
オレオレ詐欺ならぬ、アレッ!?オレッ!?詐欺が多発しています!
アレ、オレ詐欺が面接で多く頻発
たくさんの面接をしていると気づくことがあります。
誰もが知っているサービスや製品について、「私があのサービスを立ち上げました」とか、「あの製品をつくったのは私です」という人に出会うことがよくあります。
それが本当の事であれば「スゴイ人材がやってきた」ということになりますが、面白いのは同じ主張をする別の人が結構表れることです。
ある有名なサービスについて「私が作りました」という人は100人いるという話もあります。
実際にそのうちの5人は私の知り合いです。
では5人のうち4人が嘘をついているのかというとそうではありません。
1人は最初に企画を作り、会社の承認を得てサービスの筋道を作った人。
もう一人はサービスを構築した人。
3人めは大した事のないサービスを使えるサービスまで水準を上げた人。
あとの2人は営業をしながら、メンテナンスををしている人。
5人それぞれ「私がつくりました」といっても差し支え無いか変わり方をしているのです。
逆に自分を大きく見せるため、プロジェクトにほんのちょっと関わっていただけで、「あれはオレの仕事」というような人もいます。
これをアレオレ詐欺といいます。
この詐欺に引っかかるのを防ぎ、正味のところを評価するために、面接する側は私が立ち上げたという言葉の内実を確認することになります。
本当にその立ち上げに関わってきたのか。
関わっていたとしたらプロジェクトでどんな役割を果たし、どんな貢献をしたのか。
この過程でたいていのアレオレ詐欺は見抜かれてしまいます。
いろいろな人が協力してできた実績を、自分ひとりでやってきたようにいうのはよくありません。
話を盛る事は面接ではご法度とされています。
ただし、自分を大きく見せるためでなく、圧倒的に当事者意識が強いために、本気で自分がその会社のサービスを立ち上げたと思い込んでいるケースが多くあります。
当事者意識の強さは会社にとって歓迎する要因なので、このタイプの人はまた別の評価になります。
仕事をすれば見抜けれるアレオレ詐欺
仮にアレオレ詐欺で入社することができたとしても、その先がイバラの道です。
一緒の仕事をすることでその人の実力が見えてくることになります。
「あの人本当にあのサービスを立ち上げた人なのかな???」という疑問が湧いてくることになるからです。
以前にある大手企業でマーケティングをしてサービスを立ち上げたと自称する人と一緒に仕事をしたことがあります。
しかし、輝かしい実績にして仕事ぶりが今ひとつで、結局いつの間にかフェードアウトしていきました。
その人がアレオレ詐欺を働いたのか、それてもシュンが過ぎてしまって能力が錆びついたのかはわかりません。
一つだけ言えることは違和感がありながら仕事をしていたことは確かです。
一方で本当に有名なサービスや製品を作った人が私のまわりにいますが、一緒に仕事をすると、仕事のスピードや目の付けどころなどなど、「これは本当にすごい人だ」ということをかんじることができます。
アポの取り方一つを取っも気持ち良いぐらいの素早さで、こちらも緊張感を持って仕事に臨まなければなりません。
おれできます詐欺はお互いが不幸になる
アレオレ詐欺と同じぐらいにあるのが、オレできる詐欺があります。
例えば、「以前の会社からのお客様を連れてくることができます。」とか、
「この分野の企業はずっと回ってきました」といった、採用する側からみると即戦力の匂いがする人材です。
すると経営陣は「この人が来てくれたら月間3000万円で年間3億近くの売上が見込めるだろう」とか、「いままでに開拓できていない分野の企業との取引ができそうだ」という皮算用をして採用をするわけです。
しかし採用して実際に動いてもらうと、その分野は分野と繋がりあるのは嘘ではなかったものの、ビジネスになるほど強い関係性はなく、たいした結果を出せずに終わってしまう人をよく見てきました。
アレオレ詐欺、オレできる詐欺に共通しているのは入社してからの命が短いことです。
入社当初に期待された成果水準に対するパフォーマンスがあまりにも低ければ、余程状況が変化しないかぎり、本人の形見が狭くなり、早々に退職に追い込まれてしまうのです。
とにかく面接で候補者が耳障りの良いことを話をしようと必死になります。
しかし話を盛ったとしても見破られるし、入社出来たところで不幸な結末しか見えません。
やはり面接では事実をきちんと伝えることが大切です。
新卒の場合については育成することが前提になるので問題がありませんが、中途採用の場合には即戦力として活躍してもらうため、嘘、大袈裟、紛らわしい表現をしてしまうことによって、相手の期待値が高止まりをしてしまいます。
面接で自分の身の丈以上のことをいってしまった場合、「おいおい!面接ではいいこといっていたけどさぁ〜なにもできねーじゃねーかよ!」ということで高い買い物をしたと思われても仕方ありません。
逆にきちんと身の丈で話をしていることができるのであれば、「あれっ!面接で聞いていた以上の仕事をしてくれるじゃないの?安い買い物したかもしれない」と思われることもよくある話です。
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