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一昨日、志望校のオープン模試があった。
夏からの3ヶ月、数学に全身全霊を注いで勉強してきたのに、全く、全くできなかった。あーーーーーーーーーーー。なんだったんだろう私の勉強。これって意味ないのかな。前回よりも成長してることは私が一番実感してたはずなのに、結果として現れないのが本当に、悔しくて悲しくて、虚しい。

あれ、もしかして、私落ちるのかな。確かな質量を持ったその、直視したくない可能性が私の心を塞ぐ。そして一度その魔物が見えるようになってしまってから、私はずっとそいつに取り憑かれている。

「あのさ、受からないかも」
そう母親に漏らしてみた。ちょっと泣きそうだった。
「もしさ、次の判定が全部Eでも受けても良い?」
「受けたいなら受けなよ」
いつもと変わらない声色で、なんでもないようなことのように母親は答える。ちょっと泣いた。

色々ぐるぐる考えたけど、やっぱり志望校は変えずにまだ頑張りたい。できることなら、このまま最後まで走り切りたい。大学に落ちても人生は終わらない。私が今少し大学に落ちたところで、それは取り返しのつかない失敗であろうか。全くもって違う。むしろ、失敗が確固たる失敗にならないのは今だけかもしれない。たくさんの人に支えられて、甘えて生きている今だからこそ、現実的でない選択をしても許される気がする。

今まで結果の保証されてない賭けなどせず生きてきたけれど、今回だけは、周りの全員に感謝して、少し向こう見ずな選択をしてみようと思う。(そっちの方が振り返って絶対にオモロい酒のつまみになるしね。)

模試の見直し中、なんだかワクワクした。どんな解き方があったんだろう、どうすれば解けるんだろう、のわくわく。あーこれだよね、これが楽しくて私は勉強してるんだった。この気持ちがある限り、私は学び続けるんだ。

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