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【ライブレポート】〜すみぺの「ファーストピリオド.」は同志への感謝から〜上坂すみれさん「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」 大阪・名古屋公演レポート

 9月28日、声優・アーティスト 上坂すみれ(すみぺ)さんのベストアルバム「SUMIRE CATALOG」発売にちなんだベストツアー「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」が大阪公演(NHK大阪ホール)にて開幕し、続く翌29日に名古屋公演(日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)も開催された。前回ライブ「Tales of SUMIPE」及び「さよなら中野サンプラザ音楽祭 革ブロ総決起集会~帰ってきたファイナル!!~」以来約一年半ぶりで大阪、名古屋、東京の三か所を巡回するツアーとなる。二公演とも現地は「収録の入らない」会場ならではの「やや過激なMC」、そして10年間の歩みの結果となる「見事な歌唱とダンスのパフォーマンス」を詰めかけた熱心な同志たちが約3時間にわたって見守った。

本記事では大阪、名古屋公演の内容をセットリストやMC内容のネタバレを含んだ形でレポートする。また、東京公演(千秋楽)のレポート及び名阪公演の要約版を下記リンクに記しているのでぜひ参照いただきたい。

©️きゃんでー(@candymisasa)

【東京公演レポート】

【大阪・名古屋公演要約版レポート】



1.会場周辺と開演前の様子

 大阪会場は「ノーフューチャーダイアリー」「超革命伝説」でも使用したすみぺライブでお馴染み「NHK大阪ホール」、名古屋はコロナウイルスの影響で中止となった「PROPAGANDA CITY 2020」で使用する予定だった幻の会場「日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール」での開催である。大阪の物販開始は13:00、名古屋の物販開始は14:00だったがいずれも開始一時間前には数百人の人だかり。大阪は1Fホールに数百人が列をなし、名古屋は会場から地下道まで伸びる大盛況っぷりである。両日の目玉は各会場限定のTシャツとアクスタ。こちらはいずれも販売開始から30-1時間で完売してしまった(筆者は大阪限定Tが買えず…も後ほど奇跡が起こる(後述))。またこのライブ全体での目玉は「光る!!!!上坂さん3Dクリスタル像」なる9800円の高額商品である。他の声優界隈では「誰が買うの?」と言いたくなる代物だがこちらもさっさと完売。また両日とも一般版の「すみぺ」ピンズが完売していた。
 入り口付近にはフラスタが並び、物販横には「すみぺれんぽう」のカウンターが設けられている。こちらにはいつものようにすみぺが会場ごとに追記する色紙が掲示されている。また、その近くには大理論(?)の数式が書かれた黒板とすみぺの等身大パネルが飾られている。
 さて、会場内に入るとステージが見える。今回のステージは足場のような鉄パイプで作った「革ブロちゃんマーク」が中央に鎮座し、その外郭を太陽のコロナのようなギザギザにした形のオブジェで囲う形で「PROPAGANDA CITY 2021」のセットに近いシンプルなものである。バンドセットはいつも通り上手からドラム、ベース(&キーボード)、ギター、シンセセットの順となっている。また、毎度お馴染みすみぺ選曲と思われるカクレンジャーから演歌まで様々な曲が流れ、ますます音楽趣味が広がっていることを感じさせる。

NHK大阪ホール
ヴィレッジホール外観
会場内のオブジェクト(名古屋)
大阪でのれんぽうスケッチブック
名古屋でのれんぽうスケッチブック

 定刻5分前に今回はすみぺ本人からの前説が入る。注意内容はいつも通りなのだが、改造ペンライトの禁止を「まあ公式グッズが改造品みたいなもん」と悪態を突いたり、す:「非常口はどーこー?」→同志:「ここー!」→す:「そこかー!非常口!」or「ありがとー!」→同志:「イエー!」とコール&レスポンスを行い遊んでいる。大阪では初日の意気込み、名古屋は「名古屋市」では2013年以来の公演を楽しみとしていることを伝える。尚、愛知県では2022年の「超革命伝説」愛知公演が刈谷市で行われていることが頭をよぎり「違うよー!」と言うコールも出るが、忘れていたわけではないらしく最後に刈谷の話が補足される。但し愛知県民としては刈谷が名古屋区域から外されてしまったことに複雑な感情がある。最後は「今日は楽しみましょう!」で締め、定刻2分前に「護国寺労働組合」のおなじみバンドメンバーが白衣で各配置につきスタンバイすると青いスポット照明が四人を照らす。

2.楽曲&MC

1 「予感01」

 定刻、始まりは1stアルバム一曲目のこの曲から。メンバーを青の照明が包み革ブロマークが照らされる。照明は色とりどり変化し曲中間部で青に戻る。ここではHIROさんがキーボード担当。ユウタマンさんのギターソロから青と赤が入れ替わり終盤へ。最後に照明が暗くなり中心に人影が現れる。

2 「七つの海よりキミの海」

 そして聴き慣れたスラップベースの音に合わせ、すみぺがスポットライトに照らされる。本公演の最初のナンバーはお馴染みデビュー曲。大阪では「11年目の上坂すみれだよー!みんな、今日は対戦よろしくお願いします!」、名古屋では「名古屋に集いしブタ共‥諸君、会いたかったぞー!盛り上がっていきましょう!よろしくー!」と挨拶。最初の衣装は各会場オリジナルで色は各会場の限定Tと同じもの。大阪は虎を模した黄、名古屋は羊を模した緑、いずれも尻尾付きである。
 初っ端からコール&ジャンプが盛り上がる曲のため同志のテンションは最高潮。声出しが解禁されて一年以上経っていることもあり、「アイラブユー」「むろみー」のコールはまるで地鳴りのような迫力である。

3 「来たれ!暁の同志」

 前曲の興奮冷めやらぬ中、続いてもコール&レスポンスが盛り上がるユーロビート調のこの曲。「ヘイヘイ」の部分ですみぺは観客を煽り、それに返してペンライトを大きく振る同志たち。「生産!団結!反抑圧!」のコールですみぺが毛深くぐるぐると手を回し、これに同志が応えてコールを行う一体感が素晴らしい。また革ブロマークの枠に仕掛けられた照明が赤と白で入れ替わり、この曲の世界観をさらに高めている。すみぺの歌唱は以前より「こぶし」が効いており、力強さを感じるのが印象的であった。

