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IT人材を定義する

元同僚からよく聞かれることがあります。
「IT人材ってどうやったらなれるの?」と。
また、自分の会社でIT人材の育成をやっていることに気づきました。
そんな経緯があって、しっかりとIT人材とは何なのかを考えてみたいと思います。

因みにワタクシ

本題を語る前にワタクシについて簡単に触れます。
SI事業部のプログラマ・システムエンジニアからキャリアをスタートして、事業会社の社内SE、データ分析を主たる事業にする会社のエンジニアを経て現在は事業会社の社内コンサルをしています。キャリアはざっくり20年超えです。

3次元に分解してみた

では早速IT人材を定義していきたいのですが、最終的には3次元×3領域に分解できると思いました。

一つ目の次元は技術で、領域は『インフラ』『アプリケーション』『データ』です。
ITど真ん中な印象の次元です。肩書きに使われることもあります。
データエンジニアとかインフラアーキテクトとか。

二つ目の次元はフェーズで、領域は『企画』『導入』『運用』です。
ITコンサルといえば企画フェーズで活躍しそうなイメージだったり、社内SEだと運用フェーズの経験が豊富なイメージありませんか?

三つ目の次元はロールで、領域は『スポンサー』『マネジャー』『メンバー』です。
この次元はビジネスパーソンとして意識する次元なので、狭義の意味ではIT人材を分解した要素ではないかもしれません。

これらを掛け合わせると

私はこれら2次元×3領域を一定以上組み合わせで経験している人をIT人材と呼んでいるのだと思います。
そしてロールの領域によって役割が変わるのだと思います。
例えば技術かフェーズのどちらかを突き詰めた人。例えば技術の3領域に強みを持っている人は、その他の次元の経験が浅くてもフルスタックなエンジニアという評価になると思います。
また、技術とフェーズの領域の一つずつを突き詰めた人。例えば『アプリケーション』×『導入』のスペシャリストは、プロジェクト要員として評価されると思います。
強みのある領域によってプロジェクトメンバー、プロジェクトマネジャー、プロジェクトオーナーといった感じです。

冒頭の質問に答えると

では冒頭の質問である「IT人材ってどうやったらなれるの?」の答えです。
「技術とフェーズの6つのうち、二つを突き詰めれば何かしらのIT人材になれる」です。とても漠然とした答えです。
現実解としては、今勤めている会社が求めている次元と領域の能力を高めるのが良いと思います。
もしくは、やりたい仕事にあった次元と領域の能力を高める感じです。

私の場合は、ばらつきはありますが技術もフェーズひと通り経験していて、『マネジャー』『メンバー』を経験しています。
専門性を重視する会社からは能力不足と判断されるかもしれませんが、幅広い知見を求めている会社からは評価されるかもしれません。
そんなタイプのIT人材です。

あなただったらどんなタイプのIT人材になりますか?

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