フレームを変える
キャリアトランプのワークで、
『フレームを変える』
というものがあります。
”フレーム”というのは、ここでは
『あなたが意味づけしている枠組み』
というコトになります。
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突然ですが、自分の嫌いなところを1つ挙げてみて下さい。
思い浮かべましたか?
では、なぜ嫌いなのでしょう?
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今思い浮かべたのは当たり前ですが、あなた自身が
「自分のここが嫌だ」
と認識しているところです。
つまり、自分でその部分に対して”悪い印象のフレーム”を付けているものです。
ワークでは、お互いに自分の嫌いな部分や苦手なコトを話してもらい、それをみんなで”良いフレーム”に変えるというディスカッションをしてもらいます。
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「私はみんなの前で自分の意見を言うのが苦手で、いつも周りの意見に流されてしまいます」
このディスカッションである人が言いました。
それに対して参加者からは、
「それって周りに合わせられるってコトだよね?」
「相手の意見を尊重できる優しい人!」
という意見が挙がりました。
別の日。
「私は頑固者で、自分がこうしたいと思ったらなかなか曲げられない。」
と言った人には、
「それって自分の信念を貫けるってコトですよね?」
「自分のやりたいコトを優先出来てうらやましい!」
という意見が。
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そうです‼
『自分の意見が言えない、自己主張出来ない』という一面は、
『周りの空気に合わせられる、相手を尊重できる』というコトであり、
『頑固者』という一面は、
『自分に自信がある、信念がある』とも受け取れるのです。
それをマイナス面だと捉えたのはあなた自身で、ただあなたが悪いところだと思っているに過ぎません。
自分の嫌いな一面も、角度を変えれば良い一面だったり、他の人から見るとうらやましい一面だったりするコトにも気付きます。
あなたが自分で
『嫌いだ』
と思っているところは”悪い一面”ではなく、自分で勝手にマイナスフレームを付けていただけの、”ただの一面”だったのです。
これは単に
「自分の嫌いなところも好きになりましょう」
とか、
「あなたの短所は長所にもなるんだよ」
と言っている訳ではありません。
嫌いな部分は、嫌いな部分として受け入れる。
「こんな一面も持っている」
と、嫌いな部分もありのままの自分として受け入れるのです。
「自分のこんなところ嫌い。
でもそれも含めて私だよね」
ってコトです。
自分の嫌いな一面も、良い一面になり得る。
時には人に羨ましがられるコトさえあるんだと知るコトで、受け入れやすくなります。
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ある時、自分で書いた絵。
何だか気に入らなくて寂しい陳腐なフレームを付けて、どこにも飾らずに引き出しの奥の方にしまっていた。
ふと取り出してみると
「よく描けてるね!」
「私はこの部分のタッチが好き♡」
なんて口々に褒めてもらって、キレイなお花いっぱいの額縁に入って返ってきたら、
「ちょっと飾ってみようかな?」
なんて気になりそうでしょ?😁
そうして部屋に飾ってみたものの、やっぱり自分はこの絵はあんまり好きになれないなぁ~と思っても、それで良いんです❣
それも含めて、あなた自身なんだから。。。
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