4  「ディア・パンタレイ」

 続いては(FCイベントのカラオケ以外では)ライブ初披露の最新シングル曲。こちらも非常に勢いがある曲であり同志たちのテンションは高いまま。照明の色は赤メイン。間奏では青系の照明となりすみぺが腕を突き上げ同志を煽る。勢いがついたまま最後まで歌いステージは暗転。大きな歓声が上がる。


MC①(大阪)

 ステージは明るくなり「ほーい!うほほーい!」という掛け声からMCへ。まずは同志たちに来てくれたお礼を述べる。そして10年の月日を経て「Supported by アニメロ」と協賛がついたことを素直に喜ぶが彼女は「上坂すみれ」である。「協賛さいこー!」の後に「いろいろな『きょうさん』がありますよね」と収録がないのをいいことに早速際どい発言。続いて2F席を煽ったのち、「FCなのにこんな席GP」を開始し不幸な席の同志に手を挙げさせる。どうやら1F後方の同志がそれで彼らを煽る。
 続いて「最近肌寒いけど元気?」と同志を気遣い、口酸っぱく「すこやかに過ごす」ように訴えた結果この出席率になったと喜ぶ。さらにXを見ていてアーリャさんの燦々SUN先生が一般枠で来ていることを知ったすみぺは「招待席あるのに~」と残念がるが、「今日はロシデレの曲はない、一番輝く星がない!これには複雑な権利が関わっていて‥キングレコードから出ていないんですよね。知らんけど」と笑いをとる。
※燦々SUN先生からはポスト引用について快諾頂きました。ありがとうございます。

 続いてライブコンセプトの話。今回は当然ながらほぼベストアルバムからの選曲のこと。そして前方のメモをとっている同志に「見せて」と言ってみたり、喉が渇いたのか「私も整える」ということでみんなで水を飲んだりする。そして「お水おいしー?」とこっちに聞き、さらに「おいしいかって聞いてんだよ!」とキレる。こんなやりとりをしながら「ベストツアーの完走を祈って乾杯!」と音頭を取り、同志からの「お水おいしー?」に応える。普通の女性声優になった(自称)すみぺは満足し次の曲へ。

MC①(名古屋)

 「はーい!すごいすごい!近い近い!」と喜び「ということで始まりました二日目です!」とMCを始める。この会場は大阪よりも観客が近く見えるらしく非常に嬉しいらしい。昨日来た人(大量)や今日初めて来た人(そこそこ)に手を挙げさせつつ物販の話へ。今日も緑の会場限定Tシャツがあっという間に完売したことを謝りつつ「私のをあげたい」とフォロー。但しクリスタルを買った客には「一万円を出す客がこんなに‥」と容赦ない
 話は飛んで(昨日の株の話に続いてまた投資関連の)ビットコインの話へ。すみぺは最近その価値を知ってびっくりしたそうだ。会場に持っている人がいるかどうか聞くと数人が手を挙げる。どうやらみんな儲かっているらしく「すげー」と驚き「この金で推し活ができる」と喜ぶすみぺ。曰くビットコインは不労所得ではないとか‥(捉え方によります)。さらに昨日の名古屋移動の話へ。やはりタイムアタック状態だったようだが成功したことに安堵したすみぺ。但しその後しっかり深夜まで飲んだ模様である。同志の打ち上げ状況もしっかりタグ「#すみぺ・・・だよ」を見ており、大人数の打ち上げだけでなくソロ打ち上げの人にも共感したらしい。
締めは「明日は仕事かーい?」「喉からからにして出勤だ!」と煽りに煽って次の曲へ。


5 「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」

 続いてはピンクのイメージが強いこの曲。影絵の照明が入り同志のペンライトもピンク。この曲はサビで手拍子が入るのが特徴であり事前に予習しておきたい。サビの腰振りが本当に毛深い(「かわいい」のすみぺ的表現)のが印象的である。名古屋の衣装だとピンクが反射して一際妖艶な雰囲気となっている。また、最後の「ボンキュッボンは、あなたのものだよ♡」が年々毛深くなっているのも趣深い。

6 「ハッピーエンドプリンセス」

 そして筆者大好き「ティアムーン帝国物語」OPのオーイシマサヨシ曲に続く。サイリウムはヒロイン「ミーア・ルーナ・ティアムーン」の衣装に合わせた水色に変わる。照明自体はピンクから青、紫など様々に変化。サビ前の「〇〇ですわー!」の部分では腕を上に振り上げ「お姫様」では頭を下げる振り付け。間奏のギターソロは相変わらずユウタマンさんのオーバードライブギターが心地よい。ラストは右腕と人差し指を突き上げるアニメと同じポーズでこの曲を締める。

7 「生活こんきゅーダメディネロ」

 続いてはテンポ200のヒャダイン曲。HIROさんはキーボード演奏にチェンジ。照明の色はこの曲の勢いの通り白、赤、黄、青と目まぐるしく変化していく。間奏ではすみぺが楽しそうに両手を振って同志たちを煽り、これに呼応して歓声はどんどん大きくなっていく。他にも「リボ払い」のところだけやたら眩しいフラッシュが焚かれたり芸が細かい。ギターソロのユウタマンさんはノリノリ。終盤はすみぺがステージの上手下手を行き来して腕を突き上げ、「家賃下げろー」などのコールを煽る。勢いがついたまま曲は終了しステージは暗転。


MC②(大阪)

 「はーい!」とMCに入り、先ほどのダメディネロを「先の米騒動の予言ソングなのか?」と笑いを取り、米騒動が解決したのかを同志に問う。解決したことに安心したすみぺだが自身はお米文化に疎い(?)ため、家には土鍋はあってもおまねる米※1がまだ余っており食べきれないとのこと。そしておもむろに「スタミナ丼!(丼!)」「チャーシュー丼!(丼)!」とダメディネロのコールをさせ、「白米を出せ!」と続ける。さらに話は横道へ外れ、今のすみぺは金曜の株価大暴落※2のことが気になると発言。そこで株を持ってる人や損した人に手をあげさせ「気の毒だね~」「株が落ちた時も私は関係ないから元気です、みんなも元気に」と煽りつつ励ます。「これには関係ないですが‥」と前置きした上で次曲へ。
※1 「おまねるくじ」で賞品となった米
※2 ちなみに10/4(金)時点で株価はだいたい回復しています。

MC②(名古屋)

