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【事業発表会ガチレポート】noteの事業戦略は、僕らのチャンスを広げてくれるのか?
公認レポーターとして、note8周年事業発表会を視聴させてもらいました。
僕だけではなく、いろんな人がいろんな立場でレポートをされているようですが、僕は今回、以下のような問いを持って発表会を見ました。
noteの今後の事業戦略は、
”僕ら”のチャンスを広げてくれるのか?
僕はこれだけが知りたかった!そのために、昼間に仕事抜けて発表会に潜入したのです
さて、いきなり知らんやつに「僕ら」って言われても、「ん?誰のこと言ってんの?」となると思います。ですのでまずは、ここでいう「僕ら」とはどんな人のことか、ある程度明確にしておきたいと思います。
このレポートでの「僕ら」の定義
・今はまだ文章で収入を得られていないアマチュアの書き手で、noteで細々と無料記事を投稿しては、スキの数に一喜一憂している人
・noteを通してより多くの人に文章を読んでもらい、仕事に繋がったり、あわよくば書籍化やコンテンツ化に繋がればと夢見ている人
このような人の立場で発表会を聞いて、そしてこのような人へ向けてレポートをまとめました。
そして、いきなり結論として、事業発表会を聞いて率直に感じたことを伝えます。
noteは、より多くの、より多様なクリエイターが集まる場所になっていきそう。
でも僕らのような無名の書き手にチャンスが増えるかは、ちょっと微妙……
そんな感じなんですよねー。あくまで僕の所感ですが、以下、そう考えた訳を説明していきますね。
※追加※
noteさんから直接、疑問点のご回答を頂けました。なのでこの結論変わります。お騒がせすみません……詳細は文末にて!
■発表会の内容まとめ
まず、発表会の内容と僕なりの解説です。
(詳しい内容は、他の方の記事でも丁寧にまとめられているので、要点絞っています)
noteは、「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションを持っています。
まず分かったのは、noteはこのミッションをとても大切にしていて、実現に向けて多くの取り組みをしているということです。素晴らしいこと。中身のない飾りだけのビジョンやミッションを掲げる企業も多いですからね。
さらにそのミッションを、「①誰もが創作をはじめられる」と「②誰もが創作を続けられる」のふたつに明確に分けて考えていて、とくに②を重視しているようです。
なぜなら今の世の中、創作をはじめるためのツールは腐るほどあるからです。でも、どのサービスも続けるのが難しい。みなさんも、はじめたはいいけど続かなかったサービスありませんか?「クラブハウスってなんやったの」とか思いませんか?
加藤CEOは、多くのサービスは「続けるための仕組みが整備されていない」のだと語ります。
だからnoteは、「誰もが続けられるようにするための仕組みづくり」に、ゴリゴリに力を入れている。そういえば僕もひとつのサービスでこんなに活動続くの珍しいけど、裏にいろんな努力と工夫があったんだな、としみじみ感謝。
しかしそんなnoteにもまだ課題はある、とCEO。その課題を解決することを、今後の事業戦略の大きなテーマと捉えているようでした。
では、noteが何を提供すれば、皆がもっと創作を続けられるようになるのか。
ポイントは、
① 使いやすいサービス
② 充実した創作へのサポート
③ 記事を収益化しやすい仕組み
このへんと考えているようです。
①はプロダクト開発やカイゼンなど。
最近も記事作成フォームが変わりましたが、これは「できるだけストレスなく、創作に集中できるように」という世界を目指しての取り組みのようです。
②は、オンラインセミナーや出張講座などの取り組み。
「どう続けたらいいか分からない」と言う人でも、創作を続けるヒントがより得られるように、という工夫ですね。
最後の③「収益化しやすい仕組み」
これが今回の発表会、というかnoteの今後の戦略の柱のようです。
CEOは、「創作の目的は収益化だけではない」と前置きはしつつも、やはりモチベーション高く創作を続けるためには、収益化というのは大きなポイントだと語っていました。それはとても同意。
具体的には、「noteメンバーシップ」サービスの開始です。
お知らせが来ていたのでもう見た方も多いのでは。サービスの詳細は以下見てもらうのがいいと思いますが、このサービスの狙いは、これまでnoteで収益化がしづらかったタイプのクリエイターでも、収益をあげやすくすることのようです。
今の収益化のメインサービス「マガジン機能」は、長い文章を定期的に発信し続けられる人向けのもので、たとえば音楽や写真を生業にしている人などはnoteでの活動は限界がありました。
そういう人でもnoteで収益につながるように、というのかこのサービスの狙い。
つまり、「文章好きな人向け」のイメージだったnoteを、いろんな分野のクリエイターが参入しやすいサービスにしていき、noteの街をもっと多様にしていこう、という目的かと思います。
以上が、僕なりの発表会のまとめでした。
■じゃあ、「僕ら」にとって何が得なのか
発表を聞いた上で、まず僕が思ったこと。
俺の活動には、あんまり影響なさそうかなー
むしろこれ、ライバル増えんじゃね?
