10人中10人に無理だと言われた海外移住とフルリモートでの独立。キャリーミーで挑戦したSNSマーケターの仕事術とは
いつからでしょうか?自分がやりたいことを「やりたい」と言いづらくなってしまったのは。周囲に相談して無理だと否定されたり、自分自身が自分を信じられなくなってしまったり…。やりたいことをやりたいと言うことに、何か「資格」がなければいけないのでしょうか。
キャリーミーで活躍するプロ人材インタビュー企画「#キャリーミーで挑戦」。
第1回は、相談した10人中10人からの否定を覆し、キャリーミー案件を通じて人生の可能性を拡大し続けるSNSマーケターのプロ高橋綾那さんにお話を伺いました。
▼こんな方に読んでいただきたいです。
・将来海外移住に挑戦したい方、海外で自律して生活したい方
・場所にとらわれずに働きたいと思っている方
・成果を出した分だけ評価される仕事をしたいと思っている方
・SNSマーケターの方、SNSマーケターになりたい方
・業務委託の働き方に興味がある方
・海外から日本企業に参画する方法を知りたい方
・キャリーミーの「プロ人材」に興味を持っている方、目指したい方
周囲は海外移住に反対。それでもフルリモートのSNSマーケターとして独立!
―高橋さんはSNSマーケターとして大変活躍されていますが、独立のきっかけは何だったのでしょうか?
フリーランスになったきっかけはコロナ禍でした。勤務先のインバウンド向け旅行事業が大打撃を受けたため、急遽撤退することになってしまいました。
私はスイスへの移住を考えていたので、完全フルリモートの仕事を探さなければならず、何千社もの正社員求人を調べました。独立しようと思っていたわけではなく、スイス移住をするために消去法でフリーランスが合っていたという感じです。結果的にはフリーランスになるきっかけとなったので、逆に幸運だったと感じています。
―仮にもし独立できず、海外でフルリモート可能なお仕事が決まらなかったら、移住は延期される予定だったのですか?
仕事が決まらなくても、延期せずに学生としてスイスへ行ったかもしれないです。とりあえず行けば何とかなる精神で日本は出ようとは思っていましたが、愛犬の分離不安がネックでした。私と離れるとパニックになって物を壊してしまうので、フルリモートができるオンラインの日本語教師などを候補として考えていました。
実はスイス移住前に、会社の上司や先輩に海外移住して手取りで30万円ぐらい収入が得られる仕事が見つかるか10人ぐらいに相談したら、10人全員から絶対無理だよって否定されたんですよ。でも、今はそれを覆せるというか、有難いことに案件を通じてそれ以上の報酬、お仕事をいただいているので、自分を信じて挑戦してよかったと思います。
フルリモートの独立でも案件を獲得し続けられる思考法とは
―独立後、順調にお仕事をされている印象です。これまで取り組まれたプロジェクト事例と成果を教えてください。
これまでにキャリーミーを通じて14社(2023年9月時点)担当させていただいています。
どのクライアントもそれぞれ思い入れがあるのですが、国際環境NGO団体の案件、セラピスト教育事業の案件、コンテンツマーケティング事業の案件は特に印象深いですね。
―素晴らしい成果ですね。成果を出し続ける高いモチベーションを持つきっかけとなった原体験をお聞かせください。
元々幼少期から超ポジティブ思考で負けず嫌いの性格でした。できないことはできるまでやれという親の教育を受けてきたからでしょうね。
また、自分自身が起業した経験からも、仕事ぶりがわからない人間に報酬を支払うことは不安があるのは当然なので、クライアントファーストでありたいと思っています。クライアントが満足してないのに報酬をいただくことが申し訳なさ過ぎて、何としてでも成果を出そうと考えてきたというのはありますね。
―様々な案件を通して共通して意識していることを教えてください。
どれだけクライアントと向き合えたかが数字に繋がると実感しています。コミュニケーションが少ないと成果が出づらく、毎日連絡を取っているクライアントは成果が出やすいので、いかにコミュニケーションの頻度を上げてコンテンツを回していくかを意識しています。
また、SNSはメンションされたストーリー投稿や、いいね、コメントにどれだけ時間を割いて向き合えたかが成果を左右しますね。
―高橋さんは案件を経る度に貪欲にパワーアップしている印象です。
SNSはトレンドが変わるのが早く、日々学び続けなければいけないんです。
美容業種と介護業界では刺さるコンテンツがまるで違うなど、毎回壁にぶつかるんですね。新しい案件が始まると過去の実績を踏まえて取り組みますが、全然通用せずに学び直したり、色んな戦略を試したりします。