 暗転したステージ上で水を飲むすみぺ。これに前方の同志が「お水おいしー?」と目ざとく問う。これに呼応するように水を飲む同志に「お水おいしいか~!」と投げかけMCに入る。実はこの会場かなり暑い。水が空になった同志を気遣いつつ「男は黙って1Lペットボトルだよ!」と激励。そして「みなさまの程よい健康感とベストツアーの成功を願って乾杯!」と続けまたまた「お水おいしー」のやり取りが繰り広げられる。さて、すみぺはXで同志のチェック(#すみぺ・・・だよ のエゴサ)をしていたようで、その中で特に面白かったのが「すみぺ、愚かな車窓からだよ」という、車窓に酒がピラミッドのように並べられて外が見えないポストだったようだ。それを事前に見ていた同志たちからは大爆笑が起こる。そして微妙に「某車窓」っぽいBGMを口ずさみつつ「酒飲むと人は脱水症状を起こすので給水しっかりしてくださいね」とMCを締め次曲へ。
※投稿者に許可を得たため以下に当該ポスト掲載


8 「恋する図形(cubic futurismo)」

 続いてはMVとダンスが非常に毛深いことでお馴染みテクノボーイ楽曲。HIROさんはベースに戻りこのテクノポップを奏でる。ピンクと青の照明に照らされ、スモーク効果も追加されたすみぺはとにかく毛深い曲ラストの「Cubic futurismo」連呼の部分ではすみぺが「ぴょん」っと跳んで90度ずつ方向を変えていくのだがこれがまた非常に毛深い。締めがCDと異なり「MUSEUM」の部分でピタッと終わるのが結構印象的である。

9-1 「繋がれ人、酔い痴れ人。」(大阪)

 ここでようやくアルバム二枚目(本人セレクト+新曲)が登場。かの「ればかろ」ED曲で「ゾンビ」たちに人気の名曲である。影絵エフェクトがここでも使われる。照明は水色や青など寒色系が強く曲の雰囲気によく合っており、これに照らされたすみぺのダンスはなかなか妖艶。最後の「ライライ‥」の部分では歌詞に合わせて素早くペンライトが振られてこの曲を締め、ステージ中央から奥に下がって退場し照明が暗転する。

9-2 「ノーフューチャーバカンス」(名古屋)

どうやらここが唯一の「日替わり曲」となる模様。名古屋ではアルバム「ノーフューチャーバカンス」のリード曲である2018年らしいシティポップが選曲された。こちらではHIROさんはキーボード担当。照明はピンクを基調にしたもので、くねくねと動くすみぺに合わせて可愛らしくも色気がある雰囲気を作り出している。間奏ではユウタマンさんの優しく温かいオーバードライブギターのソロが柔らかな気分にさせてくれる。曲の終わりにすみぺは中央後方へ移動し、退場と共に照明が暗転する。


幕間

【共通】
 スクリーンが上から降りてくる。いつもの幕間の始まりである‥が、色々と様子がおかしい。まずBlu-ray等で使われていた旧スターチャイルド(2017年終息)のロゴアニメーションが表示され、右下には旧スターチャイルド(2017年終息)のロゴアニメーションが表示され、右下には「文サルト自治区護国寺エリア原色野戦病院」と言う怪しげな病院名が出てくる。すると場面はいきなりこの病院のベット上の視点に転換。胸の部分の開いたやたら刺激的なナースのお姉さんが二人目の前に現れる。そして喋り始めるがなんとおっさん声である(CV :大塚芳忠さん)。二人は「いいですか、落ち着いて聴いてください」と記憶喪失時によくあるセリフを宣い、9年間寝ていたことを伝えてくる。その間にスターチャイルドが消滅し「サブスクがサブスクを洗う」ような抗争が繰り広げられており何とかしなくてはならないと伝えられる。そして二人のナースは「護国寺魂」(巨大な注射)を患者に注入する。

 「ブスッ」と言う音と共に場面は転換しすみぺが机の上に座っている構図に。どうやら寝ていたのは本人らしい。そこに現れるは「▫︎▫︎▫︎▫︎社VS▫︎▫︎▫︎▫︎社」と銘打たれたクマが争う動画、そして「ピンポン」と言うチャイムの音。「酔っ払って頼んだピザかな?」とドアを開けるとそこに現れたのはきんくりんの着ぐるみ‥なのだが「金駆麟」と言うマフィアのボスらしきライオン(CV:黒田崇矢さん)。「これが注文のピザだ」と言う事でピザを頼んだのは当たっていた模様。さらに場面は転換。ピザを置いたテーブルを囲んで金駆麟、れんぽうねこくん、すみぺ、佐野夏水さん(後ろ姿のみ)が密会をしており非常に怪しい。曰くここのところの護国寺は「罪のない社員が休日出勤を強いられており、このままじゃ三嶋のおやっさん(※キングの三嶋常務)に合わせる顔がねえ!」との事。ここでいつもの冷静な声でれんぽうねこくんが話し始めるギャップが非常に面白い。彼曰くこれに対応し、時空を戻すための企画は「目指せスタチャ復活!思い出の企画に挑戦してみよう!」というもので、ここからが日替わりの企画となる。

【大阪】
こちらは様々なイベントから「この後上坂すみれは何をした?」かを当てるクイズで、早押しボタンがすみぺの机に置かれている。古い映像を見て「きっつ‥」と呟くすみぺが面白い。めろ坂みみみさんが「CD買えよ」と言った場面や、上坂司令が奪ったサングラスをかけた場面など意外にも正解していく。無事課題をクリアしたすみぺは囚われの身であったソフトタッチ先輩を解放。本日のコメントはポプテピピックでお馴染み大川ぶくぶ先生からのメッセージ。「世に上坂すみれあり。でもお酒はほどほどに」と言ったもの。すみぺはこれに対してお礼を言うが、映像は途中でブツ切れ。ピー音と共に幕間は終了しスクリーンが上がっていく。

