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#もしもシリーズ
ヘルパー(20882文字)
[律視点]
親のいない障害者がどうやって暮らしているか知っているだろうか。
僕の名は律。発達障害として訪問ヘルパーの介護を受けている。
と言っても入浴や排泄は問題ない。買い物も、少し難しいけれど何とかなっている。
問題は料理だ。1品作るのになぜか3時間もかかってしまう僕は、手先が不器用で段取りも悪く、何をやっても要領が悪い。だから、いつも食事を作るのが遅くなり、洗い物まで体力が持たない。
それで、
不妊症(12463文字)
死と生の境界について、私はあまり囚われない。
死後の世界と言うものも信じているし、輪廻転生も信じている。
「――先立つ不孝をお許しください」
私はとある海峡の絶壁に足を踏み出した。
きっと、うまくやっていけると思っていた。
私が結婚する事で両親が喜ぶのなら、私のような次女でも幸せになって良いんじゃないかって。
最初は彼も優しくて、彼を支えられることが幸せだと思うようにした。
けれど、何年経っても私
男をだめにする女-閉じ込めたいいそ
[綾視点]
「男をダメにする女」とよく言われます。
今まで付き合ってきた男性達から、「もう別れよう」と言われました。
私は何も悪いことはしていないし、本当に愛想を尽かされてしまいました。
別に男性に媚びているつもりもないし誘惑しているつもりもないのですが、男性からは「エロすぎる」と言われました。
「もっと自分を大事にしろ!」と言われても、私の何をどう直せばいいのかわかりません。
もっと男性から「大
すたおい離婚すなよいそ
[梁視点]
こんな状況になるなんて、10分前は誰が想像しただろう?
「ん゛♡あぁ♡梁さん……んあぁ♡」
僕は今、同僚の綾さんの乳首を舐めている。
「綾さん、気持ちイイですか?」
僕が尋ねると、綾さんは答えてくれた。
「気持ちイイです……♡もっと舐めてください♡」
綾さんの言葉に応じて、僕は舌の動きを速めた。もちろんこのシチュエーション自体はありがたい事この上ないのだが、少々複雑と言うか、単純にセッ
たのしいかぞくけいかくいそ
[みゆ視点]
最近行きつけの喫茶店のマスターの梁さんが、私の推しの朽木白哉にそっくりなの。
クールな眼差しに、目鼻立ちの整った顔立ち。
それなのに寡黙で無愛想なところもそっくり。でも提供されるコーヒーは格別で、私の心を癒やしてくれる。
私はマスターの梁さんともっと親しくなりたいな。
梁さん、寡黙だから……。私なんかが話しかけても、迷惑なだけかもしれない。
でも……梁さんともっと親しくなりたいの!