見出し画像

バレエ感想「けっけバレエvol.1~ガニ股の大逆襲~」東京公演


12/25のクリスマスは松浦景子さんのコメディバレエ公演 #けっけバレエ で大爆笑してきました😆
バレエやコントを披露してくださるだけでなく、皆でラインダンスを見せてくれるなど、けっけちゃんがバレエに加え吉本新喜劇や宝塚など、色々なショーからインスパイアされた発想がたくさん散りばめられたとても楽しい舞台でした✨

けっけバレエで驚いたこと

写真ブース人気すぎて、ずっと大行列!

入場前から大入りの大行列でさすが吉本興業のショーは人気だなと思っていたのですが、1番驚いたのが子どもたちの多さ!きっと半分弱は子ども達だったんじゃないかと思うくらい子どもがたくさんいて、お笑い好きっぽそうな子もいましたがシニヨンにピシッとした姿勢のバレエ少女達も結構いて、けっけちゃんは子ども達にとって憧れの存在なんだなとしみじみ💕
人口減が深刻な課題となっているバレエ界でこれだけの子ども達が集まるとは、けっけちゃんは未来のバレエファンの育成にも大きな影響力があるなと感じましたし、改めて凄い人だなと…!

私は幸運にもチケットを手に入れられましたが東京公演はこの1回のみなので、きっとチケットが手に入らなかった子どももいるだろうなと思うと、代わりに私がバッチリ見なければとこちらまで身が引き締まる思いでした。

ちなみに子どもではありませんが、客席にはバレエYoutuberの第一人者であるヤマカイさんもいらっしゃっていて、休憩中や帰宅時に「ヤマカイTVの人がいた!」といろいろな人が話題にしていました😲
ヤマカイさんは動画だとだいぶはっちゃけてふざけているイメージですが、すごく静かで群衆にめちゃくちゃ馴染んでいてなんだか意外でした。

大爆笑ポイント

面白かった点が多すぎて書き出したらキリがないのですが、もう公演が始まる前の開演前アナウンスから大爆笑でした😂
けっけちゃんによるアナウンスは最初はおしとやかに進むかと思いきや、「これはバレエ公演ではなくコメディなので、爪先が伸びてないというクレームは受け付けません!」とか「足が高く上がってなくても返金しません!」とかハチャメチャでした😂
少しだけ解説するとバレエファンは色々な公演を見ては、やれつま先が伸びていないだの回転がきちんと回りきれてないだの細かい姑並に口うるさい人が多いです。まぁ私もワンオブゼムですが。特にけっけちゃんほど有名であればアンチも多く、嫌味を言ってくる人もすごく多いと思いますが、大爆笑アナウンスで最初から牽制していて先手を打たれていました😂

スペシャルゲストとして吉本興業さんからは銀シャリさんが来ていたのですが、バレエが分からないということを逆手にとって、DVDで有名演目を勉強してみたというシーンから始まるなど、よく考えられていて面白かったです😂
ちなみにあのコントは銀シャリさんが考えられたのかなと思っていましたが、プログラムを拝見したところなんと振付と構成は松浦さんが行ったとのことで、これだけバレエを面白く見せ、コントとして成立させる松浦さんも吉本興業も凄いなと…!ちなみに銀シャリさんのコントでは眼鏡をかけている男性がずっと喋って、もう1人の方は最後にチラッと登場したので、私はピン芸人かと思っていましたが、銀シャリさんはコンビだったんですね😂

他にも会場準備中に暗転する中で毎回「耳で聞くバレエあるある」も流れたのですが、これも面白かったです。ちなみに個人的なヒットは「バレエの先生は世界共通でめっちゃ怖い」です。多分あの場にいたバレエ経験者は全員「分かるー😂」と思っていたはず。

さすが吉本興業というのか、お笑いネタととバレエをうまく繋げていて松浦さんの発想力に驚愕しました。お上品なバレエファンが見たら気絶しそうな振付がありすぎて、これは最初にうるさいバレエファンを牽制する必要があるわと思いましたが、全員大爆笑で本当に面白い舞台でした。私の周りには子ども達が多かったのですが、本当にみんな楽しそうでした😊

コメディバレエの演目について

最初に「これはコメディだからクレームは受け付けません!」というアナウンスこそ流れていましたが、そこはプロのバレエダンサー達が多数出演する舞台なのでも、もちろんバレエ中心の舞台でした。
八王子のバレエシャンブルウエストのダンサーだけでなく、牧阿佐美バレヱ団、NBAバレエ団、Ballet Company West Japan、法村友井バレエ団など、いろいろなバレエ団のダンサーが参加しており、そりゃこんなに面白い舞台ならみんな参加したいよなと…😂

