6つのサイレントサインを見逃さなければ、チームの力がアップする
見えないサインを見逃す管理職
人事として入社面接に参加するだけではなく、退職面談にも同席することがよくあります。
採用業務というと入社までというイメージが強いのですが、実は自分が採用した人がその会社を去るまで、寄り添うように相談役になったり、コーチになったり、寄り添う事をしていきます。
その時に直属の上司と一緒に話を聞いたあと、私は別の日程でランチをしたり、飲みにいったりしながら本音をきくようにしています。
採用は社長や経営陣と一緒にやっているので、現場では聞けない話をその場できくことで、人事評価の対象としていることもあります。
そこで退職面談をして気づいた6つのサインがありました。
これは管理職が見逃していて、チームメンバーが気づいていたりすることもあります。
こういうメンバーがいた時は退職をする前兆かもしれませんので、しっかりとそのサインを読み取ることが管理職の仕事でもあるのです。
1:笑顔が消えてしまった
幸せになるかならないかという前に、自分を笑顔にしてくれるような職場か考えてみましょう。
仕事に行くことで仲間と会い、笑顔になる。
それが理想ですがなかなか難しいものです。
まず、嫌がるのではなく、一つでも取り組みたいプロジェクトにとりかかりましょう。
つまらず単調に感じていたら、それは赤信号が身体から発信されていると気づきましょう。
いつも好きなことをする必要はありませんが嫌なことはしないでください。
嫌なことをやっている時というのは、近寄りがたいオーラであったり、話しかけづらい雰囲気を出している特徴がよくあります。
笑顔がなくなり、仕事に対しても前向きになれない実情があります。
2:好奇心がなくなる
好奇心の存在を過小評価していませんか?
珍しい物見たさは危険を招いてしまいますが、同時に新しい世界を発見してワクワクさせてくれます。
常に刺激を受けながら仕事をしていると、退屈することもありません。
つまらない仕事は成長を止めてしまいますし、モチベーションも下がってしまいます。
そして、仕事の生産性も下がり、ミスも多くなります。
もしもそう感じているのなら、新しい職を探してください。
好きこそものの上手なれという言葉があるように、成長したいなら違うフィールドでやるのも方法です。
3:仕事から学ぶことがない
簡単な仕事は二日酔いや睡眠時間が少ない時にはいいことでしょう。
でも、楽な仕事は成長につながりません。
1日のうちに8時間も単純な作業に時間を費やしたことを後悔するはずです。
労働時間は生活の大部分を占めますから、自分をふるい立たせるような仕事を見つけましょう。
挑戦すれば、困難を乗り越えた時に自信を持つことにつながっていきます。
4:お金以外に意味がない
やりがいのある仕事こそ、価値のある仕事である。
お金が稼げる仕事は大切ですし、多くの人が好きでしょう。
でも私たちはお金がほしいのではなく、それがあたえてくれる生活を求めているはずです。
問題はお金が稼げる仕事ほど、嫌なものが多いということ。
そんな時はこう尋ねましょう。
「やりたくないことをやり続ける人生に何の意味があるのか」と。
高い給料をもらえれるということはそれなりにいろいろなことをやっている。
見えないところで努力をしたり、人が休んでいる時に仕事をしたりする。
ワークライフバランスという言葉はそこにはない。
まさに戦場であり、24時間戦えますかという状況である。
5:仕事をやらされている
やる気は、まるで人生の燃料のような存在。
これがないと、他人に強制されている意識が強くなってしまうものです。
自分自身をごまかし続けるのは難しいこと。
求めている人生を追いかけ続ける事をオススメします。
それが見つかれば、人生がガラッと変わるでしょう。
6:毎朝憂鬱で不安が大きくなる
私たちはあまりにも多くの時間を、仕事に費やしています。
嫌な仕事で人生の大半を終わらせてしまうつもりでしょうか。
未来への希望を失っているように感じたら、転職を考えましょう。
寝る前に、翌朝起きるのが嫌と思うようになったら重症です。
人生は未来に向かっています。
見通しが悪ければどんどん不幸になってしまう。
希望が持てる人生を心がけましょう。
管理職が気づかないから、離職していく!?
部下に対しての観察力、洞察力が今の管理職には足りない部分がよくあります。
サイレントサインを見逃すことは、自分の管理能力も疑われてしまうことになるからです。
プレイングマネージャーとして周りが見えていないのであれば、プレーヤーに戻ることも視野に入れてほしい。
その地位に鎮座をするということは、組織にとってはすごくマイナスになることがあります。
離職率が高いということはあなたの管理能力を疑われてしまうことになるし、人事からするとまた、あのチームで欠員補充しなきゃいけないのかよってことになります。
常に部下の対応の変化については気を配ってほしい。
気になったことがあったら、ランチやさしで話をする時間を設けてもいいでしょう。
ちょっとした変化で気づいたことがあったら、腹を割って話そうというスタイルをとることが信頼関係にもつながっていきます。
部下も話を聞いてもらってスッキリすることができれば、なんとかやらなきゃいけないと考えることもあり、懐刀になったり、右腕になってくれたりしてくれるので、チームの結束力もあがっていくことになります。