【名古屋】
こちらはA&G Next generation Lady Go!の思い出企画(正直スタチャは関係ない)。当時あった絵に合わせる大喜利コーナー「すみれエルミタージュ」を一人で挑戦することに。曰く当時はあった嫌なこと(大学など)を絵に描いていたそう。今回のお題は「社会人になって悲しかったこと」。マッキーで当時から得意だったという「楳図かずお先生に似せた」絵を描き始める。当時の思い出(自炊中に寝落ちして黒煙発生)などを思い出しつつ「思い出しますね、このルサンチマン、やりきれねえ」と言いながらもなかなか癖のある絵が無事完成する。
無事課題をクリアしたすみぺは囚われの身であったソフトタッチ先輩を解放。本日のコメントは「神風動画」水崎さんからのメッセージ(下記ポスト参照)。革ブロMVから付き合いは長く、ポプテピピック、直接的には関係ないがキュアコスモも好きだと言った趣味や、最初に不審者扱いされてしまったというエピソードが語られる。すみぺはこれに対してお礼を言うが、映像は前日と同じく途中でブツ切れ。ピー音と共に幕間は終了しスクリーンが上がっていく。

ちなみにユウタマンさんのポジション横には今回も「光るウォッカびん」が置かれ青色の光を放っていた‥(この場面以外では気づきにくい)。

※筆者より:一読して意味がわからないと思いますが、実際に見ても全く意味がわかりません。理解するにはBlu-ray化した後にゆっくりと見る必要があると思います(結局わからない可能性も否定できない)。


10 「POP TEAM EPIC」

 衝撃的な幕間映像に続くのは、幕間でコメントをくださった皆さんが関わった衝撃的作品「ポプテピピック」の主題歌であるこの曲。中央からすみぺが登場しその場で歌唱。衣装は頭にティアラのついた白いドレスにお着替え(下記ポスト参照)。サビの繰り返しフレーズや印象的な歌詞に合わせて照明がフラッシュしていく。毎回感じるがEDMをバンドスタイルで再現するメンバー四人の実力は凄まじく、特にユウタマンさんのOver Driveギターが印象的である。間奏ですみぺは中央の台から勢いよく降りて下手へに移動、そしてコールに合わせて腕を振りながら上手→中央に戻ってラストのサビへ。ラストは革ブロちゃんマークの星外郭の照明の色が時計の「コツコツ」の音に合わせて変化し、アナログ時計のような動きを見せる。

11 「ネオ東京唱歌」

 続いてはアルバム「NEO PROPAGANDA」のリード曲かつ代表的旗曲である。照明はピンクと赤→黄→青と様々。この曲での同志の動きはペンライトを振る者とすみぺの動きに合わせ旗を振るものの二通りに分かれる。よく聴くとアルバムと同じく歌い出しでボーカルにノイズエフェクトがかけられていて非常に芸が細かい。そして以前よりかなりこぶしの効いた歌い方で非常に迫力がある。ちなみにユウタマンさんはここでアコースティックギターを使用。印象的なフレーズを優しい響きで伝える技術には唸らざるを得ない。


MC③(大阪)

 「私だ~!と言う事で衣装二着目になりました!」とMCを開始。自らの衣装を「平成の女子が好きな折り紙みたいなかわいい衣装」と評価する。続いて例の話「幕間の意味はわからなかったと思うけど、それは私が脚本を書いたから。締め切りに追われて海外からの移動中に飛行機のビジネスクラス内で飲み放題を楽しみながら書いたためこうなった」とのこと。納得のネタバレに同志からは笑いが漏れる。ここで幕間のCVをネタバレ。ナースのCVは大塚芳忠さんで、こんな役を快諾してくれて天使なんじゃないかと感じたそう。ちなみに「金駆麟と言う極道の人」のCVは黒田崇矢さんである。後ろ姿だけ写っていたのはやはり佐野夏水さん、そして今はすみぺチームを離れたソフトタッチ先輩が出演してくれたとお礼を述べる。また、コメントをくれた大川ぶくぶ先生にも感謝。「わしゃがなTV」を終わらせかけて以来、すみぺは番組から干されたと思っていたそう。しかしまた番組を終わらせに行きたい(要は出演して問題を起こしたい)ようだ。そして明日以降内容が変わるので「明日行くニキはよろしく~」とのこと。
さて、続いての曲はXで事前に練習動画が上がっていた「KOUTOU TIGER」。曲の前に振り付け講座に。「結構難しいけど大丈夫です」との事(だが筆者には難しい‥)。練習では一Qさんのボケ(リズムがいきなり最高速)があったりしたがそれでも同志は難なくこなしすみぺは「うま‥」と驚く。何度か練習した後に次の曲へ。

MC③(名古屋)

 「はーい!着替えてきました~!」とMC開始。一着目の衣装が日替わりになっていて、昨日は大阪、虎をモチーフに黄色を選んだことを伝える。話はそこから昨日優勝を決めた巨人の話へ。新しくボイスキットに入った若いマネージャーさんが巨人ファンで昨日は大喜び。曰く「今年の巨人は強かった」そうで、おめでとうをみんなで言おうとする(注:筆者は阪神ファンなので呼応せず‥)。さて、すみぺは会場でつば九郎を見つけたそうだが、名古屋なので恐らくドアラとの勘違いと思われすぐに同志からツッコミが入る。ドアラが何のマスコットかわからないすみぺに中日ドラゴンズと伝える同志。しかしすみぺの頭の回転が早く「竜なのに何でコアラなの?」と言う疑問が出る。しかし昨日の夜に呼んだマッサージ師さんが東山動物園のコアラを激推ししていた事を思い出し少し納得‥も「竜の方が良くない?」と疑問を呈す。そこで中日にはシャオロンという竜をモチーフにしたマスコットもいることを同志が説明すると大体納得した様子。
「ここまで竜の話なんですけど次は虎の歌です」と話を区切りユーロビートのKOUTOU TIGERを紹介し振り付けの練習に入る。「私だって間違えたんだから!」と昨日すみぺ自身がミスしたことや「ここはジュリアナ東京金山支部‥サンドイッチが美味しかった、エビカツサンドが美味しかった~」と言った小ネタを差し込みつつ練習は無事終わり次の曲へ。


12 「KOUTOU TIGER」

 さて練習の成果は出るだろうか?この曲でもHIROさんはキーボード。すみぺのユーロビートは青と赤の照明が乱れ飛ぶ曲が多いが、これは「虎」なので黄と青の照明メインでさらにピンクなどが差し込まれる。同志が踊らない部分の振り付けはパラパラ調。(筆者は怪しかったが)歴戦の同志たちは今回の振り付けも見事に対応しており素晴らしい一体感である。大サビ前は同じく振り付けのある「夜勤の戦士のテーマ」のようにすみぺが「クラップ!」と煽り同志は手拍子で応える。勢いづいたまま曲のラストまで突っ走り「最高だ!ありがとう!」(大阪)、「江東の虎となれ!」(名古屋)と締めのシャウトを入れ次の曲へ。

