知らないと損をする!?プロ人材を見つける3つのポイント
専門性と自立性が求められる時代
植木等さんの歌で「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ~」というものがある。
わからない人はGoogle先生に聞いてみてください。
映像が残っているかもしれません。
昭和の象徴だったのがサラリーマンは年功序列、終身雇用が当たり前、給与は右肩上がりで、老後はハッピーに年金暮らしというイメージがあった。
敗戦からオリンピック復興、行動経済成長期があり、GDPも世界2位まで駆け上っていった。
バブル経済が崩壊すると一気に日本の国際的発言力がどんどん低下をしていき、最新のデータでは、中国、韓国に次ぐアジア3番目のGDPとなり、世界でも26位までランクダウン。
かつては9%のGDP伸び率も今や4%と半分以下にまでなってしまった。
そして、1990年ごろから賃金は伸びず、ボーナスカット、リストラなどによって、実質年収はどんどん低下をしてきており、一億総中流から一億総下流という流れができてきた。
昨今の国際情勢や円安などによる物価高、インフレの加速によって混沌としてきた状況である。
サラリーマンは気楽な稼業でなくなってきたのは、新卒から40歳ぐらいまでが創世記、40歳から60歳ぐらいまでは成長期、60歳から衰退期にビジネスパーソンのグラフが3分割されるのではないかと推測されている。
ただし、個人差があり、環境によって大きく変わってくるので、ずっと続くということではなく、この先10年ぐらいのうちに変わってくるだろう。
ジョブ型で求められる専門性
メンバーシップ型であれば、新卒から3年ぐらいは下積みをしながら、仕事を覚えていく期間というものがあり、理不尽と不条理のビジネスパーソンゲームのルールを習得しながら、ボスコントロールを覚えてきた時代。
上司の後ろに隠れて失敗しても、怒られてもいい時期であり、相当チョンボをしない限り、将来の役に立つと思って勉強をしたと考えることができた。
しかし、ジョブ型になることによって、失敗が許されず、評価に直結するということになると、なかなか大胆な行動はできなくなってしまう。
前向きな失敗なのか、後ろ向きな失敗なのかは関係なく、失敗は失敗と評価させてしまうことになると、イノベーションは起きず、型にはまった金太郎飴状態になってしまう。
規定されることで才能を開花させることができる人にとってはいいかもしれないが、はみ出す力を持て余してしまったり、自由演技が得意な人にとってはすごくやりづらくなってしまうものかもしれない。
プロ人材ってどんな人材
ひとことでプロ人材という言葉を使いたがる人が多くいますが、実はその職種や業種によって微妙に違ってくることが多く、正確に言語化できないという人事や経営陣もいらっしゃいます。
いろいろな企業の人事として仕事をしてきているからこそ、見えてきたプロ人材といわれる人たちは3つの特徴が実は共通点としてあったんです。
その1:相手の期待値を超える圧倒的な回答
1の質問に対して10の答えを持ってきてくれる人。
ひと昔前までは知識や経験をすべて教える人はいませんでした。
自分のやり方を見て、自分が使えるところは盗んでいけというような職人気質の人が多かったのですが、最近では考えうる回答や情報を惜しみなく提供することが求められると思います。
聞いたことだけにこたえるというのは相手の期待値を超えることはできませんが、考えうる回答や情報を提供することによって、「あっ!あの人に聞けば間違いない」とか、「この問題といえば、あの人に聞いてみよう!」というようになったら、社内での信用と信頼を得ることができ、いろいろな人からの信用預金もがっちりたまっていきます。
信用預金がたまると仕事がしやすくなり、根回しもできるようになり、社内での行動力が身についてくる。
その2:言語化の達人
モヤモヤしていることを言語化することができるようになると、理論整然と対策や仮説が立てやすくなり、成功への確率がどんどんアップしていくことになります。
課題や悩みについて言語化をすることによって、イメージ化することができるようになるのはもちろんですが、共通認識を持つことができるので、話が前に進みやすく、問題解決についても最短ルートでできてしまいます。
プレゼンテーションもできてしまうので、共感や賛同を得ることができるようになると、問題解決に向けて各部署が一気に同じ方向を向いて動き出すことができるようになります。
その3:コミュニケーション力
いろいろな人と雑談を通して、情報を手に入れることがすごくうまい。
話し上手ではなく、聞き上手であり、いろいろな会話からその人の人間性や考え方などいろいろと分析をしている。
特にチームで仕事をするときには雑談力、会話力が必要となります。
雑談をすることによって、なんでも話せる雰囲気を作り、風通しがいい組織である場を作ることがすごくうまい。
リモートワークになり雑談力が少なくなってしまったといわれていますが、自己開示がうまい人ほど、話を聞いてくれる雰囲気があり、何かあったらすぐに相談をしてみようということにつながります。
また、チューニングがうまく、話す人のスピードに合わせることができるようになり、話している人も不安や不満もなく、ストレスがないというのが特徴。
忙しくて余裕がない時ほど、コミュニケーションは不足しがちです。
積極的にコミュニケーションが取れるようにしておくことが必要になるでしょう。