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個人向けキャリアコンサルティングサービスを再開する理由 その1

この度、MOSHで個人向けキャリアコンサルティングサービスを始めることにしました。以前も個人向けキャリコンを提供していたこともあったのですが、私自身の環境や考えが変わり続けてきたこともあり、暫く止めていました。そこで、今回、個人向けキャリコンの提供をリニューアルして再開する理由を3記事くらいに分けて記していきたいと思います。

理由1.ミドルマネジメント層を支援したい

私のキャリコン経験は、業界や役割、環境など多々変化はありましたが、かれこれ10数年になります。その間、個人向けキャリコンサービスの展開をしたことはありました。しかし、私の主領域が企業領域である関係上、組織への施策を展開することが多かったこと、また、人材開発会社の代表を務め企業領域でのキャリコン施策の事業を行っていたことから、個人向けへの展開が困難な状態でした。

企業外キャリコンとして、主に第三者の立場で組織介入する対人・組織支援を行ってきた経験を振り返り、最近、強く思うようになったことがあります。それは、上司(ミドルマネジメント層)の部下(メンバー)への関わりが効果的なほど、組織の活性具合が高いということです。

そのため、私が提供する施策がキャリア面談を中心としたいわゆる「個人面談」から、次第に「ミドルマネジメント層向け組織マネジメント支援」にスタンスが変わっていきました。

しかし、私は組織開発コンサルタントのように理論やデータ分析をして、いかにもコンサルです、というタイプではありません。自前でサーベイを導入し、組織課題を数値などで表すというような開発資金もありません。そのような中、1人のキャリコンとして「組織介入により組織活性化のために何ができるのか」を試行錯誤しトライ&エラーを重ねる中でたどり着いたのは、ミドルマネジメント層の人材開発による対話型組織開発でした。

つまり、上司と部下の関わりに焦点を当て、組織支援を行うというものです。その関わりにおいて重要な要素となるのが対話です。最近は、組織における対話の重要性が見直され、1on1を導入する企業が増えています。そして、対話を効果的に行えるように介入することが対人・組織支援につながります。この支援は本来、キャリコンが得意なことでもあります。そこで私は、対話や上司-部下の関係潤滑化に関する支援施策を、ある意味クローズドなtoB事業として行っていました。

一方、世間はコロナ情勢下となり、在宅勤務が普及しました。それとともに、リモート環境下でのマネジメントに課題がある、という企業組織の声が増えました。しかし私は、リモート環境への急激な変化以前から、マネジメントが効いている組織はそれほど変わらず、もしくはさらに組織力をつけて進化している組織も目にしています。そのため、環境に関わらずそもそもチームマネジメント自体あった課題が、この情勢下で表出してきたに過ぎないと考えています。

そうは言うものの、その原因を上司(ミドルマネジメント層)個人のマネジメントスキルに問うのは間違っています。彼らの多くはプレイングマネージャーと化しており、純粋にチームマネジメントができているとは思えません。日常の進捗管理がやっと、というケースも多いです。これでは、組織としては、良くても現状維持であり、上向くことはなかなか困難でしょう。

そのような悲哀に満ちた多くの上司(ミドルマネジメント層)を少しでも支援することが、組織力向上につながると実感していました。その支援の1つに、チームマネジメント、特に部下(メンバー)との関わりの改善により、部下(メンバー)の自律性を促し、組織が自走する支援が重要であると考え、主に効果的な対話に関する施策を重視してきました。

肌感覚ではありますが、キャリコンがこのような支援を行っていることは、正直、あまり知られていないのではないかと思います。私は、上司(ミドルマネジメント層)の助けになることにより、上司を含めたメンバーがワクワク働きイキイキ生きる組織支援をしたいと考えているとともに、少しでも多くの方にこのようなことにキャリコンの知見が活きることを知っていただきたいとも考えています。そのための機会をつくるため、これまでのtoB向けコンテンツの一部を今回のtoC向けメニューとしてMOSHを始めようと思いました。

あ。まだ理由1なのに、長くなってしまいました・・・・他の理由に関しては次回以降に続けたいと思います。

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