今朝、畑関連のあれこれしながら去年2021年に進んだことを考えていました。
一番手こずって時間かかったけど、それでもその後の作業の簡略化に繋がったのが畑と樹木への配水システム。無い頭使ったわ!
もともと、バイオトイレをつけた段階から、そこから発生する水分(液肥)を畑に生かすことを考えて計画していた。けれどそれは「液肥を使う」ところまで。どう使うか、は「原始的に畑にまく」としか考えていなかった。でも、衛生面と作業の手間、時間を考えてそれではうまくいかない。毎日必ず出る排泄を毎日汲み取って手作業で撒くには時間がかかりすぎるし衛生的にもよろしくない。液肥は一度土に染み込ませてから野菜や植物の根を通してしまえばその時点で水分と肥料に分かれる。もちろん、調理前に野菜などは消毒するが。
と言うことで、畑一帯の配水ルートを考える。
ざっくり
右が家、左が道路
右下のオレンジが、バイオトイレの液肥と生活排水を分けて入れるポリタンクを設置する穴。
緑が液肥の排水パイプ、グレーが生活排水のパイプ。途中で上方向(西)の空き地にパイプが分かれる。これは特に生活排水が余ってしまうときに、西側の空き地にだし、そこに今後植える樹木のためのお水。一滴も捨てないわよ。
さて。この時点では、畑スペースは家の建設部分から掘り出した土と石、岩などが山になっている。しかも夏の間放置してたのでいろんな草が生えまくって、それが乾いてぼうぼうのツンツン。
南北約20m東西約15mの畑及び庭スペースは北から南へ、西から東へ傾斜になっており、南北の傾斜は気のせい程度だが、東西には約1.5m傾斜している。結構なもんだ。まずはこれをどうにかせんといかん。
秋の間、石塀を作ってくれていたマヌエルが、どうやらまだ仕事が欲しいらしい。私が一人でえっちらおっちらやってても埒が明かないこの土木作業。説明したら任せろ、とのこと。だがしかし。季節は2月。ここが一番暑くなる時期の走り。日差しが半端ない。一日中外で土の山を切り崩し岩やら石やらを掻き出して、の作業に流石のマヌエルも応えたのか、4日目で来なくなった(代わりに、隣の家の庭石積んで滝?作ってた)。もういい。来ない人はもういい。ここの土地を最初に整地に来てくれたルイスに頼むことにする。何をどうしたいか説明すると、1日で終わりそう。手際良くやらないと。
① テラス前スペースに適当に置いておいた整地用の砂?土?の残りを端に寄せる
② セメントに混ぜ込んで使う用に買った小石の残りを端に寄せる
③ 陶芸にピッタリ(らしい)粘土を少し端に寄せる。
④ バイオトイレの排水、生活排水(グレイ)タンクの置き場を掘る
⑤ 山になっている部分に分けてある建設中に出た土木ゴミ(セメントのかけら)を家の敷地の外に出し、家の前を通る未舗装道路の端の部分に敷き詰める(雨季に備えて道路整備の一環として)。
⑥ 隣家との間に積んでおいた土を畑スペースに移す
⑦ マヌエルがえっちらおっちら分けた土を畑スペースに移す
⑧ その後、東西南北の傾斜を失くすように畑スペースの土を平にならす
⑨ それでもまだ時間があったら、西側の土地(お他人様の)のうちに近いところに3箇所、木を植える穴を掘る
さあ、やってきましたいつものショベルカー。運転手はいつものルイス。朝10時から開始で作業の説明、どんどん進めていきます。彼はいつも楽しそうに、コーラグビグビ飲みながら仕事をします。
⑦が見えてきて、あと2時間、今日中に終わるな、と確信したその時。ルイスがエンジンを止めた。車体下の何かを何かする何かが壊れた、と(私、何が何だかわかってないけど、故障した、と言うのはわかる)。事務所のお兄さんと連絡を取付け、今日の作業は終了。うちにあった鉄棒で応急処置して村に帰っていった。
翌日、昼過ぎにルイス登場。残りをガガガガとやってしまう。⑨の植木用の穴を開け終わった頃にはもう夕方。これは背が高くなるベンジャミンの木を、お隣の数十年誰も来ていない土地に植え、行く行くはうちに木陰ができるように、というクマ夫の希望。お隣の土地です。
どうしたらいいものか、と数ヶ月頭を悩ませていた山も姿を消し、家の畑スペースには掘り起こされたばかりの黒土がしっとり広がる。
そうそう、この作業の間に出てきた大きな石は全てテラス前に集合させてもらった。もちろん今すぐ同行することはできない(家ファースト)が、将来この石をうまいこと組んでジャクジーにしたいのよね。