コロナ禍でいつも通りのライブを行ったポップパンクバンドHold Closeについて
ミズーリ州を拠点に活動するバンドHold Closeが、12月5日に屋内でのライブを行ったことで、非難を浴びました。
【ミズーリ州スプリングフィールドのクイーン・シティ・プレゼンツが企画したイベント「Wreck The Halls 2」に出演、Hold Closeは、LOらと共に屋内コンサートを行った。ソーシャルディスタンスとマスクのガイドラインに反して、イベントの写真がネット上に公開され、観客とバンドの両方がマスクをされていなかった。】
「イベントの後、多くのHold Closeのファンはソーシャルメディアで、バンドとその仲間たちがCOVID-19の危険にファンを晒していることを非難しました。」
https://secondsocietyreport.com/hold-close-issue-apology-after-playing-pandemic-show/
上記 米ネットサイトSecond society reportからのニュースです。
アメリカ、いや今世界中で、コロナウイルスが感染拡大し第3波。
更にパンデミックが広がるなどと言われています。
その中で、ライブを決行したHold Closeがtwitterに今回の騒動に関して以下の声明を出しました。原文はオフィシャルtweetをご覧ください。
https://twitter.com/holdclose_mo/status/1335773018564472833?s=20
訳文のみです。
【まず、パンデミックの最中にライヴを行ったことをバンドとして謝罪したいと思います。
コロナが増え続ける中、健康や安全を優先させずライヴをしたいという自分たちの勝手な思いを優先させるべきではなかったと思います。
今後、他の人が危険にさらされるようなイベントには参加しません。
このような苦しい時期に決行したのは、地元のライブハウスを支援したい、そしてライブハウスとのお互いの思いがあったからです。
判断を曇らせてしまったこと、私たちは心の底から申し訳なく思っています。
バンドとしての目標は、人々が一緒に来て、音楽を楽しんで、完全に自分たちのものになれるための安全でオープンな空間を常に作ることです。
私たちは過去にはこの目標を達成することを楽しんできたし、今まで、私たちは信じられないくらい多くの人々と出会ってきました。
何時間もかけて見に来てくれた人、マーチを買ってくれた人、音楽をストリーミングしてくれた人、何年も応援してくれた人、その方々に対し自分自身でも、信じられないくらい申し訳ないです。
私たちのミスで生じた、人々の懸念や考えを非常に真剣に受け止めており、そこから学んでいる道中です。
今後も皆様の期待を裏切ることのないようにしていきたいと思います。
昨夜のライブに来てくださった方々、危険な目に遭わせてしまって申し訳ありませんでした。
検査を受け、社会的な距離を置き、可能であればご自身を隔離されるよう強くお勧めします。
私たちも同じことをします。
バンドとしては、しばらくの間、活動を休止する予定です。
このような深刻な時期にライブをすることになった私たちの行動や考えを振り返ってみたいと思います。その反省を正していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。】
とまぁ原文を訳してみましたが、本当に反省の一点ですね。
ここでそのツイートに対し、一般のファンから反感を食らっているとあったので、
他バンドからの意見はどうでしょうか。
具体的なバンド名を一々書くのは正直嫌だと思い、同パンク畑などのバンド演者の発言を纏めました、どうしても気になった方はそのツイートを探してください。そのバンドの方がこう申しておりました。
訳文です。
「適度な大きさのファン層を持つバンドがライヴを企画し、地域でCOVID患者の増加が懸念されているにもかかわらず、ライヴを宣伝し、とにかくライヴを開催し、そして良いツラするために謝罪すべきと判断したというのは、愚かな者の特権だな。」
「 Hold Closeはバンド
Hold Closeは、パンデミックの間にショーを演奏しました。
Hold Close、これが悪い考えだと知って
Hold Closeはどうせやったんだろ
Hold Closeみたいにならないでくれよな」
「俺たちのように待つんだ このバカどもが」
近しいポップパンクバンドから、エモバンド、ハードコアバンドまで、
どのバンドも共通しているのはパンクで所謂「ライブ」にて真の魅力、音楽的、刺激的な経験を
追求しているバンドが、口をそろえて、「今ライブを決行したのか?阿保か」というような論調でいる事です。
勿論賛否両論はあると思いますが、今ライブが出来なくて、やきもきしてるバンドは、常にファンベースとの親和性をすごく大事にしており、そのファンの安全の為に、いつも通りモッシュや、唾、汗、飛び散るライブはしないと、ライブ配信で対応をしたり、マスクを着けて人数を制限したりしているわけです、要はHold Closeはその暗黙の了解みたいなものを無視してライブをした。
話が少し飛びますが「パンクロック」=危険行為ではないと私は断言します。
飽くまでパンクロックの魅力の中に、先が分からない危険性や安全性の担保はないので、実際ケガをする事は少なくないです。それでも、ファンベースやバンド同士の繋がりでそういった危険から守っていこうというわけです。
なので今回のHold Closeのライブは少し軽率な気もします。
まぁ実際の現場を見たわけではないのですが、、、、
でもだからといって、ライブ活動をするなていうのも酷な話です。
今は耐えろというが、ほとんどのライブ活動しているバンドが私はこの自粛中に辞めていくと思います。
それは収入の面でも大きいと思いますが、Hold Closeが言っていた通り、ライブをしてファンとつながっていると感じたライブ、それはバンド活動していく中の瞬間で快感として覚えないものはいないと思います、(逆に冷ややかな目で見られ、トラウマとなるライブもあるかもしれませんが、、、)
その快感を味わうと、どんな状況でもあの時のあの感覚を求めてしまうかもしれません。
それでも大切な事はライブが出来る世の中である、コロナが消息していく世の中であるのは間違いがない事実なので、ライブを今やるのはそれに対してさらに足踏みをさせてしまう気がします。
だからこそ、私は一日でも早くライブをバンドが出来るように、少しづつライブガイドラインに沿って行っていくのも悪くないと思います。
でも、こういう書き方をすれば、感染者の中に友人がいたら?恋人がいたら?そのまま高齢者の家族に移して最悪な結果になったら?と言われると思います。
だからこそ、隔離ないし、社会的な距離を作る必要が出てきて、最終的このライブに行ってなかったらその必要すらもなかった、という落としどころがあるんですよね
そうですね、、、正論でいえばHold Closeは責任をある程度背負う事になるかもしれません。
そして、この世の中、現在、責任の複雑性はより煩雑に様々な所に飛び火していって、このイベンターや、観客や、全てになります。
だからこそ、決行すべきではなかった。
そして、こうして声明を上げているのであれば、「活動休止」をしたらいい。曲作りに精を出すなりすると良い。
ライブバンドにとっては非常につらい時期ですが、何とか乗り越え再び胸を張ってステージに立つことが出来る方がバンドとしても、社会としてもコロナを乗り越え成長をしたのだと思えます。
少し語りが長くなりましたが、この時期にやるライブは流石に問題でしょう。
でも、決して終わらせずに、また終わっても再び始める事が出来るのが芸術の良いところだと信じて疑いません。
これからもHold Closeがカッコイイ曲を書いていつか、も一度万全な状態でのライブを再開されることを願って僕は応援をしていきます。
それが僕の中でのアーティストとの向き合い方なのかなとも最近は思います。
追記
非常にかっこいい楽曲を作っているHold Closeを是非一聴ください。
失念していましたが、これほどストレートにかっこいい楽曲を作っているバンドです
Hold Close-Temper
Hold Close-Breath