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GIVE & TAKE

こんにちは、自分の部屋にエアコンがないどもです。
リビングから漏れてくる冷気で生活をしています。

さて、今日はブックレビューを書きます。

サマリー

書名:GIVE & TAKE(2014)
著者:アダム・グラント
要約:人間はギバー、マッチャ―、テイカーの3つのタイプに分類されます。この中で生産性が最も高いのはギバーで、最も低いのもギバーだそうです。両者を分けるのは他者の利益だけでなく、自己の利益も考えるかどうかです。
ギバーでいることは自分自身の生産性を高めるだけでなく、周囲のマッチャ―やテイカーがギバーとして振る舞うことを促します。これにより、1人のギバーによって組織全体の生産性が向上することになります。

個人的評価:
★★★★☆

著者紹介

著者のアダム・グラントさんはアメリカのペンシルバニア大学で28歳にして心理学の史上最年少教授となられました。2012年に本書がアメリカで発刊された時、彼はまだ31歳という若さです。

フォーチュン誌の「世界で最も優秀な40歳以下の教授40人」にも選出され、数々の受賞経歴を持ちます。

「GIVE&TAKE」を含む彼の著書は35ヵ国の言語に翻訳され、世界中の人々に読まれています。

所感(感想)

「ゼロサムゲーム」においては、得をする人がいればその分損をする人がいて、トータルはプラスマイナスゼロになります。
一方、「プラスサムゲーム」ではプラスマイナスでプラスになります。またこれが関係者全員に対してプラスになる場合、WIN-WINと言えます。

人生において、「ゼロサムゲーム」ばかりだとどうなるでしょう?多くの人は自分が幸せになるために他の人を蹴落とすようになり、他人の言動が自分が騙そうとしているのではないかと疑心暗鬼になることでしょう。

ありがたい事に普段の人間付き合いにおいては「ゼロサムゲーム」になることはなく、お互い親切にすることで良好な関係を築く「プラスサムゲーム」がほとんどだと思います。

ですが、一度これがビジネスの場面に移ると様子が変わります。

他社からシェアを奪って利益を上げる、同僚の評価を下げて自身の昇格を狙う、相手の時間を奪って自分のために使ってもらう。

このような「ゼロサムゲーム」の状況において、人間は異なった行動を行います。それが著者の定義するギバー、マッチャ―、テイカーの3つのタイプです。3者はそれぞれ以下のように振る舞います。

ギバー:人に惜しみなく与える人
マッチャ―:損得のバランスを考える人
テイカー:自分の利益を優先させる人

タイトル通りのGIVE&TAKEを重視するマッチャ―が過半数を占めるものの、組織の中ではギバーもマッチャ―も一定数存在します。

どのタイプが最も生産性が高いかを調べた調査によると、最も生産性が高いのはギバーで、最も低いのもギバー。両者を分けるのは、後者は他者の利益だけを考え、前者は自己の利益も考えて行動をするということです。

ここで生産性を高めるためにキーになるのは、如何にしてギバーを増やすか、そして自身の利益も高めるために、如何にしてテイカーを見極めて回避するかということです。
本書がギバーとマッチャ―がどのように振る舞うかに多くのページを割いているのも納得がいきます。

我々一人一人がギバーとして振る舞うことで「ゼロサムゲーム」から「プラスサムゲーム」に移行して、世界はもっと優しく、生きやすくなることを願います。

読んでいただきありがとうございました。また書きますので興味ある方は「フォロー」よろしくお願いします。ではまた。

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