13 「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」

 次はすみぺ史上「有数の頭が良くない」コール&レスポンスが楽しいこの曲。HIROさんはベースに戻る。その雰囲気に合わせたかのように照明はとにかくいろいろな色が入り混じり乱れ飛ぶ。「びしっ!びしっ!」をはじめとする面白コールは、回を経るたびに同志たちも慣れてきているようで地響きのようなコールになる。間奏ですみぺが上手下手を移動し腕を振って同志たちを煽るとさらに興奮が増していく。この曲もサビでのこぶしを効かせた感じが新しく圧倒される。最後の「ふぇーん」というセリフが終わると「ワーッ」という大歓声が上がりそのままラストへ。

14 「ウエサカダイナミック」

 3曲連続で激しい曲が続くが、照明も同様に激しく光るため否が応でもテンションは高まる。この曲は歌い始めから手拍子が入るので注意が必要。「かかってこい!」や「ダー!」の部分では激しいシャウト。クライマックスは右半分の「右坂(青ペンライト)」、左半分の「左坂(赤)」に分かれた激しいコールの応酬。この曲が披露されるたびに同志たちの動きが洗練されているように感じる。サビ前で「いーくーぞ!!!!」と一際大きくシャウトすると同志たちはさらに盛り上がりテンションは最高潮に近づく。その勢いを保ったまま次の曲へ。

15 「パララックス・ビュー」

 何と4連続で激しい曲である。しかもこの曲はドラムに神がかり的な技術が必要な上に過酷な負荷を与えるもので、一Qさんのドラムだけを見ていても良いくらいその技術を堪能できる曲でもある。体力的に一Qさんは限界なのでは‥?と感じるが、見事なドラム捌きでこの難曲をこなしていく。照明は要所要所で連続フラッシュが入りスピード感に溢れている。すみぺがかつて苦労していたかなり難しい部類の曲だが難なく、そして激しく歌唱していく。曲のラストでステージ中央の後ろに下がっていき、演奏終了とともにステージは暗転。すみぺは退場する。

16 「予感メドレー」

 幕間かMCが始まると思いきや、バンドメンバーは「予感02」の演奏を始める。HIROさんはキーボードに移動。メンバーは赤色で照らされそこに青色が差し込まれたバックで演奏を続けていく。終盤に差し掛かると曲は「上坂すみれのひとり相撲」でのみ演奏された「予感2.5」へ移行。照明は黄主体となり同志たちから驚きの声が漏れる。ここではユウタマンさんのディストーションギター、そしてすみぺのサンプリング音声に非常に強い印象を受ける。そして曲は「予感03」に移行。照明は赤青に戻る。差し込まれるキーボードのグリッサンドが心地よい。この流れから最後に流れるのはもちろん「予感(Extra stage)」である。照明は白系に変化。この曲はプロレスのようなテーマであることから自然に手拍子が起こる。最後の「いーかんじですー!」と共にすみぺが中央の革ブロマーク部分から再登場、次の曲へ。

17 「見参!革ブロ☆ふぉーえばー」

 予感メドレーに続くのは今回アルバムで新録されたこの曲である。すみぺはここでお着替え。今回のコンセプト衣装に近いパンフレット序盤にある「貴族のような」ドレス(革命的ブロードウェイ主義者同盟MVのオマージュ)である。HIROさんはまたベースに戻り、本当に多才であることを実感する。照明はピンク系から徐々に青系に変わっていき、終盤の一気にバラード調になる部分では青白系の照明へ。「かわいいって言ってよね~」の部分ではすみぺが踊り手を振る毛深さに同志は一層盛り上がる。
 さて、少々気をつけなくてはならないのがコール&レスポンス。リリースイベントのお披露目では内容が画面表示されていたようだが今回はもちろんなし。大体は周りの同志に覚えている人がいるため大丈夫だが、一般席などでは事前に覚えていくことをお勧めする。
※下記ポストは東京公演のためダンサーさんがいるが、大阪、名古屋ではソロ


MC④(大阪)

 興奮が続くのか「うわーーーー!」という叫びからMCスタート。観客も同様で前の曲の余韻のまま「かわいいー!」を連呼。これに「もういいです!恥ずかしいから!毛深いと言いなさい!」と同志に指示。無事「毛深い」と呼ばれると感謝を述べる。続いて「またまた着替えてきました!」と一回りし歓声を浴びる。この衣装は見覚えがありそうだが「革命的ブロードウェイ主義者同盟」MVっぽさを意識しベロアなどを追加して新たに製作した衣装らしい。頭に王冠っぽいものが載っているのだが、これに頭の重心が乗っ取られて(悪くて)大変との事。ただ「アニバーサリーな感じの衣装になった」と満足の様子。
 さて、同志たちは相も変わらず「かわいい!」を連呼。すみぺは対抗して「ヤー⚪︎ーザ!」と叫びかき消そうとするが数の暴力に負ける。続いて「見参!革ブロ☆ふぉーえばー」の説明へ。「私の書いた歌詞だから盛り上がるでしょ?」と言うと一Qさんから「こっちが大変なんだよ」と言う抗議の意味で「ドン」っと言うドラムの音が鳴る。今回幕間は一個になったがそれでも着替えの時間が必要なので護国寺労働組合の四人に「予感02」→「予感2.5」→「予感03」→「予感(Extra stage)」をメドレーにしてもらったとの事で「これはすごいですねー」と称賛。演奏時間はYosukeさん曰くなんと「7分3秒」!リハーサルごとに「7分3秒の向こうの世界に行く」感じで今は抜け殻らしい。改めて「本当にお疲れ様です」とメンバーを労い「私が(時間稼ぎに)喋ろうか!」と観客弄りに。時間は少しあるらしく、京プレミアムのTシャツを着ている同志に「ここ大阪だけど大丈夫?」と聞いたりカップルに「お幸せに」と言ったり桃井はるこさんのTシャツを着ている同志を弄ったりしている。
 さて、最後のブロックの説明へ。メドレーが入ってくるらしく「よろしいか?」と同志に問う。これに「イエー!」と返し、満足したすみぺは「次の曲、Inner Urge!」と紹介する。

MC④(名古屋)