個人の感想です。noteさん、理解たりてなかったらスイマセン!!
収益化の仕組みがいくらあっても、まずそれが使えるレベルにまで読者を増やさないといけない。これが目下僕らの課題であり、そしてそのハードルが秋の空より高いわけです。
だから僕らは、一発逆転が狙えそうな創作大賞にあんなに血眼になったわけですが、既存クリエイター達に対するそういう機会が増えるかどうかは、そのへんあまり言及されませんでした。
もちろんコンテストは、今後もこれまで通り開催されていくのだと思いますが、そこの変化はあまりなさそうでした。
もちろん、僕らにとって何もいいニュースがないわけではないです。
まずひとつは、note利用者はこれからもどんどん増えていきそうだ、ということ。
会員登録者数は500万人を突破し、ものすごい勢いで右肩上がりしています。
やだ、ガリバートンネルみたい!
※加藤CEO、慌ててスクショしたら首切れちゃいましたスミマセンッ!
これは僕らにとっても朗報です。
noteが大きくなれば、それだけ記事を見てくれる人も増えていきますから。
またnoteのクリエイターサポートもどんどん手厚くなっていきそうです。
優良なコンテンツを発信している人に、クリエイターとして活躍できるようにnoteが様々なサポートを行なっていくそうです。
※今度は綺麗にスクショできました。
どのようにサポート対象者が選ばれて、具体的にどんなサポートをするのかまでは詳しく話されませんでした。でも、いい記事を書き続けていればnoteが背中を押してくれるということかもしれません。
ただやっぱり肝心な一番知りたいところは、よく分からなかったなというのが正直な感想。ですので、発表会後の質疑応答で、僕からも質問を投げさせてもらいました。
質問)
noteクリエイターの一人として質問させてください。
僕含め多くのクリエイターが、今は文章で収入を得ていないアマチュアの書き手だと思いますが、僕らとしては、より多くの人に読んでもらい、プロとしての仕事の依頼をもらったり、あわよくば書籍化やコンテンツ化も夢見ています。
そういう僕らにとって、創作大賞のような「いい記事を書けば一発のチャンスがある」という機会はとても魅力的でしたが、今後そのような、チャンスが広がるような取り組みがあれば、教えていただけると幸いです。
ですがこれは、時間の関係で取り上げてもらえませんでした……ぶるぁちくしょううっ!
でも、この記事をnoteのどなたかが読んでくださって、この質問に回答してくんねえかな、とちょっと期待しています。まあいいんだけどさ。
色々思うまま書きましたが、それでも僕は、これからもnoteで書き続けるつもりです。noteにはこれまでいろんなチャンスを頂いたし、その感謝も変わりません。
僕は、もっと良い記事を書けるよう、ひたすら研鑽を続けていきたいと思います。
そんな愚直で地道な活動が、正しく評価され、いつかチャンスがやってくる。
どんなに規模が大きくなっても、noteはずっとそんな場所であってもらいたいと、切に願います。
以上レポートでした!しゃす!
※追記※noteさんより直接コメントいただけました
チャンスが広がる取り組みはnoteの中では最重要で、今後もどんどん強化していきます!
例えば、クリエイター支援プログラムでは、出版社やメディアと常に連携してnoteからクリエイターさんをご紹介しています。https://note.jp/n/ne63ac7ade641
お題やコンテストも、まさにチャンスを広げるための取り組みです。もちろん「カクカタチ」も!https://note.jp/n/nc6ffa2b14f24
ほかにも、noteの機能や他社との取り組みなどいろんなことをやっていますが、今後もどんどんチャンスを広げていきたいので、ぜひまたクリエイターさんの視点でご意見いただけると嬉しいです!
既存noteクリエイターのチャンス拡大は、最重要と考えてくださっているようです。
有難い!それが聞きたかったです!
そして、わざわざすぐに回答くださるのも、徹底したユーザーファーストの姿勢が伝わって感動しました。。
ありがとうございます。
これで迷いなく、これからも執筆頑張ります!