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気になることがポロポロ言葉になる場所

こんにちは。キャリアブレイク研究所のまっくすです。偏愛しているものは「コロネ」です。パン屋にあったらついつい買ってしまいます。

さて、むしょく大学の開校から早くも7ヶ月が過ぎました。僕自身もむしょく大学で授業企画をしていて、月に6,7回ほど朝昼夜のさまざまな時間帯で授業を開催しています。

開校当初は、ほとんどの方が「はじめまして」だったので顔合わせの授業を行っていました。夜にオンラインで焚き火を囲んでおしゃべり会をしたり、自分の「偏愛」を書き出してみて共有しながら盛り上がったりと、参加することが「面白い!」と思ってもらえるような授業を企画していました。

その後、運営メンバーも増えたことで、企画される授業の幅も広がり「相手の声を聴く」「自分の心に耳を傾ける」「対話を通じてニーズを探る」など、学生同士でのワークショップを通じて気づきや発見、ヒントに触れられる時間も増えていき、授業を通じてたくさんの学びが生まれていることをアンケートを通じて感じることが増えていきました。

授業の感想紹介はInstagramにて掲載中https://www.instagram.com/mushoku_daigaku/

ぜひ気になる授業を覗いてみてください!

それから数ヶ月。いろんな授業を企画してきましたが、この数ヶ月で新たに見つけた変化があったので、今日はそれについて書いてみたいと思います。

学生さんの声から場が生まれ始めた?

①授業始まりのチェックイン

むしょく大学の授業は、企画によって異なりますが毎回3名〜20名ほどが参加しています。そして、どの授業でも共通して最初に行うことがあります。それが「チェックイン」と呼ばれるものです。

「チェックイン」とは、みなさんが宿に宿泊する際に本人確認のために「お名前、住所、電話番号」を書くことがあると思いますが、それと同様に「これからの授業に参加する前にみんなで挨拶する」ということを行っています。

具体的には、こんな感じ。

・呼ばれたい名前
・(朝)今朝の調子は? / (昼)お昼ご飯はなに? / (夜)どんな1日だった?
・この授業に参加した理由、期待していることは?
・いまのきもちを一言どうぞ

この時間は、参加する学生さんの「声」を聞く機会でもあり、お互いの「背景」を知る機会でもあり、参加した「理由」を知る機会にもなるため、声を出せる方には1人ずつお願いをしています。(話せない、話したくない方はチャットでもOKにしています)

これをだいたい、おひとり1分以内を目安にお話しいただくんですが、一巡したくらいには授業の雰囲気がグッと変化しています。オンラインであれば画面に参加したときより緊張がほぐれていたり、リアルな場であれば笑顔が増えていたり、小さな変化ですが「参加しやすい雰囲気」をつくるのにとても役立ってくれていて、授業を行ううえで大事にしていることの1つです。

②授業終わりの放課後タイム

もう1つ、最近僕の中では積極的に取り入れているのが「放課後の時間」です。授業の時間の中で雑談の時間をとりながら、参加してくれた学生さん同士で自由におしゃべりできる時間を増やしています。具体的には、「モーニングジャーナル」という朝の授業では、1時間の授業のうち25分ほどを放課後の時間にあてています。

朝の7時から開催している早朝授業

この授業では「モーニングジャーナルの書き方」を簡単にご紹介した後に、それぞれに「15分間」をお渡しして、個別にジャーナリングを行う授業内容になっています。それが終わった後には軽く感想共有をすると、毎回25分ほどの時間が余ります。本来であれば30分の授業として企画してもいいのですが、1時間が区切りがいいのと、この25分間に起こる雑談が後にいろんな変化をもたらしていることに気づき、それからとても大事にしています。

①+②→③「気になること」がポロポロと言葉に

この授業の特徴は「ふだん頭のなかでなんとなく考えていることを言葉にする」という作業を通じて、自分自身がどんなことを考えたり、やってみたかったりモヤモヤしているのかを「認知する」ことができる点です。

おかげで、授業の半分が終わったときには学生の皆さんの中には「自身が気になる話題」を大なり小なり全員がなにかしら持っている状態です。

そんな状態で雑談が始まると、同じような関心ごとを持った人に出会えたり、気になる話題が出てきたり、自然と会話が弾んだりして、集まった学生さん同士の中に自然と「繋がり」が立ち現れ始めていきます。そして、気づけば25分が過ぎていて「あぁ、この話題でもっと話したかった」という気持ちになっているということが続きました(僕自身も含めて)。

そんなときに「続きを話す機会を作ってみては?/授業以外の人も誘ってslackで募集してみたら?」と1人の学生さんに提案してみると、実際にそこにはたくさんの人が集まり、オンラインでおしゃべりの場が生まれるという出来事が起こりました。

投稿にはたくさんのコメントが!

場をつくるタネがみつかる場所

そんな体験を通じて、僕の中で授業という時間は「何かを学んだりヒントを得たりする機会」としてだけではなく「顔の見える関係をつくる機会」「参加する安心感を得る機会」「話したい話題のタネを見つける機会」としての側面もあることを知ることができました。

そのためにも、ご紹介した ①チェックイン②放課後タイム といった時間を大事にしながら、これからもお互いの「気になること、やってみたいこと」を共有したり、一緒に実験したりするような「学び舎」を育んでいきたいと思います。

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今回は、むしょく大学の授業を通じて僕自身が見つけた小さな発見を共有しましたが、きっと他の皆さんにとっても様々な気づきや発見があると思います。開校して1年となる2023年11月6日には、そんなみんなの声を集めた文集でも作ってみたいなと思いつつ、1つ1つを面白がりながらこれからも育てていきたいと思います。

ではでは、また。



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