リストラのリストに載ってしまう!?3つのタイプとは!?
ラッシュアワーに踏まれている安いプライド
昔の採用支援をしていたお客様に「新しい職場にいくときは、プライドを捨てろ」と言われた。
それは、簡単にできることではないということを一緒に教えてくれた。
「人は成功したことをすぐに捨てられる奴がさらに成長をする。過去の成功体験に囚われていると、成長をしているようで衰退しているんだ」
20代後半の私にはまだよく理解できなかったことですが、今は少しだけ理解できた。
私も採用支援をしていたり、人事として年間2000人以上の人たちとお会いしている。
成功できる人というのは、常に素直で謙虚であり、コミュニケーションは横綱相撲型が多い。
しっかりと相手の主張を聞いたうえで、自分の主張をしながらも、無難に着地を目指すことが多い。
普通の人は、素直さと謙虚さを持っているけど、コミュニケーション力は自分が主体になりやすい。
戦力外になりやすい人は、プライドが高く、自分のやり方にこだわる職人気質。
コミュニケーションは常に自分が中心にいないと気がすまないタイプがほとんど。
今回は戦力外になりやすいタイプであるプライドが高い人を分析してみて、
3つの流れと8つの支流があることがわかりました。
常に成長をしていきたいと思っている人や、会社の人事評価でちょっとマズイと感じたら、ぜひこの8つのポイントをチェックしてみてください。
すぐには変えられませんが、6ヶ月後、1年後にはあなたの評価、評判も変わるでしょう。
ちょうどボーナス査定が終わる頃ですから、もう一度日頃の行動を見直して見るのもいい機会かもしれません。
プライドが高い人の3つの支流
人事の仕事をしていると営業成績ランキングというものが毎朝社内の掲示板に上がる。
それを見てから、営業研修の対象候補になる人を探すことが毎日の日課である。
研修をしてすぐに変化が出る人もいれば、研修の常連になる営業パーソンもいる。
この差は何かというとプライドが高いということが共通点として上がった。
研修の際にワークショップをしているとこれが顕著に現れる。
その時に彼らの心境の中には、次の3つのことが思い浮かんでいることが判明した。
1つ目は自分が負けたり、間違っていることを素直に認められない
2つ目は固定概念、先入観、決めつけなどがあり、融通が利かない
3つ目は職人気質が強い
この3つの支流が発端になっていることが多いのではないだろうか。
なぜ、そういう心理状況になったのかということを8つのポイントを上げながら、ゆっくりと行動から原因を探っていってみることにしましょう。
自分が負けたり、間違っていることを素直に認められない
最近の傾向として等身大と共感性のマーケティングと言われています。
等身大とは強みも弱みもさらけ出すことによって、得られる共感性があります。
営業の極意で相手の懐に入りたければ、自分をさらけ出して共通点を見つけること。とありますが、人に信頼をしてもらいたいのであれば、自分自身が自分のことを信用していないといけません。
弱い自分を見せることで評価が下がる、ポストが追われるという恐怖心から、強い自分のキャラを演じることが多く、本心がわかりづらいのが特徴です。
カッコ悪いのは一瞬ですが、虚勢を張ってボロが出たら信用は一瞬にして崩れ落ちます。
例えば上司との信頼関係がなくなるのは、地位や立場でキャラクターを演じるからです。
リーダーとなるものは自分からフォローをしたり、先頭を自力で駆ける力が必要ですが、自分が一番大切なため、自分の負けを認められない、能力不足を認められないケースが多い。
管理職の9割がこういうタイプですから、これも困った問題です。
ここでは、4つのポイントを見ながら、その心理状況も見ていきましょう。
1:自分の非を認めにくい
自分がかっこ悪い部分をさらけ出すことが得意ではありません。
何か自分が失敗をしたとき、自分が間違っていたとしても、それを素直に認めようとはしない。
どんな些細な事であっても同じことがいえます。
さらに自分が好きな分野、得意な分野であればあるほど、
自分の非を認めたくないという心理が働きます。
2:とにかく負けず嫌い
何かにつけて勝負事だということで負けることが大嫌い。
正義感が強いゆえに、自分が正義だということを貫き通したくて、敵のような存在を作りたがります。
もちろん、その敵に負けることはご法度、熱中して取り組むことは評価できますが、それゆえに非効率的な言動に走ってしまう傾向がしばしばあります。
3:自虐的になる
自分が負けたり、失敗を犯したりすることを極端に恐れるため、行動が変に自虐的になってしまうような布石を打っておくことも多い。
もしできなくても、仕方ないようねと言わんばかりの言い訳を防御の手段として考えている。
4:笑われるのは大嫌い
ユーモアのセンスにもプライドの高さが垣間見えることがあります。
自分が意図したギャクで笑わせることはいいのですが、そうではないところをピックアップされたりして、笑われるのが大嫌い。
