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win-winだけでは人の未来は見えないし作れない

どうも主に姫路にいるhideです。

毎日好き勝手な事書いて、友達の仕事を手伝って、あんまり働かずにチンタラ頑張って生きてます。漫画とゲームと音楽好きです♬
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それでは本編へGO


バクマンという漫画

バクマンという漫画がテーマの漫画があります。あのデスノートと同じ原作と作画のコンビの作品ですね。

しかもかなり細部まで作り込まれていて、漫画ってほとんどの人は1人の人の作品として世に出てますが、デスノートやバクマンは原作(脚本、物語など)と原画(絵、コマ割りなど)を分業で作ってまして、このバクマンにでてくる主人公も同じように原作と原画をわけてます。

だからこそ自分達の体験を漫画にしてるようなリアルさがそこにはあり、しかも舞台は週刊少年ジャンプです。

週刊少年ジャンプに連載する物語を週刊少年ジャンプで連載したってんだから、これはもう漫画史に残る作品の一つといっても過言ではありません。

全20巻と読みやすい巻数なので漫画好きには絶対におススメ!!

バクマンにも色々と思うことがたくさんあり、様々なインプットができました。


ラスボス的存在 七峰透

漫画って何が面白いかってライバルと仲間の存在なんですよね。

作中にも様々なライバルがいて、それらが仲間になったりもします。
漫画がテーマなので漫画家がライバルですね(^^)

男臭い漫画が得意な漫画家や
恋愛漫画が得意な漫画家
ギャグが得意な漫画家、、
いろんなキャラクターがいて、最大のライバルは新妻エイジという天才なのですが

このキャラ好きやわぁ

作中の敵!としてのラスボスは七峰透だと思うんですね。

こいつ。

彼がどういう漫画家かというと、自分にもそこそこの能力はあるけれども豊富な資金力とインターネットや人脈を駆使して、コミュニティのようなものを作り、漫画を組織で作る。という漫画家です。

自分で作品を仕上げずコミュニティに外注したり、話題を作り炎上させたり、、

かなり"今風"ですよね。

バクマンは2008年から2012年に連載された作品なのでかなりクリエイティブとしてこういう在り方は昔から考えられていたという事がわかります。

作中では彼は悪役として描かれ、そんなやり方はどこか間違ってる!と倒されますが、2023年の今、彼を見ると、いや、、彼の人間性に問題があるだけで、やり方自体はアリなのでは?と思う人も多いのではないでしょうか?


win-winは果たして本当に万能なのか?

ここ数年やたらと持て囃されるwin-winという概念。

作中で七峰も、編集者も、何度か口にする言葉に「誰も損をしてない完璧なやり方だ」というような事を言います。

誰も損をしていない。

関わる人全てに利益があり、読者は面白い漫画が読める。

このやり方に反対するものだけが駆逐される。取り残される。

この話を読んで、今、リアルに2023年において先駆者が口にする合理的な手法、口にするwin-winというフレーズに強い疑いが生まれた。

仕組みに疑いがあるのではない。

win-winへの疑いだ。
win-winは良いものなのか?

何を言ってるんだ?と思うかもしれないが、そもそもマクロに捉えればwin-winなどありえない。

ましてや多様性だのリベラルだのうたいだしてる世の中で本当の意味でwin-winな世界など作れるわけがない。

win-winの裏にはlose loseの山が転がってる。抹殺されてる。

アナタとワタシしかいない世界でのwin-winが合理的な手段としてクローズアップされすぎてやしないか?

そんな事を強く感じた。

大事な事は勝つ事だけではない
むしろ負ける事だ。
時に負けてあげる事だ。
時に負けた世界でも豊かに生きる事だ。

もちろん便利な言葉なのでwin-winという言葉は受け入れるしこれからも使いもする。

ただ僕はwin-winという世界観はあまり信用しないでおこうと思った。

この価値観が学べた事だけでバクマンを今、読む価値があった。リアルタイムだと七峰をただの悪役かスゲー!としか思ってなかっただろう。

わからなくもない、、のだが、、

今、この時代、アリなのでは?という価値観とともにwin-winという価値観への疑問が持てたのは自分にとってめちゃくちゃデカい。


ネット漫画はどこか薄っぺらい

少し蛇足になるけど、、

老害だの懐古だの言われようが、僕はインスタントな漫画の多くは所詮はインスタントだなと感じます。

面白いが薄っぺらいアイデア

今や漫画アプリが猛威をふるい、もしかしたら七峰のような作り方をしてる作者もいるのかもしれません。

ただ僕はネット漫画もたくさん読みますが、ほとんどの作品は面白いけど深みがない。

料理とかと同じで"美味しい料理"なんてもう誰でも作れるんだろうなと。
もちろん漫画家としての最低限のスキルは必要だけど、それすらも外注できるし、なんならこの先はAIなんてものも入り込んでくる。

人間が"美味しい"と思うもの"面白い"と思うものはデータとしてすでに出てるので、そんな物語をそんなイラストを作品にすれば良いだけ。

美味しいものは美味しい。
面白いものは面白い。

ただそれだけなんです。

だからただ美味しいものが食べたい
ただ面白いものが見たい

それも一つの形。

それを味気ないと感じてしまうのも人のサガ。
良いものが良いとだけされるのであれば、もっと漫画だけでなくあらゆるものが最適化され、提供されるでしょう。
それはもはや作品ではなく、薬のようなもの。オモシログスリみたいなものかもしれません。

人は愚かで弱い。
でも人はそこまでバカじゃない。
だから、悩みもがきあがき正解を選ばないのではないのでしょうか?

正解に辿り着けば終わり。
でも正解には向かわなければ。

なんとも難儀なもんです。

でも、そんな中から滲み出る人間臭さ、失敗、うまくいってなさ、そんなものぐらいしか人間本来の価値はないのかもしれません。

個性は負けから生まれる

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