図書館と本と魔法と多様性な漫画をご紹介
記事に興味を持っていただきありがとうございます。今回は講談社の月刊青年誌good!アフタヌーンで連載中の『図書館の大魔術師』をご紹介します!
あらすじ
作者・泉光先生
作者の泉光先生は、ジャンプSQ.19に掲載された読切作品『フィフス・ドーン -Fifth dawn-』で漫画家デビューを果たします。その後、ジャンプSQ.でアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のコミカライズや、『7thGARDEN』を連載されています。
ちなみに現在『7thGARDEN』は休載しています。物語もクライマックス間近なので再開が待ち遠しい限りです。
その他にも『図書館の大魔術師』と同じgood!アフタヌーンには『アリスのごみ屋敷』という読切が掲載されました。こちらの作品は泉先生のTwitterで読むことができるので、ぜひご一読ください。
みどころ
ここからは『図書館の大魔術師』のみどころを2つご紹介します。
緻密で鮮やかなイラスト
一つ目のみどころは何といってもイラストですね。泉光先生の繊細な絵は一目でわかるほど特徴的です。ただ細かいだけではなく、キャラクターの個性もしっかり描き分けられており、シリアスな場面の迫力ある表情とコミカルなデフォルメされた表情がどちらもバランス良く表現されています。
また、表紙もすごく綺麗で物語の始まりを盛り上げてくれます。本自体の厚みがあるため、本棚に収めてもカッコいいです。「書」をテーマにしているだけあって表紙にもこだわっているのが伝わってきます。背表紙だけでもカッコいいのは漫画好きには嬉しい限りですね!
作りこまれた世界観とテーマ
もう一つのみどころはSFさながらの作りこまれた世界観です。一見すると魔法ファンタジーを連想させるタイトルですが、実際には書を中心にした民族戦争がテーマなんです。
過去に起こった民族間の差別や世界大戦といった負の遺産に何度も直面します。その度に真っすぐ立ち向かっていく健気な主人公の姿が本作のみどころです。
また、司書を志して集まった仲間たちも見逃せません。民族も個性もバラバラで、それぞれが抱えた過去や司書を目指す真意が徐々に明かされます。主人公とともに成長していく姿は、まるで青春群像劇のようでワクワクします!
個性豊かなキャラクターたちが図書館で青春を謳歌する『図書館の大魔術師』をぜひご一読ください!