そういう時はドヤ顔をしているか、不満そうな顔をしているのかで、内心どう思っているかがすぐに分かります。
例えばバラエティ番組を見ているとよく分かるのがこの4つのポイントです。
テレビ芸人と舞台芸人では同じ芸人でも違います。
また、高学歴な芸人ほどこの傾向が強く現れているから不思議です。
失敗して引き出しを増やしていこうと考えられるのか、失敗しないで成功をして、反省もなにもしないで流れていくのかでは大きく違います。
方法と手段をきちんと理解している芸人さんは一度売れ始めるとなかなか落ちることはありません。
それが一発屋といわれる芸人さんとの大きな違いなのです。
融通が利かない
こういうタイプの人は身近な職場にもいらっしゃいます。
はみ出すことが嫌いなため、ルールの中で何事も捉えようとしてしまったり、過去の経験や成功体験から自分なりの方程式が正解だと思い込んでいるパターンです。
ここは2つのポイントがありますので、日頃の行動、言動をチェックしてください。
5:型にはまった考え方
例えば年配の方に多いのですが、「男は外で仕事をする。女は家庭を守る」という昭和的発想だったり、「Aという時は、Bということなんだ」という空気を読んでくださいということ。
これは自分と同じ経験、価値観を持っている人には共感でき、先読みをすることもできますが、ゆとり世代、さとり世代、Z世代にはまったく通用しない考え方でもあります。
これは思い込みや先入観から判断をしていることが多くあり、年齢を重ねるごとに意固地になる傾向があるのは事実です。
柔軟な発想とはみ出す力を持っている人は成功をして、出世をすることができる人たちです。
自慢話をしない、価値観を押し付けない、昔話をしないのは鉄則です。
時代も違いますし、考え方も違いますから、無理やり価値観を押し付けられても、ハレーションを起こすことになるのは間違いありません。
場合によっては謀反を起こされて、失職する可能性もあるということを理解しておいてください。
6:臨機応変が苦手
自分の主義を尊重するあまりに、他の人の考えを受けつけにくい傾向があります。
何かの行動につけても、自分なりの必勝パターンが存在しており、それを崩されてしまうのは極端に嫌う傾向がある。
逆にいうと臨機応変な対応を求められた時、どう振る舞っていいのかわかりません。
そういった場面では自分が対処すべき事柄ではないと、放り出してしまうか、自分の枠に当てはめようとするあまりに、ムダな言動が増えてしまう。
わかりやすく言い換えるとマニュアル人間といわれる人の特徴に似ている。
マニュアルの通りに仕事を進めることが正解であると勘違いをしてしまい、相手の立場に立って考えるのではなく、自分の都合のいいように解釈をしてしまう。
はみ出す力をもっていないから、その範囲を超えてしまうとキャパオーバーになり、何をしたら正解なのかということがわからなくなってしまう傾向がある。
相手の立場に立って考えられるようになると、2つのポイントをクリアすることができるでしょう。
職人気質
人それぞれこだわりを持っていることはいいことですが、あまりにも度が過ぎると大変なことになります。
よくあるのが、何かを犠牲にしないと手に入れられないものがある。
寝る間をおしんで勉強をしたりするのが美徳とされているのは日本だけでしょう。
努力を努力と思ってやるのか、目的地につくための手段として努力を考えるのかで大きく変わります。
自慢することではありませんし、あたり前のことをバカにせず、ちゃんとできることが、当たり前と思っています。
常に120%でガチンコ勝負をのぞみ、100%でやるとき、80%でやるとき、150%でやるときとわけられません。
ここでは2つのポイントを見ていくことにしましょう。
7:プロの仕事が大好き
一流の生き方が好きなので、プロフェッショナルなモノに強いあこがれを持っています。
プロの仕事を取り扱ったドキュメンタリー番組や、プロアスリートの真剣な戦い、職人がじっくりと力を入れて作り上げたものなどが大好きです。
また、身の周りにそういう人がいると、その人だけには謙虚な姿勢を見せようとします。
8:こだわりを持っていきたい
自分自身も何かを貫き通して行きたいと考えています。
特に好きなジャンルや興味のある事柄では、人一倍努力をして、成果をあげようと頑張ります。
自分の存在価値を示すことができるフィールドがほしい。
プライドが高い人と自尊心が強い人では、少しニュアンスが違ってきます。
プライドが高い人はネガティブなイメージ、自尊心が高い人はポジティブなイメージが有るというところでしょう。
融通が利かない、負けず嫌いなどという一面を改善できれば、いい結果を生むことは間違いありません。
8つのポイントのうち、1つでも改善できればチャンスが増えるでしょう。
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