見出し画像

採用基準

こんにちは、観葉植物にハマってるのですが増えれば増えるほど世話が大変になってきて自分で自分の首を絞めてる気がするどもです。

さて、今日はブックレビューを書きます。

サマリー

書名:採用基準(2012)
著者:伊賀泰代
要約:数多の優秀な人材を輩出する一流コンサルティング会社、マッキンゼーにはグローバルに統一された以下3つの採用基準があります。
①リーダーシップがあること
②地頭がいいこと
③英語ができること
日本で一般的に言われる優秀な人材は②を指しており、世界基準で見ると致命的に①が足りないと言います。
日本でリーダーと聞くと○○リーダーのように役職を指しますが、ここでいうリーダーシップとは組織の一員として問題解決に向けて組織を牽引することを言います。これを役職のある人だけではなく全員が持つことが、組織が付加価値の高い製品やサービスを生み出し続ける鍵になるのです。

個人的評価:★★★★★

著者紹介

著者の伊賀泰代さんは大学卒業後、証券会社に入社されますが、数年で退社しアメリカでMBA(経営学修士)を取得されます。その後マッキンゼーでコンサルタントとして勤めたのち、さらに採用マネージャーとして10年以上勤められました。

その後人事コンサルタントとして独立され、現在はクックパッドの取締役として活躍されています。

所感(感想)

この本は採用基準という名前ではあるものの、終始「リーダーシップ」が如何に重要かを説いています。

日本の多くの組織ではリーダーシップは○○リーダー、○○長と名の付く役職のある人間が持てばよいもの、と認識されています。

ですが数多の優秀な人材を輩出する一流コンサルティング会社、マッキンゼーでは、リーダーシップは全社員が発揮するものとして認識されており、優秀な人材の必須要件になっています。


ではなぜ日本ではリーダーシップが重要視されていないのでしょうか。
理由の一つには、子供が親や教師の言うことを聞き、フォロワーシップのみを発揮してくれた方が大人にとって都合がいいからということがあると思います。

よく日本の教育はサラリーマンを量産するための教育と揶揄されますが、マッキンゼーのような実力主義の会社においては、太刀打ち出来ません。

戦後人口が増加していて、作れば売れる時代であればそのようなやり方が最も効率が良かったのかも知れませんが、現代はあらゆるものがコモディティ化して商品やサービスの差別化を図ることが難しい時代になってきています。

そのような現代において優先されるべきは、適材適所の人事配置と心理的安全性を基盤としたイノベーションが重要で、この実現にはリーダーシップが欠かせないと思うのです。

この本は全ての社会人、就活生、それからこれからの日本を牽引していく子を持つ親におすすめです。

読んでいただきありがとうございました。また書きますので興味ある方は「フォロー」よろしくお願いします。ではまた。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集