86 3年ぶりのあじさいまつり・愛知一宮の御裳神社へ
あじさいって最近すごいブームになっていますね。少なくとも数十年前、あじさいを見に遠出しようなんてことはなかったんじゃないかなって気がします。
そのころは普通のあじさいが青、赤、紫くらいの種類しかなくて、土の質によって色が変わるぐらいの変化しかなくて。変わり映えしないなって思っていました(もちろんいろんな種類がそのころからあったんですよ、私が無知なだけで)。
それが今は年ごとに新しい品種が生み出され今やその種類は2000種にもなるといいます。
今回訪ねたのは愛知県一宮市の西部にある御裳(みも)神社。境内の裏で様々なあじさいを鑑賞することができるあじさい園のある神社です。
6月11日と12日の2日間だけあじさいまつりが開かれ、多くの観光客で賑わいました。コロナがあって開催されたのは3年ぶり。イベントが正常化してきたのは何ともうれしいことです。
あじさい園だけではなく境内でもアジサイがきれいに咲き誇って参拝客を出迎えてくれます。
こちらは御朱印をもらう人たちの行列。左が前半、右が後半。大行列です。あじさいの描かれた御朱印がもらえるそうで、人気です。かなりの数神社に行っていますが、私は御朱印はただの一度ももらったことはありません。参拝の記憶は心の中に留めることにしています。
御朱印の大行列を尻目に参拝します。こちらは並ぶ必要もなくスムースです。御裳神社は11世紀に創建された由緒ある神社。一宮で盛んな繊維業を守護するということで御裳神社と定められたそうです。
さて、御朱印と並んで有名なのが手水舎の水に浮かぶあじさい。インスタ映えするということでここも多くの人で賑わっていました。インスタで見たことはありますが実際に見るのは初めて。やっぱりあじさいは水との相性がいいですね。
さて、参拝を終えてようやく境内の裏のあじさい園へ。
てまり咲きのアジサイでも花びらがよりひらひらした華やかな感じのものや
白く、花(装飾花)が小ぶりでこでまりのような品種、
なんだかライラックのような形をした品種まで様々な色、形、大きさのあじさいを鑑賞することができます。あらためてあじさいってものすごく多くの種類があって奥が深いものなんだと感じました。
ガクアジサイってどちらかというと普通のてまり咲きのアジサイに比べて影が薄いですが、実はこちらの方が母種でガクアジサイを品種完了して生まれたんだそうですね。子会社のほうが親会社より大きくなってしまった会社のような感じでしょうか。少し肩身が狭そうにひっそりと咲く感じが好きです。
ガクアジサイでも装飾花の花びらが二重に咲く華やかなものもありました。
これだけ多くの種類のアジサイが鑑賞できるのにここは植物園ではありません、地方の一神社です。
アジサイの浮かぶ手水舎はあじさい祭りの期間中のみのようですが、アジサイの鑑賞をすることは可能です。駐車場もありますが、土日は混雑するでしょう。名鉄一宮・尾張一宮駅から尾西庁舎に向かうバスで行くことも可能です。梅雨のこの時期を明るく彩るアジサイを堪能していない方は足を運んでみてください。