10月から12月の採用予報
コロナショックで売り手市場から買い手市場へ
数年前から言われていたのが、オリンピックが終わったあとは特需が終わって、どの業界も厳しくなると言われていたのですが、コロナショックによって大きく流れが変わりました。
1月ごろはSARS、MARSのように対岸の火事としてみていたコロナショックが、3月に入るとまたたく間に世界中で大流行して、現在では第2波が起きているともいわれています。
これから先はインフルエンザとコロナのW流行によって、どうなるかはわからないのが現状です。
人事としてもリモートワークによって、就業規則の変更であったり、インフルエンザとコロナの際に出勤停止に関する条項、通信費用をどう負担するのかなど、コロナショックによって普段以上にやらなければならないことが多くなったのは事実です。
そんな最中に起きてしまったのが、2020年の新卒内定式、新卒研修問題に合わせて、2021年新卒採用に関するレギュレーションが大きく変化したこと。
内定式も研修もリモートが当たり前になってしまい、例年の年度始めとは大きく変わってしまった。
そして、3月以降は有効求人倍率が1.6倍台から1.0倍台まで下がってしまっています。
雇い止め、解雇になりハローワークで相談をしている人たちが6万人。
9月の派遣社員の契約更新問題など、採用市場には逆風が吹いています。
これからは採用を見直しをされて、売り手市場から買い手市場に変わってしまったといわれていますが、10月から12月の採用状況についてまとめ見ましょう。
信じるも信じないもあなた次第!ですが、1つの情報として見てもらえるといいですね。
10月は下半期のスタートだから…
転職のターニングポイントは1月、4月、7月、10月と言われています。
1月は年末のボーナスを貰って新年度に転職をしたい人。
しかし、この時期の求人は渋い傾向がある。
なぜなら、新年度まで予算を使い切ってしまっていることもあり、なかなか厳しい転職の3ヶ月間ともいえます。
4月は新年度がはじまって見たところ、以外に人員が足りていないとか、事業スピードがアップしたことによって、増員をする傾向が多くあります。
人事異動でスッキリ代謝した人員になったと見えるのですが、意外に足りていないということで慌てて採用をする企業が多くあります。
この時期にいつもは求人を出さない企業が求人を出す傾向があり、レア物を見つけることができたら、いい条件で転職できるチャンスです。
7月は夏のボーナスをもらってから辞める人がいるのと、人事異動によって人員が手薄になるころであり、採用活動が活発化していく。
新規事業の承認が降りてスタートをする時期でもあり、7月から採用活動がお盆前まで活発化するといわれています。
伸びている業界や会社については採用を強化するため、意外にあの会社が募集を出しているよって気づく時期です。
10月は下半期の始まりということもあり、4月同様に企業がざわついている関係から求人数が減るけど、レアな企業が出てくる時期でもあります。
実際には夏のボーナスが支給されたあと、お盆前までは求人数がグッと伸びる傾向があり、9月のシルバーウィーク前後には落ち着いてしまう傾向があります。
しかし、10月の人事異動がうまく行かない場合や、想定外の退職者が出た場合も多くあるため、レアな企業が採用活動をするケースも増えています。
10月はちょっとした穴場でもあるのがここ数年の流れです。
また、人事異動がうまく行かない場合は、重要なポストであったり、人員確保がいかされるため、内定までのインターバルが短い傾向もあるのは事実です。
もし、転職を考えるなら4月から6月、10月から12月に転職活動をすることをオススメしています。
メリットが得られるのが4月、10月のターンだからです。
宝の山をザックザクと歩けるのが4月と10月
求人ローテーションの谷間ともいわれているのが、4月と10月からの3ヶ月間限定の転職活動です。
4月からの転職活動を考えると、夏のボーナス時期がかかってきます。
10月からの転職活動を考えると、冬のボーナス時期がかかってきます。
応募者の心理としてはボーナス確保してから、1月、7月の転職活動をやりたがる傾向があります。
そうすると自然とライバルが多いのが1月と7月からの3ヶ月間限定の転職活動。
ライバルが少なくて宝の山をザックザク歩けるのが4月と10月からの3ヶ月間限定の転職活動です。
ライバルが少ないということは、書類選考通過率が上がれば、面接の打数も増える事になり、内定を貰える確率が増えてくる事になります。
また、空白期間を空けたくない心理が働いているため、採用活動がいつもよりスピードアップしたり、面接回数が減って1日で条件提示の流れになる娘もよくあります。
そうすると心に余裕が生まれるため、内定をもらった企業からゆっくりと選択をすることができる。
コロナショックで変わってしまった採用の潮目
2020年は東京オリンピックがあり、そこまでは売り手市場と言われていました。
その後はオリンピック特需が終わるとともに、経済成長が止まってしまいまた不況下に戻っていくと推測されていました。
しかし、2020年にコロナショックという世界大恐慌を超える不況が起こってしまった。
それによって、倒産件数、雇い止めによる失業なども過去最高になっていますが、これは氷山の一部であり、もっとすごい数値が出るのではないかといわれています。
10月になると9月の更新を乗り越えられなかった派遣社員が多く出てくるのではないか、12月には以前にもあった年末派遣村などができるのではないかとささやかれています。
雇用市場は悪化をしているので、転職をしないという選択肢もありますし、ブラック企業に行きたくないから、現状に留まるでは大きな差になってしまうでしょう。
チャンスが来るまでそこで根をはり、花を咲かせてから、転職するチャンスもあります。
実績を積んでやってきたぞっていう自信を持って転職をするのは、新しい会社でも実績を残せるチャンスがそこにはあります。
ただブラック企業に入りたくないから、現職に残るというのは衰退を意味する。
なぜなら居心地のいい場所にとどまることは成長の機会を失うことになり、現状維持をしているようで、あっという間に衰退していくことになります。
暗いニュースが続いていますがこういうときこそ、少し居心地の悪い環境へ移動をしてみたり、そこでいろいろなことを勉強して発展させる事ができるチャンスかも知れません。
採用活動は厳選採用という言葉でまとめられてしまいますが、企業もすぐに活躍してくれる人、会社に貢献をしてくれる人など、いろいろな人を採用していく計画はあります。
お祈りメールが届くから気持ちが折れやすいかも知れませんが、自分からお断りしたというぐらいの気持ちで前向きに転職活動をやってほしい。
転職活動のやり方は人それぞれだし、答えの出し方も人それぞれ。
人の基準で決めてしまう転職をするぐらいなら、自分が納得できる転職をするようにしてください。
転職という問題には答えがありませんし、後ほど正解がわかるものですから、短気は損気という言葉がありますが、目の前から逃げるような転職、自分に妥協をするような転職は絶対にしないでほしい。
家族のため、パートナーのためと自分を押し殺して悲劇のヒーローやヒロインを演じることは辛く、どこかで破綻してしまうことになります。
目の前にある仕事を一生懸命やって結果を出すこと、自分らしく働くことは重要なことです。
直感を信じて人らしく、楽しく、面白く自分らしい人生100年時代を送ってほしい。
たった1度の失敗で復活できない社会ではありませんし、その失敗から学んだことはあなただけのものです。
それって1つの武器になっていくのは間違いありませんから。