赤目四十八滝に行ったぞ《旅のガラス》第2回 旅編
旅をし、noteにレポートを書き作品にする《旅のガラス》企画、第2回は三重県の赤目四十八滝に行ってきたぞ。滝を見に行っただけなのに山登りをすることに。
第2回は旅編と創作編で記事を分けた。創作編は一番下にリンクがあるぞ。
※この記事には魚、カエル、オオサンショウウオ、トカゲの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。
赤目四十八滝に決めた理由
同じ三重県の鳥羽水族館と迷ったが赤目四十八滝の方が近かったので赤目四十八滝にした。赤目四十八滝はおそらく小学生の頃校外学習などで行ったことがあるはずだ。山の中の建物でオオサンショウウオを見た覚えがある。記憶は曖昧だが行けば思い出すだろうか。第1回でもこんなことを書いたが今回はどうだろうか。
旅のガラス企画をやろうと思ったわけは以前投稿した記事を見てほしい。端的にいえば作品づくりのためにいろいろな経験をしようという企画だ。
赤目四十八滝に行くぞ
6月初旬のこと。午前10時ごろ家を出発する。天気予報では曇りだったが当日は晴れていた。気持ちのいいスタートだ。
駅に向かい電車に乗る。揺られたり電車を待ったりして1時間。赤目口駅に到着だ。
駅構内を歩いていると赤目滝水族館のポスターがあった。今日、おれはここに行くのだと思い、少しテンションが上がる。赤目四十八滝は水族館と併設なのである。
赤目口駅を出るとすでにバスが止まっていた。ここからはバスで赤目滝停留所まで行く。
バスに乗って揺られる。
進むにつれて自然が多くなっていく。道はやや上り坂になっているようでやはりこれから向かう場所は山なのだと思い知らされる。
10分ほどで赤目滝停留所に到着した。バス運賃は高め設定だった。
弁当をこのあたりで買って赤目四十八滝に持っていく予定だったのだが、まだお店が開いていなかった。時刻は11時で昼食には早かったが赤目四十八滝入り口近くにあったカフェで腹ごしらえをすることにした。
地元の牛肉などを使ったハンバーガーだ。注文して待っている間、ジュージューと肉を焼く音が聞こえた。
少し腹も満たされたところで赤目四十八滝に入るぞ。
赤目四十八滝にて
入り口、赤目水族館
赤目水族館の受付の隣に自動券売機があってそこで森林保全料として1000円を払う。受付の方に撮影しても良いか尋ねるとOKとお返事をいただいたので数枚館内写真を載せさせていただいた。
水族館内に入ると薄暗くなっていて入って左手に小さい川魚の水槽があった。この滝にもいる魚なのだろうか。さらに左手に進むと大きい魚がいた。アカメというキャプションがついていた。
このアカメ、水槽の前面でゆったりしていた。近づいても逃げる気配がない。それどころかこっちを向くのだ。おれを見ている、と心を動かされた。撮影しても物ともしない貫禄。ちなみに赤目四十八滝の赤目はこのアカメではなく、牛が由来らしい。
ほか、アカハライモリやミズカマキリ、ビカーラウナギなど様々な生き物の水槽が展示されていた。ここで渓谷内にいるらしいナガレヒキガエルくんを紹介しよう。
このナガレヒキガエルくんも近づいても逃げない。非常に人に慣れているのか、むしろこっちを観察しているかのような堂々たる態度だ。ここまで強いポーズに出られると敬意すら湧いてくる。
奥の方にはオオサンショウウオがいた。オオサンショウウオ自体は大阪の海遊館で見たことがあったので姿自体に驚くことはなかったがちゃんと動く姿を見たのは初めてかもしれない。
岩のような肌でぱっと見、目がどこにあるか分からない。丸い指でヨタヨタと歩く姿は愛らしい。ウーパールーパーを思い出す。写真のオオサンショウウオは日本産らしい。赤目四十八滝にもいるとのことだ。
と、ここで赤目水族館の展示は終わりだ。水族館にしては展示の数が少ないと思ったあなた。確かにそうだ。赤目水族館の水槽は20点ないくらいの数だったように思う。だが聞いてほしい。赤目水族館は赤目四十八滝の入り口に過ぎない。赤目四十八滝への理解を深める施設なのだ。ここを通って渓谷へ行くことに意味がある。
赤目水族館の面々は親しみを持てる生き物たちだった。渓谷へ向かうぞ。
いざ、渓谷へ
赤目水族館をでて川のそばの道を歩く。道はトレッキングコースとして舗装されたり歩きやすいように作られていた。
赤目四十八滝にはたくさん滝がある。滝というものは高いところから低いところに流れる。滝がたくさんあるということは何度も高いところから低いところに水が流れているということだ。つまり、赤目四十八滝を見て回ることは山登りをするということである。うすうす感じていたが現地に到着して頭で理解した。
高みを目指して歩んでいく。心折れそうな時もあった。途中で引き返そうと思った時もあった。さまざまな滝が筆者を出迎えてくれるので最奥まで行こうと思った。綺麗だと思った被写体はどんどん写真を撮っていった。
最奥の滝に到着
変わった色のトンボを見つけたり、流木をオオサンショウウオと間違えたりしながら、滝を横目にかれこれ1時間くらい登っただろうか。最奥の滝「巌窟滝」に到着した。
あたりを散策するとまだ奥があるようだったが、玄人向けらしい。
近くにあった椅子に座り、達成感と共にお茶を飲んだ。
そして、山を下りていく。帰りは気持ち的には楽だったが転ぶと大変なことになると思い気をつけて下りた。
山を下りる
山を下りる道に怖いところがあった。手すりのすぐそばが崖になっている。
下を見るとかなり高さがあった。この赤目四十八滝には通るのが怖い場所がいくつかあるので高所恐怖症の人には向かない。
赤目四十八滝から下山して
なんとか下山し、入り口まで戻ってきた。日頃は山登りをしない筆者は足がガクガクになっていた。たくさん滝を見て汗をかいて気持ちよかったが創作のモチーフは見つけられただろうか。後半の創作編を乞うご期待である。
ちなみに冒頭で小さい頃、赤目四十八滝に行ったような記憶があると書いていた件であるが今回も来たような来たことないような感じでわからなかった。
赤目四十八滝 創作編《旅のガラス》第2回へ続く
創作編はこちら。赤目四十八滝からガラスペンを制作したぞ。ぜひ読んでほしい。
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