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誰かと一緒に学ぶということ

はらっぱ探究室ではグループクラスと個別指導クラスの2形態で授業を行っています。開業を計画している当初は個別指導のみを準備していたのですが、やりたいこと好きなことがたくさんある子に向けた探究学習へ導入のためのクラスが必要だなと感じてグループクラスを設けました。とはいえ、学習の基本は個人で思考を深めていくことだと感じていましたので、低学年はグループクラスにして、学年が上がるにつれて個別学習にシフトさせていくつもりでした。

ところがグループクラスの授業が始まってみると、想像をしていなかったいい効果が現れました。


①広がる発想

クラス内では常に活発な意見交換がなされますが、子どもたちの言葉が出てくる様子はさながら連想ゲームのようです。クラスのメンバーの発言に着想を得た子が次の言葉を発してということが繰り返し起こり、時には、思いもよらなかった視点が得られる瞬間があります。このようにグループ学習では一人での学習よりも発想が広がり、物事を多角的に見る経験を得やすいと気付きました。


②自分の役割や得意に気づける

授業中の作業や考えるシーンなどで自然とそれぞれの役割分担ができてきて、協力して物事を成し遂げようとする姿が見られることがあります。アイデアを出すのが上手な子、アイデアを結び付けるのが上手な子、具体的に作り方を考えるのが上手な子、手先が器用な子、それぞれが自分のできることを「こうやったらいいんじゃない?」と惜しみなくクラスのメンバーに共有しています。クラス内で自分はこの分野なら貢献できるという実感をもってもらえる機会だなと感じています。


こうやって書き出してみると当たり前の事のようですが、学習においては誰かと一緒に学ぶことの効果をつい忘れがちになってしまいます。誰かと学ぶことで見える新たな世界は一人で学習しているだけではなかなか見えづらいものです。個別指導の子にもグループ学習の機会を設けるために新たな授業形態を模索中しております。

グループクラスの運営を始めて3か月の私の学びでした。


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