知らないとヤバい⁉ブラック企業とホワイト企業の3つの見分け方
新卒採用は狸と狐の化かしあい!?
人事で新卒を担当していると気づくことがあります。
ネガティブな情報は一切出さず、うちの会社を選んでもらうためにいろいろと嘘を話している。
よくあるのが、「給料はあなたの頑張り次第」とか、「ワークライフバランスを取りたいなら、あなたのやり方しだい」などということを採用担当者が平気でいっている。
学生もインターネットの情報を鵜呑みにしていることが多くあるのだが、掲示板の書き込みや就職サイトの評価などいろいろと気にして、内定を取るためのゲームをしており、条件が良いところで、親、世間体に問題がなく、転職に有利な会社を選択したいという気持ちがある。
ひとことで言うと、狸と狐の化かしあいである。
期待をさせることによって、現実とのギャップを感じることもあり、そこから離職への時限爆弾がスタートをすることに気づいている企業の経営者、採用担当者はほとんどいない。
人手不足ということをいわれていますが、一定数辞めること想定しており、会社の考え方、やり方についてこれないなら辞めてもらって結構という考え方が未だに根付いている。
こういう採用を続けている限り、人材の定着率が上がらない会社の特徴である。
優秀な人材より、気の合う仲間、気の合う人材を採用する!?
下手に取り繕うことによって、期待することが大きくなり、入社した途端に現実とのギャップに苦しむ構図。
新入社員が3年以内に3割が辞めてしまう原因にもつながっていることに気づいてほしい。
嘘はよくないけど、話を盛るぐらいは問題ないでしょ。っと突っ込まれそうですが、やめてくださいといい続けている。
私が人事設計士として相談を受けている際に、いい続けていることがあります。
なぜ、4つの事を重要視しているのかというと、ファンを作るための方法であり、優秀な人材を狙う企業が9割ありますから、自分たちはそこで消耗戦に巻き込まれるよりも、気の合う仲間を探して育成していこうということをいい続けています。
社内の数字を公開する理由としては、人を育てることができる会社というイメージを作ることもありますが、我々は嘘を突きませんという前提をコミットすることにもつながります。
面接に登場する社員に対しても嘘をつくことはありません。という主導権を握ることによって人事が動かしやすくなります。
業界用語を使わない事によって理解度が増すことにつながっていきます。
どうしても同じ業界にいると、業界用語を使うことに慣れてしまって、それが日常茶飯事になっています。
学生にとっては、業界用語を理解できるかどうかはわかりません。
120分という短い間に会社のことを理解してもらいたいのであれば、誰にでもわかりやすい説明をするようにしましょう。
アルバイト期間やインターンシップ期間を設けることについては、業務内容、企業文化を理解してもらうこともできます。
また、現場とのコミュニケーションを取ることができ、ギャップを埋めることにつながっていきます。
先輩社員たちとのコミュニケーションを取ることで、フォローにもつながっていく。
ありのままの会社をみてもらう事によって、この会社に就職をしたいと感じてもらえる学生であれば、素直に定着率が伸びていく。
それまでは学生に迎合して「こういう人材を求めています」「こういう人に入社してほしいです」と述べていたのが、「こういう人には来ていただきたくありません」と、はっきり述べます。
たとえば、「一緒に遊んで楽しくない人はエントリーに及びません」「卑怯な人は不要です」「内定を3つ貰ったら我が社を断ってください」云々。
早い話が、資質の優劣ではなく、気が合う・合わないで採用を決めているのです。
良い会社・悪い会社の見分け方
学生と話をしていると、口を揃えて「良い会社に入りたい」といいます。
ところが彼らのいう「良い会社」とは、つまるところ「有名な会社」「規模の大きい会社」でしかないことがほとんどで、それをわたしは懸念します。
学生はまだ良い会社・悪い会社を判定する物差しを持っていないから仕方がありませんが、これは危険な考え方です。
一流企業、大企業ほど経営が安定している傾向があるのは確かですが(安定経営はもちろん大切です)、しかし現実には誰もが名を知る一流企業の中にも超ブラック企業は少なくありません。
本当に良い会社とは、自分の価値観にあった企業風土を持ち、生き生きと仕事ができる環境があることです。
たとえば、Aという会社は素晴らしい会社ですが、しかしすべての学生にとってAという会社が良い会社であるとは限らない。
編集や執筆に興味のない学生にとってはおそらく地獄のような職場でしょう。
つまり人の数だけ「良い会社」はあるのです。
そういう認識を持ち、自分に適した会社を見極めることが大切です。
わたしが会社説明会に訪れた学生によくいうのは、「別のフロアのトイレを覗いてご覧なさい」ということ。
3階の応接室に通されたら、休憩時間を利用して2階・4階のトイレに行ってみる。
3階のトイレだけがきれいで、2階・4階が汚れていたら「学生向けに取り繕っている」と判断できます。
まして、かつての我が社のように初出勤日まで本社の社屋を見せない会社は相当に高い確率で「論外」です。
逆に、内定後にインターンやトライアル期間、アルバイト採用などを設けている会社はたいてい「良い会社」です。
それだけ真剣に新卒社員を教育しようとする気持ちの現れと見ることができるからです。
また「始業1時間半前、終業2時間後に行ってみなさい」というアドバイスもある。
照明が点いていたら、それは誰かが仕事をしている証しであり、ひいては社内に活気があること、仕事がたくさんあることになるからです。
就職は自分の一生を大きく左右するという点で、結婚にも似ています。
さて、そこで考えてみてください。普通は何年も交際し、充分に相手を見極めてから結婚するものです(それだけ慎重になっても往々にして失敗するのです)。
一度会って交際を決めて、それ以降はずっとeメールでのやりとり、2度めに会うときは結婚式場…、というカップルが存在したら、周囲は「馬鹿なことをするな」と止めるでしょう。
「会社の名前で選ぶ」就職活動は、それと同じ愚に他ならないと知るべきです。
ガチャのあたりハズレっていうけれど…
新卒ガチャ、配属ガチャというけれど、どんな人ともうまく仕事をしなければならない。
たとえ嫌な人であったり、嫌いな人であったとしても、チームに配属されたのだから、その人のルールに基づいて仕事をしていくしか生きる道はない。
才能を開花させるのがうまい人もいれば、俺の背中を見て考えろっていう人もいる。
会社は学校ではありませんから、教えてもらうということはほとんどありません。
平気で詰めたり、人格を否定するようなことは昔より少なくなったとはいえ、業界によってはいまだに残っていますし、管理職もいますから、注意が必要です。
結局のところ管理職になったとしても、自分が経験してきたこと、体験してきたこと以外についてはあまり知らないのが現状です。
管理職研修などをしていても、褒めることより、詰めることが得意な管理職が9割いるから不思議である。
時代も変われば、育成方法も変わるわけで、最新のことをアップデートできていなければ、横文字ばかり、流行りを追うけど、なんの意味もありません。
人を育成するには、人の個性に合わせていかなきゃいけませんし、言語化して伝える力があるかどうかがポイントです。
アレっ!それっ!これっ!って言っても通じませんし、共通体験をしていないからこそ、言語化する能力というのはすごく必要になります。
言語化してわかりやすく解説して、手短に説明をすることができる能力を持っていて、フィードバックをしっかりすることが求められる時代です。
言語化する能力はこれからの時代すごく重要さを増していくことになるでしょう。