演目は「海賊」や「ドン・キホーテ」、「パキータ」などバレエ界でも人気の演目をうまく組み合わせて上演されました。
「海賊」のオダリスク3人がセンター争いをしているように喧嘩しながら踊っていたり、レストランでウェイターを呼ぶときの「チン」という音の鳴るベルを鳴らしまくってそのまま似た音から始まる「眠れる森の美女」のダイヤモンドの精の踊りに繋げるなど、バレエとお笑いをこう繋げるのかと松浦さんの発想力に目を剥きました。
あまり言うとネタバレになりますが、「ドン・キホーテ」のヴァリエーションは発想がぶっ飛びすぎていて大爆笑しましたし、銀シャリさんも登場した「白鳥の湖」も、ここまでバレエとコメディを繋げるだなんて凄いなと…。ちなみに白鳥と聞くと志村けんさんを思い浮かべる方が多いと思いますが、全く違う内容でした🦢

そうそう、1番驚いたのが1幕の「トイレ」と言う演目で、舞台に便器が設置されていたので「バレエ公演でスカトロ!?」とビックリしたのですが、トイレをドンドンノックする音を「ラ・バヤデール」の太鼓の踊りに繋げるなど発想に驚きました。もちろん直接糞尿が出てくることはありませんが、トイレが出てくるだなんて普段のバレエ公演ではありえず、お上品なバレエファン達がみたら気絶するだろうな…😂
小学生の男の子達が大爆笑しそうな発想で、バレリーナでありながら「うんこ」についてもここまで作れるって松浦さんの振れ幅大きいなと思ったのですが、この演目は松浦さんの大阪芸術大学時代の先輩の古道貴大(元NBAバレエ団)さんが振付したものだそうです。古道さんはNBAバレエ団に入団する前は東京バレエ団でも活躍されたダンサーで、今回のけっけバレエではまさかのポワントで踊るという気合いの入った方でした。ちなみに東バのサイトで見たら古道さんは山本達史さんや足立真里亜さんの同期なんですね。
ちなみに古道さんの「トイレ」ですが、当時も今回と同じく佐藤史哉(NBAバレエ団)さんが主演されたそうです!佐藤さんはNBAバレエ団のプロフィールだと渋いサラリーマン風ですが、舞台で見るとひょうきんなお兄ちゃんと言った感じでした😊

東京公演出演の藤島光太さん(Kirov Academy of Ballet出身)について

さて、最初のアナウンスで「これはバレエ公演ではなくコメディなので、クレームは受け付けていません」と言われた通り、正直この公演はコメディの舞台であり、バレエ公演としてはノーコメントにならざるを得ません。しかし!1人めちゃくちゃ美しく踊るダンサーがいて、誰だろうと思ったらバレエシャンブルウエストの藤島光太さんでした。

藤島さんについて調べたところアメリカのKirov Academy of Balletに留学されていたと知りビックリ!このアカデミーは現在オランダ国立バレエ団プリンシパル、ベルリン国立バレエ団ソリストとして活躍される坂本莉穂さんの出身校で、年代的にも被っているしまさかと思い坂本さんのアカデミー時代の動画を見てみたら藤島さんを発見!ひゃー!めっちゃ上手い人だなぁと思っていたら、まさかの坂本さんの同級生!そりゃ上手いわ!
ちなみにこのアカデミーでは元ロイヤル・バレエ団プリンシパルのデヴィッド・マッカテリ、オランダ国立バレエ団プリンシパルのマイア・マッカテリのお父様であるニコロズ・マッカテリが教えられており、坂本さんや藤島さんはマッカテリ氏の弟子なのですね💕
藤島さんはつま先やラインが綺麗なだけでなく、華麗な回転技やジャンプでも見せてくださるなど、彼が踊っている時はコメディを忘れてバレエとして魅入ってしまいました。

ちなみに藤島さんはSASUKEにも出場されていたそうです!
弟さんもバレエダンサーで藤島恵太さんというお名前で、現在はK-BALLET TOKYOで活躍されているとのこと。調べたらローザンヌにも出ているし、次回公演「海賊」ではなんとザ・ 熊川哲也な役柄であるアリ役にキャスティングされています😲
これだけ素敵な光太さんの弟さんなら絶対恵太さんも凄いだろうなと思い、Kバレエの海賊は別日程を購入済なのに恵太さん出演回も買ってしまいました。藤島光太さんの舞台はまだ探しきれていないのですが、こちらもぜひ今後見に行きたいです💕


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集