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書字障害を抱える子のタブレットによる描画の可能性
昨日、仕事先で思ったことを忘れないうちに文字に起こそうと思う。
小学4年生の子がいる。LD(学習障害)を抱えており、特に書字が本人にとってとても負担となっている。
書字障害に支援は主に、エンコーディングと不器用さに着目して支援を行う。エンコーディングとは想起のことである。音(音韻)を文字としてアウトプットすることが苦手なためそれに対しての支援である。耳で「gakkou」と言う音が聞こえてきた時「がっこう」「学校」と言う文字に変換することが苦手なのである。
今回、書きたいことは後者の不器用さに対する支援である。「不器用さ」がどう学習に影響するかがあまり重視されていないが、学習も立派な「身体運動を伴った行為」である。もちろん絵の上手さも同様である。
まず、下の絵を見てもらいたい。
同じモチーフ(にゃんこ大戦争の画面)を前述した学習障害を抱えた小学4年生の子が描いたものである。
似たような雰囲気ではあるが、明らかに違うことがある。
それは「線描の質」である。向かって右手のイラストは線がゆらゆらして上手く描けていないのに対し、左手のイラストは綺麗に線が描けているのである。この違いはどこからきたかと言うと、右手のイラストは「Apple Pencil」で描いたのに対し、左手のは「指」で描いたもの。
ここからわかることは、いかに書字障害を抱えている子にとって「鉛筆」と言うものが書字の負担になっているかと言うことである。鉛筆ではなく指で絵を描くことで認知負荷が減り、書字はもちろん、絵が上達することだって考えられる。GIGAスクール構想によって一人一台タブレットが支給されることによって「指でノートをとっていい」となってくれれば救われる子が多くいると私は考える。
下は、その後同じ子が描いたイラストである。
色の配色、めちゃめちゃお洒落じゃないですか、、?
おしまい。