 「ほーい!のってるかーい?暑い~?」とMCを始める。もちろんこの会場は暑いままなので皆で水を飲もうとする。ここで先ほどの水を切らした同志に「生きてる?」と聞き、水をもらったことを知ると水をあげた同志(ればかろでも実名が出た方)を「やさしー」と紹介。「最後の前でかんぱーい!」と水を飲む。ここでミルクティーを飲む同志を弄ったり「オカルトウォーター!」と叫ぶ同志に反応。そちらの一家(内田姉弟)の話に移り「オカルトウォーターの一家は今横浜にいるんだろ?」「しかも名古屋はウマやってるんだろ?私は映画で大活躍したのに呼ばれないなんてひどいぞ!」と叫ぶ。一部に昼ウマ、夜こちらに来た同志がいたらしく「そんなことできんの?」と驚く。ここでウマにかけて「だから名古屋限定Tシャツは緑なのか!」と気づく。こちらでも衣装を紹介。同志たちは今日も変わらず「かわいい!」を連呼。昨日と同様すみぺは倒れ込んでしまい「ほら死んだ死んだ」といじける。同志は責任を感じ「すーみーぺ」コールでしばらく盛り上げる。「負けないんだから!」と立ち上がり「毎度なぜ殺されるんですかね‥昨日も‥11年経っても耐性が無い。潜在的な欲望として歌詞で『今日だけはかわいいって言ってよね』と言ったせいだ!無罪!逆転無罪です。」といいつつ「逆転裁判はフェアなのか?」と疑問を呈す。
 続いては「法律のない世界‥ではなく下ネタという概念のない世界から」ということであの曲らしい。さっそく靴下をはめた同志を「変態!やめろ!」と罵る。「みんなはお上品にペンライトを使いましょう。この公演はTwinkle Circleの裏番組です。Inner Urge!」と紹介する。


18 「Inner Urge」

 歌詞はヤバいもののすみぺの曲の中でも非常に人気が高いこの曲。照明は過去と同じくピンクメイン。回転する影絵がなかなか妖艶である。この曲のメインは問題のコール「SOX!SOX!」とその時の振り付けであるが、同志たちは慣れたもので見事にこなしている。間奏中のすみぺくねくねが何とも色っぽい。ラストはこの曲らしくピンクの各方面からのスポットがすみぺを照らして締め、バンド紹介へ。


バンド紹介(「ヤバい◯◯」Inst Ver.)

 そして表題の曲のBand Ver.が演奏される中、ここからバンド「護国寺労働組合」(通称)の紹介に入る。曰く「すみぺの大理論もそろそろ終盤に差し掛かってまいりましたが今日労災レベルの演奏をこなしてくれる皆さんの紹介でーす」。メンバーはもはや安定、安全の4人。「ヤヤヤ、ヤバイ」の部分を懐かしのシンセのオーケストラヒットで演奏してから各メンバーの紹介を行う。今回はメンバーの疲れと個人ごとの熱狂的ファンによるコールが増えてきたことから今までと少し異なる展開となった。

ドラム:一ノ瀬久(一Q)さん
 お馴染み川崎のエッチなおじさんでありこの過酷なセットリストをこなす「スーパードラマー」である。大阪ではかなりお疲れの様子だがガチ勢の「一Qさーん!」と言うコールが大きい。すみぺが「みんなかっこいいって言って」と言うともちろんそのコールが飛ぶ。これに「知ってる。センキュー!」と返す。
一方名古屋でもガチ勢のコールが会場中に響き渡る。バチを上げ下げし反応するとさらに同志が盛り上がる。「これでいいですか?」「OK」と言うやりとりを経て次へ。

ベース:山田裕之(HIRO)さん
 こちらも過酷なセットリストの中でバンド全体の安定感を維持すべく奮闘するベースとキーボードをマルチに操るスーパーベーシスト。大阪では「HIROさーん!」「かっこいいよー!」とこれまたガチ勢によるコールが響く。「みんなありがとう。」と返し次へ。名古屋でも同様にコールが飛び感謝を述べる。すみぺは「大変なんだろうなあ」とコメント。

ギター:渡辺裕太(ユウタマン)さん
 もはやすみぺチームに必須の素晴らしいギタリストかつハイテンションボーイ。
大阪ではガチ勢から「ユウタマンさーん!」「かっこいいよー!」と言うコールが飛ぶとカッコつけたポーズを取る。名古屋ではコールに対し両手を広げ「最高」と一言。すみぺは「はい、お疲れ様」とつれなく返し次へ。

キーボード&バンドマスター:山下洋介(YOSUKE)さん
 すみぺのライブのバンドマスターとして幾数年、筆者の尊敬する演奏も作曲も天才的、名曲がとても多いスーパーマン&パパである。
大阪では「Yosukeさーん!」「パパー!」と言うコールが飛ぶ。すみぺは「明日大丈夫そうですか?」と問うとユウタマンさんを指差し「この人次第です」と弄る。この二人の漫才は相変わらずのようだ。
名古屋では両手を上げた後キーボードでグリッサンド。今日は「パパー!」と言うコールが多い。歓声が盛り上がってきたところで次へ。

Vocal:上坂すみれさん(すみぺ)
こちらは会場ごとにかなり内容が異なったので個別に記載する。

【大阪】
 「過酷なセットリストを作ったのは私、上坂すみれ!」と自己紹介。これに突っ込み担当のHIROさんからストレートな「かわいいね」と言う言葉が飛ぶ。これにダメージを受けたすみぺはしゃがみ込んでしまうと、同志が追い討ちで「かわいいー!」とコールする。「やめろー!」と対抗するが結局倒れ込んでしまう。「あーあ、上坂さん死んだ。お前らのせいで死んでしまった」との事だが生き返り方を考えてなかったすみぺ。同志は責任を感じ「すーみーぺ」コールでしばらく盛り上げる。結果「このライブを成功させるのだ!」と起き上がり復活。ここでセリコ(芹澤優さん)を引き合いに「何でかわいいって言われてお礼が言えるの?セリコー!」と叫ぶ。「思い切り盛り上がっていきましょう、よろしくお願いします!次の曲は『♡をつければかわいかろう』!」とこのコーナーを締める。

【名古屋】
「このような頭の悪いセットリストを依頼したのは、勤続11年の上坂すみれさん!」と言う自己紹介に対して客席から「かわいいよ!」と声が飛ぶ。これに対してすみぺは「なんだと‥56してやる(自主規制)」と過激な発言。そして「またまた盛り上がっていってもらっていいですかー?」と同志に問うと「はーい」と返ってくる。「今日は客席が近くて嬉しい、これからもよろしくね!」とこのコーナーを締める。


19 「♡をつければかわいかろう」(メドレーVer.)