その中で成功事例が見えてきたら、国際環境NGO団体の案件の成功事例+別業界の成功事例と、どんどん私の鎧が強くなってスキルアップしていく感じですね。また、クライアントによって分析ツールや分析の見方が異なるので、自分の分析能力が上がった実感があります。
―これだけ成果を出されていると、クライアントからの相談の幅も拡がりそうですね。
最近はSNSだけでなくLPのデザインや構成、チラシ、広告のバナーデザイン制作のお仕事のほか、スライド資料、会社概要資料、垂れ幕デザイン、展示会ブースの背景デザイン等の制作のお仕事や、イベントの企画運営など、どんどん挑戦の幅が拡がってきています。
SNSで反響が大きかったり、クリック数が増えたりすると、それを別のものにも活用しようと考えてくれるクライアントが多く、SNSの枠を超えてジャンルが拡がってきました。未経験分野でも工数的に問題なく、自分がやってみたいと思えればお請けするようにしています。クライアントの役に立てるのはとても嬉しいですからね。
プロのSNSマーケターが教える「成果の出るコンテンツ」
―企業のSNS運用のポイントはどのような点でしょうか?
企業のSNS運用は本当に難しいジャンルです。企業の大半は、例えば資料請求、集客、契約獲得など、自分たちが伝えたいことを前面に出そうと考えてしまいます。
でも、それではSNSでの集客は難しいのです。SNSを見た人が、欲しい情報を探してアクセスしたらたまたまこの企業のサービスだったという形にしないと離脱してしまうという意識共有、価値観の修正を大事にしていますね。
コンテンツ作りは簡単で時間がかからないと思われがちなのですが、サービス内容・記事などを理解、抜粋してコピーライティングやデザインに起こすのはとても時間がかかる作業です。簡単に作れないものだからこそリサーチがとても大事だと考えています。
―「リサーチがとても大事」とのことですが、具体的にどのようなことを意識していますか?
クライアントの一員としての目線、その上でさらに客観視することが大事です。私だったらこのサービスをどこまで説明されたら買うかなとか、どういう時に買うかなとか「クライアント目線」と「顧客目線」の両面から考えてコンテンツを作っています。
―「クライアントの一員としての目線」は、どのように養っているのですか?
私の場合、社長ブログやYouTube、プレスリリース、インタビュー記事、サービス紹介、SNSでシェアされている内容まで全て目を通してクライアントの考え方を勉強、リサーチします。
さらに、営業の方や色んなスタッフの方とコミュニケーションを取り、経営層の方たちに見えないところで起きている現場の課題を踏まえてSNSのコンテンツを作っていきます。
―徹底的にリサーチすることが必要なんですね。具体的にどのようなコンテンツを制作されたのか教えてください。
例えば国際環境NGO団体の案件では、正確な情報を伝える必要があり、WHOや正式に承認された科学機関の英語の論文や記事をたくさん読みますね。それを抜粋、翻訳してコンテンツを作ります。
契約上、詳細はお話できないのですが、別のクライアントにはターゲットのカテゴリを見直す提案をさせていただきました。
既に広告を走らせていましたが、脳内マップを見せながら異なる切り口を提案したんですね。結果的に社長さんが、「久しぶりに心が動いた。こんなにいいプレゼンを久しぶりに聞いた。今までにない視点で有難い」と感動してくださったんです。
実は元々のターゲット向けにLP制作が進行していたのですが、全面的に切り替えるという話になって、必ずしも進行中のものをそのまま走らせることが良いわけではなく、ターゲットの見直しなどはすごく大事だと思いました。
フルリモート×時差での独立をかなえるには信頼関係の構築がカギ
―高橋さんはスイスに在住で日本企業とお仕事をされていますが、クライアントからは難色を示されなかったのですか?
私が日本在住時に契約・稼働開始してから海外移住したのが、国際環境NGO団体の案件でした。55か国に拠点があり海外とも縁がある団体なので、最初話した時に「全然問題ないですよ」と即答されてびっくりしました。
ベルギーや他の国の方もいて、時差がある状況でのお仕事に慣れていたようです。ただ、日本で稼働開始後に海外に引っ越すのは私が初めてのパターンだったようですが。
▲高橋さんが稼働した事例
―高橋さんがファーストペンギンになったわけですね。
そうなんです。その後、日本からカナダに引っ越して仕事をする人や、日本国内でも地方でリモートワークをする人が増えるなど、私のケースが先例となって働き方に多様性が生まれてきたようです。
ー業務委託且つフルリモートワーク、さらに時差というハードルがある中でどのようなことに気を付けていますか?
