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子どもの未来が変わる!親が身につけたい褒め方2か条
こんにちは、キャリーです!子どもを褒めるのは何かと難しいものですよね。でも、実は少しの意識と練習で誰でも簡単に身につけられるんです。「褒め方」一つで子どもはもちろん、親である自分自身の人間関係も改善され、子どもも周りの友達との関わりが豊かになるきっかけになります。今回は、私の20年以上の教職経験で得た、未来を変える「褒め方の2か条」をご紹介します。
1. 結果よりも「道のり」を褒める
まず一つ目は、成果や結果だけではなく「そこに至るまでの道のり」や「過程」を褒めることです。テストで100点を取った場合、つい「すごい、100点おめでとう!」と結果だけを褒めがちですが、それでは子どもは「100点を取らなければ褒めてもらえない」と思ってしまうことがあります。
例えば、普段あまり100点を取らない子が頑張って100点を取った場合は、「すごいね、どうして今回は100点取れたの?」と問いかけてみましょう。子どもが「毎日コツコツと漢字ドリルをやってたんだ」と答えたら、「本当に毎日頑張ったんだね。だからこの結果につながったんだね!」と、その努力や過程を具体的に褒めてあげると、子どもは「頑張れば結果が出る」という達成感を得やすくなります。
また、普段から100点を取っている子であっても、「毎回ミスなく解けるのってすごい!ミスを防ぐために何か工夫しているの?」と聞いてみるのも効果的です。子どもが「自分で問題を作って練習しているんだ」と答えたら、「だから毎回100点が取れるんだね。あなたの工夫がすごいね!」と伝えてあげましょう。こうしたプロセスを評価する言葉かけは、結果だけでなく努力そのものを大切にする心を育むための一歩です。
2. 「質問」で振り返りと未来を引き出す
二つ目は、結果や過程についての「質問」をして、子ども自身に振り返らせ、さらに未来に向けた意識づけを行うことです。具体的には、達成した道のりについて「どうやってそこまで頑張れたの?」と問いかけ、次に「これからどうしていきたい?」という未来に向けた質問をしてみてください。
例えば、サッカーの試合で勝った時には「優勝おめでとう!どうして今回勝てたんだと思う?」と聞いてみましょう。子どもが「練習をたくさん頑張ったんだ」と言ったら、「あの練習の成果が出たんだね。すごいね!」と過程を具体的に認めます。次に、「これからはどうやってもっと強くなりたいと思ってる?」と尋ねてみましょう。子どもは自分のビジョンについて考え、今後の目標設定や意欲の持ち方が明確になっていきます。
この「過程を認め、未来を考えさせる」褒め方を日常的に取り入れると、子どもはただ褒められるだけではなく、自分の取り組みや成長をしっかりと認識し、自信を持てるようになります。そして、親もまた「結果にとらわれない視点」を持つことができ、家庭の雰囲気がポジティブな方向に変わっていくでしょう。
実践例:褒め方で「見守ること」の大切さ
私の教職時代でも「褒め方を工夫する」ことで生徒たちの意欲が大きく変わることがありました。例えば、ある日サッカーで優勝した生徒がいましたが、単に「よく頑張ったね」と褒めるのではなく「君が一生懸命リフティングを練習していたのを知ってるよ。それが今回の優勝につながったんだね」と声をかけたところ、彼は「もっと上手くなるためにまた練習を頑張りたい」とさらに意欲を見せてくれたのです。
こうした声かけには、ただ「見てくれている人がいる」という実感が子どもを大きく支えます。「あなたのことを見てるよ」という視線は、何よりも安心感を与え、次に向かうためのエネルギーになるのです。
子どもに響く「褒め方」の習慣が生む未来
最後にまとめると、褒め方の2か条は「過程を褒めること」と「質問で未来を引き出すこと」。これらを意識するだけで、子どもは自分の行動に対する達成感と未来への期待感を自然と抱くようになります。親がこのスキルを持つことで、子どもは家庭の温かい環境の中で、自己肯定感や他者を思いやる気持ちを育み、より豊かな人間関係を築けるようになるのです。
一朝一夕で身につくものではありませんが、日常の声かけに少しずつ取り入れてみましょう。きっと子どもの表情や行動が変わり、親としての楽しさも増していくはずです。