 いよいよ怒涛のメドレーに入る。まずはこの曲。最後のコールまでは行かずにワンコーラスのみの演奏。照明はピンク、青、黄が入り混じる。また「ハイ!ハイ!」のコールではユウタマンさんも一緒になって腕を振っていたのが印象的であった。

20 「海風のモノローグ」(メドレーVer.)

 メドレー二曲目。この曲もワンコーラス。HIROさんは素早くキーボードに移る。照明は曲のイメージのままに青、緑、水色が入れ替わる。ラストの「今すぐ」の声が非常に美しく、思わず聴き惚れてしまう。

21 「よっぱらっぴ☆」(メドレーVer.)

 「今夜は楽しくなっちゃうぞ!」と叫びから始まるメドレー三曲目は、静かに聴き惚れていた同志たちが一気に沸き立つこの曲。ここもワンコーラスで照明は青と黄色メインとなる。すみぺが客席を練り歩いたりはしないが、ステージを隅から隅まで動きながら「S!A!K!E!SAKE!」を連呼し同志の盛り上がりは最高潮に近づく。

22 「げんし、女子は、たいようだった。」

 続いて聞き馴染みのあるストリングスのイントロが流れこの曲へ。メドレー四曲目からはフル歌唱。曲の進行と共に照明は黄→白→青と変わっていく。すみぺは下手側へ移動しサビへ。かなり楽しそうに動いている。この曲の見どころは何と言ってもサビのダンスとコール&レスポンス。間奏ではすみぺ先導によりクラップが入る。今回もユウタマンさんのラストのギターソロはオーバードライブの音が心地よく、聞き惚れてしまう。ラストはオレンジ色の照明からピンク、青と色が変わりドラムロールで締める。

23 「EASY LOVE」

 メドレー最後の曲、即ちアンコール前最終曲は「長瀞さん」一期主題歌。この曲もフル歌唱であり、何度も繰り返される「EASY LOVE!」のコールレスポンスが大いに盛り上がる。もちろん難しい曲なのだが、すみぺは曲の途中で腕を突き上げ同志を煽ったり、天を仰いで歌ったり腕を突き出したりと自由にコントロールしながら楽しんでいる様子。一Qさんも最後の力を振り絞ってドラムを叩いている。最後はだんだんと中央後ろに下がっていき「ありがとうございました!」と叫ぶと照明が暗転。すみぺは退場しスクリーンが降りてきてエンディング映像へ。


ED 「LOVE CRAZY」(Inst. Ver.)

 さて、怒涛のライブはこの曲をバックにエンディング映像へ。
内容は会場ごとに少しずつ異なる。

【大阪】
大阪EDは「この後上坂すみれは何をした?」クイズの没問題集。2015年の総決起集会で同志に何をあげたか(答えはピンバッジ)や、ライブハウスでのライブにて「Ура!」と叫んだ後に何をしたか(答えは単位が足りないなどの荒んだ生活の話をした)といったもの。なかなかシュールである。ライブハウスでは最近ライブしていないのでまたやってみたいそう。映像が終わりスクリーンが上がると会場限定Tを着た護国寺メンバーが再度登場し配置につく。手拍子を求めると同志たちは静かに手拍子をはじめる。しばらくするとすみぺが下手側からゆっくりと歩いて登場しアンコール一曲目へ。

【名古屋】
名古屋EDは幕間のオフショット。ナースのお姉さんたちがあのセリフを喋っている「本来の」姿が映る。これをみたすみぺは「思った以上にナースさんが可愛かったですねー」と言う感想。これに「(大塚)芳忠さんのCVが入るんですね」とニヤニヤしている。また驚いたことに着ぐるみの「金駆麟」を見てかわいいと言ってみたりソフトタッチ先輩解放のためのリモコンを持って大笑いしたりしている。また、クイズの没問題もあり、ライブ「ノーフューチャーダイアリー」大宮公演でベースを弾かせてもらったことを思い出しつつ、バンドリの千聖さんは凄いなと改めて思い直したりしている(ただしこれ以降ベースは触ってない模様)。映像が終わりスクリーンが上がると会場限定Tを着た護国寺メンバーが再度登場し配置につき、手拍子と「すーみーぺー!」コールを煽る。本日はコールとともに同志たちも立ち上がるとすみぺが下手側からゆっくりと歩いて登場しアンコール一曲目へ。


En.1 ソライロ (Acoustic ver.)

 アンコール一曲目は「パパ聞き」の名曲を静かに、大人しく、優しくしたアコースティックVer.であるこの曲。サイリウムはもちろん青色。衣装は各箇所の限定Tをアレンジしたものでスカートはギンガム調。静かな雰囲気のまま曲は進み、非常にしっとりとした感じで静かに歌い上げる様子は声も姿も非常に美しく、サビでは同志がペンライトをワイパーのように振る。また、ユウタマンさんのエレキギターはエフェクターなしの音でこちらも心地よい。曲のラストで腕を体の中央で後ろ→前と繋ぎ直し同志に向かって深く一礼。同志からは「すーみーぺー!」のコールが起こる。


MC⑤&告知、グッズ紹介(大阪)