日々のコミュニケーションで信頼関係を積み重ねることは忘れないようにしています。
そもそもリモート人材とお仕事をするのが初めてという企業が多い中で、なおかつ海外に住んでいる人と働くのがさらにレアケースであり、初の試みで心配だと言われることが大半です。私は、時差のため日本時間の13時から業務開始しているんですが、オンラインミーティングはいつでもできますし、常にチャットツールはオープンにしていて、よく海外に住んでいることを忘れていたと言われます。
―スイス移住の際はキャリーミー担当者にどのように相談しましたか?
やっぱり海外に引っ越すのは、クライアントからの信用とか、リモートでもきちんと成果が出せるのかとか、不安な気持ちはあったのですが、困った時に相談できるキャリーミーは自分の中でとても心強い存在です。
友達に話しても、クライアントのことが全然わからないから「えー、大変だね」で終わってしまいますが、キャリーミーはクライアント担当者や社長のことも知っていますし、「こういう方向性で進めたらうまくいくと思う」などのアドバイスをくれることが、私にとってかなり自信にもなりましたし、このまま頑張ろうと思うきっかけにもなっています。
キャリーミーで人生が変わった!海外移住で理想のライフスタイルを実現
―キャリーミーでご紹介した案件が独立の足がかりになったと伺いました。どのようにお仕事を拡げていかれたのですか?
国際環境NGO団体の案件から始まったのですが、様々な業界の案件を紹介してくれたからこそ学べる知識があり、スキルアップできたと思っています。
スイスやイギリスのクライアントの案件に取り組んだことがあって、実績を出して欲しいと言われた時に、キャリーミー案件での実績を共有できました。実績のポートフォリオができたことはとても有難いですね。
キャリーミーマガジンの記事等でご紹介いただいたことが自分のプロフィール代わりになり、信用が生まれるという連鎖もあって、繋がっているという実感はありますね。
―高橋さんの人生の一助になれたようですごく嬉しいです。
もう助かったことしかなく、感謝の一言ですね。
別の道を進んでいたら、私の人生は、今どこに住んでいて、どうなっていたのか?ということをたまに考えます。コロナ禍でリモート求人、フリーランス求人のような形で検索したらキャリーミーに辿り着いて、面談していただいたのが始まりでした。
今はスイス時間で朝6時から業務開始をしています。日本企業はスイス時間の14時頃に業務が終了してメールやチャットが止まります。そのため、それ以降はゆっくり自分のペースでコンテンツ制作などの仕事ができるという理想のライフスタイルを送れています。
―挑戦したことで理想的なライフスタイル実現に繋がったのですね。
幼少期から経営者になりたいという夢はあったんですけど、仕事の獲得や従業員を雇用する大変さを考えると、私には独立や経営は難しいと感じていました。今現在独立できているのが、今でも信じられないくらいです。
コロナ禍で解雇される方もいて、リモート求人が一気に何百倍ぐらいの倍率になったと思うんですけど、その中でもお仕事を獲得できたのが宝くじに当たったくらいラッキーだと思っています。私にとっては「人生を変えてくれたのがキャリーミー」ですね。
―そう言っていただけて、とてもありがたいです!近い将来、高橋さんが挑戦したいことがあればぜひお聞かせください。
まずSNSに関して言うと、今SNSでは動画コンテンツがメインになってきています。また、AIがSNSでも取り入れられているので、AIを活用してクライアントに貢献したいと思っています。
案件が増えてきて自分のアシスタントも一緒にお仕事をさせていただいているので、将来的にはスイスでの法人化も視野に入れています。
―最後に、今後挑戦しようと考えている方へメッセージをお願いします。
否定されても自分がこのゴールに行きたいと思い続ければ絶対叶うと思っています。チャンスが来たら、そのチャンスをどんな形であっても掴むことが大事だなと。
私の友人含め、石橋を叩いて渡らない人が多分90%ぐらいだと思いますが、実際やってみるという人は少ないからこそ、まずは挑戦の一歩を踏み出してみてください。
高橋さん、ありがとうございました!
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