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ヴァンダ・スカラヴェリというヨギー二

プライベートクラスに来てくれているベルギー人のエレナが「この本すごくいいから読んでみて!」と言って貸してくれた本『Awakening the spine』、ヴァンダ・スカラヴェリというヨギーニについて。

B. K. S. アイアンガーと現代ヨガの父と言われているクリシュナマチャリヤの息子、T. K. V.デシカチャーの初期の頃の生徒としてヨガをプライベートで学んだ後に独自のヨガの道を切り開いていった女性。

「教えを吸収することは無限の時間が必要なだけで、野心は必要ではありません」

「見知らぬ人のように自分の体を見るのではなく、自分の体に向かって友好的なアプローチをしてみてください。自分の体を見て、聞いて、そのニーズや要求を観察しながら、楽しんでください。敏感になることは生きることなのですから」
あなたが指導者を頼って自分のアサナを「修正」するのではなくて、「正しい」姿勢をしているのかどうかを決めるのはあなた次第なのだ、ということにどうか気づいてください。

「体の動きというのは体の歌で、体には独自の歌があって、この歌から踊る動きが自然に生まれてくるのです」

スカラヴェリのヨガの大きな革命は、重力を扱うことに焦点を当てたこと。体の重さを降伏させ、骨を地球に向けて落とし、その接地感覚を使用して脊椎を天に伸ばしてゆくこと。この動きはとても優雅で流動的であるように見えるが、彼女が探していた解放感と拡張感を本当に感じるには、多くの忍耐と粘り強い練習が必要となる。

現代のヨガ教室では、指導者がまず生徒にそのやり方を指示し、ヨガという伝統のルールと原則に従おうとしながら体を指導者の見せたように生徒はコピー(真似)をする。アサナをする時、先生は左手、右手をどこに置くか、いつ息を止めるか、いつ放すかを指示する。特に初心者の場合は、すべての動きで彼らをフォローして、彼らが正しく実行していることを確認することが重要。しかし、ヨガを学ぶことは思っているよりも複雑で壮大なことなのです。

ヴァンダ・スカラヴェリは、生徒に教える独自の方法を持っていた。身体に耳を傾けることは不可欠で、アサナをすることよりも優先していました。「アサナの誇りのために身体の本能を軽蔑しないでください」。彼女のヨガはより解放的でした。なぜなら、それぞれの体には独自のニーズがあるということを、彼女は熟知していたからです。スカラヴェリのヨガを実践している人はそれぞれ、ヨガを実行するさまざまな方法を持つように成長していくようになりました。

つづく


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