頑張り過ぎている人に聴いてほしい話。
みなさん、こんにちは。
からなしです。
年が明けて早5日。家で一日中ゴロゴロしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。
多くの人がお正月休みであろう年末年始に働いてくださっていた医療関係者の方々、サービス業関連の方々、鉄道関係者の方々などなど、、、頭が上がりません。
せめてお正月明けはゆっくり休める期間があることを願っています。
さて、今回は「頑張り過ぎている人」に聴いてほしいお話しをします。
といっても、「頑張り過ぎている人」は大体、
「いや、私は他の人と比べて全然頑張れていないし…」
「まだまだできることあるし…」
などと思ってしまっていて、"自分は頑張れていないんだ"と思い込んでいる人が多い印象なんですよね。
そんなことないのですよ。そんなに自分に鞭を打つ必要はないのですよ。
今だから思う、頑張り過ぎていた私が経験した事をお話しします。
◆小さい頃からの夢が叶った日
私は物心つく前から動物が大好きで、欲しがったものはお人形ではなく動物のぬいぐるみが多かったそうです。
そんな私は保育園の頃から「大人になったら絶対動物関係のお仕事をやるんだ!」と心に決めていました。
「動物看護師になりたい!」という夢が決まってからは一直線でした。高校では生物学系の授業を選択し、動物看護学科のある専門学校に行き、実習へ。。。
しかし私の実習先の先生(獣医師)はとても厳しい事で有名な先生で、実習中も厳しく指導される事が多かったのです。
覚悟はしていたものの、現場の厳しさを実際に体験して「自分には無理かもしれない…」と思ってしまいました。
その後も何件か実習へ行きました(優しく対応してくれる所の方が多かった)が、自信を取り戻せることはなく、私は夢を諦めました。
そして、ペット保険会社の事務職として就職しました。
ところが、仕事をしていく中で「やっぱり直接動物と関わる仕事に就きたい」と思った上、職場の人間関係が原因で適応障害になってしまい、就職して1年後に退職。
その後、療養期間を経て私は改めて動物看護師になる事を決意し、動物病院へ転職しました。
幼い頃からの夢。遠回りをしてしまったけどようやく叶える事ができた。
とても誇らしく感じた日でした。
◆体調の異変
動物看護師になってからは毎日が怒涛の日々でした。
診察予約がいっぱいな毎日。
手術数も多い分、入院動物も多い。
他院からの紹介で重症例が多く状態の悪い仔が多いため、ICUも常に満員。
時間外の診察や夜オペ。
入院動物の急変。
お昼休憩はあってないようなもの。
お昼ご飯が食べられればラッキーなくらい。
終業してからも終わらないカルテ記入や入院動物の記録。
「もうちょっと人を増やして…!」と思う時もありましたが、仕事自体は好きでした。
しかし診察の補助についていたある日、急に強い眩暈が襲ってきました。
「これはやばい」と思い、別の看護師と交代してもらい、休憩室に向かいました。
目の前がぐるぐるなり、頭もぐわんぐわんしており、耳鳴りもする。。
休憩室に向かう途中で意識を失い、倒れてしまいました。
目が覚めると病院のベッドの上。点滴中でした。
職場の方が救急車を呼んでくれたそうで、お医者さんに何があったのかを聞かれました。
症状を伝えて、すぐに検査。特に異常はないから疲れているのでは?ということでその日は点滴が終わって帰宅。
職場にも説明と謝罪をして、翌日からまた出勤しました。しかし、その日から私は眩暈に悩まされるようになったのです。
朝起きて、起き上がると必ず強い眩暈と耳鳴り。仕事中も毎日のように起こる眩暈。
貧血?栄養不足?と思い、食事内容を見直したりサプリを飲んだりしてみましたが効果なし。体は疲れているのに夜になると目が冴えて眠れなくなりました。
院長の助言で、別の病院にて全身検査をしましたが、特に異常なく貧血でもないとのこと。
どうしたら良いかわからなくなりました。
動物看護師としてもっと成長したい。
あれもこれもできるようになりたい。
もっと勉強しなくちゃ。
心は「やりたい!」と叫んでいるのに、体がいう事を聞いてくれない。
それがショックで、次第に精神的にも落ち込むようになり、眩暈の症状や不眠も悪化していきました。
◆再発
ただでさえ人手が足りていないのに、休んでばかりの私。
仕事に行きたい気持ちはあるのに体が動かない。
職場の人に迷惑ばかり掛けてしまっている罪悪感。
やっと夢を叶えられたのに、理想の自分になれないことの悔しさ。
色々な感情でぐちゃぐちゃでした。
眩暈で通院している病院から心療内科へ受診することを勧められました。
「あぁ、適応障害再発しちゃったんだな」
その後、何もできない自分が物凄く嫌になってしまい、そんな自分を誰にも見せたくないと思い、外に出られなくなってしまいました。
仕事は休職。心療内科の受診はオンラインでしました。やはり適応障害でした。
そこから外に出る事ができず家に引きこもって一日中寝る毎日。
引きこもって2ヶ月が経った頃、眩暈も治りようやく動けるようになりました。そこから同居人の助けもあり、少しずつ外へ出られるようになりました。
仕事は、これ以上休職して迷惑を掛けてしまう事が申し訳なかったので退職。そして現在に至ります。
◆頑張り過ぎている人へ
誰かのために頑張っている人や、理想や目標のために頑張っている人。とても素敵です。尊敬します。
しかし"自分は頑張っているんだ"と自覚出来ている人はあまり多くないのではないかと思うのです。
"自分はまだ頑張れる"と思っていても、疲れた時や体に異変が現れた時は一度立ち止まってみてほしいなと思います。
一度壊れてしまうと元に戻るまで時間がかかってしまいます。人によっては何年何十年とかかる人もいる事でしょう。
私は就きたい仕事に就けたし、自分が頑張りたいと思って頑張り続けていました。しかし身体のサインを軽く考え無視し続けて頑張り過ぎた結果、適応障害が再発してしまったのです。
自分の身体や心は、自分にしかわかりません。
「頭痛いけど、まだやる事あるしな…」
「だいぶ疲れが出てきているけど、まだやれるな…」
思い当たる節がある方、多いのではないでしょうか?
「やる事はまだあるけど…明日の自分のために今日は早めに帰って薬飲んで早く寝よう」
「疲れが溜まってきてるから、湯船につかってゆっくりしよう」
誰かのために、自分の目標や夢のために頑張り過ぎているあなたへ。
あなたが大事にしているものと同じくらい、自分の身体や心のことも大事にしてあげてくださいね。
心身健康なのが一番です。
◆最後に
その後の私はというと、一人でも外に出られるようになり、人が多いところも大丈夫になってきました。
眩暈は全くなくなりました。不眠症は続いているものの、最近ようやくぐっすりと眠れるようになりました。(まだ薬を飲まないと眠れませんが…)
元気になったからと予定を詰め込み過ぎると、その反動なのか翌日、動けない日があったりなどすることもまだあります。
無理はできないなとは思いつつ、仕事は探さなければなりません。
また適応障害になるのは嫌なので、慎重に選ぼうと思っています。
そのために利用できるサービス(自己理解セミナーや適職診断など)はとことん利用していきます。
頑張り過ぎているあなたがこの記事を読んで、
「最近無理し過ぎてたな」
「ちょっとだけ休もうかな」
そう思ってもらえると幸いです。
適応障害で苦しむ人が一人でも減りますように。
それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!🍀