 カンペに「押してるよ!」と出たらしく「知ってるよ!」と返してMC再開。まずは物販紹介である。「物販カモーン」の声と共にファーストピリオド.のMVよろしく紙袋を被ったスタッフが机に並べられたグッズを持ってくる‥とここですみぺが紙袋を奪いスタッフの素顔が露わになってしまう。勝ち誇ったように「イエーイ!」と叫ぶと同志は大歓声を上げる。まずは会場限定Tシャツとアクスタが売り切れた話‥これは良いのだが9800円のクリスタルが売り切れたことについて「考えろよ!お前ら!」と毒付く。これらは買えなかった人に与える方針らしくTシャツはまず一着「タイガースのユニフォームを着た君!(筆者です)」に与えてくれるとの事。投げられたTシャツは届かなかったが、Tシャツを持っている同志だったため無事こちらに譲っていただけた。本当にありがたい事であると共に同志の優しさを感じるシーンであった。他には「狂った同志の仲間」に渡された模様。クリスタルは2階で目立ってる同志、ピンズは遅刻して本当に「今来たばっかり!」の同志に与えられるなど目立つ人にどんどん配られていく。パンフレットは投げてはいけないとの事で、アグネスタキオンのタオルを掲げた同志に渡す。ここからは「早くしろ」と巻きの指示が出たようでスピードが一気に上がる。「マンハッタンカフェを育成した人」とか、無課金で頑張る人にグッズを渡していく。アクスタはフルグラTが目立つ同志、ブロマイドは適度な並びの同志に、ウォッカびんは「黄色いヘッドドレスかわいい!」と目をつけた女性同志と「ネイルがとれてしまった」女性同志に、タオルは投げて取った同志に渡って行った。
「このコーナー無限に楽しい」と喜ぶが時間はいよいよリミットらしく「宿全部キャンセルする可能性」に近づいた模様。急いで告知へと移行。
 告知ではコラボPCコンセプトカフェ「Twilight Rouge - トワイライトルージュ –」のオープンを発表。コンセプトは「美しいヴァンパイアを養成するために魔界につくられた学園」との事で店には立たないがぜひ同志の打ち上げに使って欲しいとの事。「絶賛工事中!お楽しみに」と伝えて次曲の話へ。「初日大阪公演も終わり、最後に楽しいこの曲をコーレスしましょう!」とMCを締めいよいよ最後の二曲に入る。

MC⑤&告知、グッズ紹介(名古屋)

「ありがとうございまーす!アンコールだよー!」とMCを始める。まずはソライロに触れ、「パパ聞き」をみていた人を問うと結構な人数が手を挙げる。「お前ら12年も同志やってるのか!」と驚くすみぺ。では逆に「我こそは新参!」と言う人を探すが、当てる人当てる人2年前からとか艦これからとかとなかなかの経験者でここのやりとりはまるで大喜利のようだった。
 続いて昨日と同じくグッズ紹介。今日も同じスタッフだが紙袋を外されないように対策してきたらしく二日連続の顔晒しは失敗。会場限定グッズはともかく今日も売り切れた「クリスタル」だが、昨日売れすぎて今日は数が減ってしまったらしい。さすが同志である。クリスタルは大阪と同様2Fにいる同志に渡したいらしく、白衣を着た二人組に注目する。今日初めて会ったのに両方白衣を着ていると言う不思議さにすみぺは驚き進呈を決意。どうやって分けるのかはわからないが「二人で分けてくれ」とのこと。今日も同じようにグッズを投げたり配ったりしていく。ミルクティーで弄った同志や、3本のウォッカ瓶を持つ(すみぺ曰く頭が⚪︎かしい)同志、最前に近い席で「小倉唯しか勝たん」を掲げる同志(?)今年Mother2を実機でやった同志、一番静かだった同志、ペンライトの電池が切れた同志などにグッズを渡していく。
 続いて告知へ。コラボPCとコンセプトカフェ「Twilight Rouge - トワイライトルージュ –」は既報通りだが、新たに2024年12月14日(土)、「Sumire Uesaka Fan Meeting in Hiroshima」を開催することが発表された。こちらは今まで上海や香港、そしてこの後台湾で行われるものと同様少人数で写真撮影などもあるイベント。非常に狭き門だがFCから優先申し込みが始まるとの事で期待が高まる

 次の曲の前にすみぺからスピーチ。まず「名残惜しい曲になりました。ベストツアーへの参加、本当にありがとうございます。」と感謝を述べる。そしてSNSで何らかの事情により今回のライブが最後かもしれない方を見かけたことに触れ、「この日を意味のない時間にして欲しくない。来れるようになったらまた来て欲しい。私はこれからもSNSとかやってます。すみぺが頑張ってる分自分も頑張ると言う気持ちにさせたい。だからこのキツいセットリストに悔いはない。ありがとう!」と、しばらく離れるであろう同志にも感謝を述べる。さらに「私はいつでも余裕が出来次第待ってるぞ!私はあなたのことを応援しているから!もちろん収入がないと困るから(イベントやライブには)来て欲しいけどね!」と戻ってくる日を楽しみにしている旨語る。最後に「ありがとうを言えるこの桃井ソングをやっていきたいと思います。ファーストピリオド.」とMCを締めいよいよ最後の二曲に移る。

En.2 「ファーストピリオド.」

 ついにやってきた「ファーストピリオド.」。桃井はるこさんにより作詞作曲されたすみぺの10年間の歩みを語ったベストアルバムリード曲である。すみぺをオレンジ系のスポットライトが照らすと共にピンクと緑のライトがゆっくりと回り、この曲の暖色系の暖かいイメージを表現している。すみぺは「ありがとう!」と感謝の言葉と本当に楽しそうな笑顔でこの曲を進めていく。間奏部分では「本日は本当にありがとうございました!」と改めて感謝。このツアーは「すみぺによる同志への感謝」が大きなテーマであることを強く印象付けられる。そして最後のコール&レスポンスへ。1Fの同志、2Fの同志、男女、初参加、古参、etc‥とターゲットを決めてステージにマイクを向ける。同志たちは精一杯声を枯らしてそれに応えるシーンが繰り返される。終わりに「ラスト!」と叫び全体でもう一度コール&レスポンスを行い「ありがとうございました!」と再度感謝を述べる。最後はドラムロールと共に「これからもずっと同志たち健やかに楽しく生きてくれ!」と同志たちに呼びかけていよいよ最終曲へ。

En.3 「革命的ブロードウェイ主義者同盟」

 そして風の吹く音が流れる。ベストツアーラストを飾るのはアーティスト「上坂すみれ」を体現するこの曲。照明はもちろんお馴染みの赤と青。すみぺの歌唱は最後の最後まで力強く、それがこの11年の進歩を如実に物語っている。今回もハイライトは口上部分。照明は赤に変わりすみぺは革ブロマーク前に移動し、先ほどの紙袋を被ったスタッフからメガホンを受け取り叫び始める。初期を彷彿させる演出に会場は最高潮に盛り上がる。ラストで右腕を突き上げ「Ура‼︎!!」の絶叫。そして同志たちに一礼し「ありがとうございました!」と曲を締める

記念撮影&スローガン三唱

 曲が終わるとまずは「この過酷な全セットリストを演奏してくれた護国寺労働組合の皆さんに拍手!」と同志と共にバンドメンバーを労う。そしていつもの写真撮影へ。両日とも名古屋で「巨人ファン」と明かされた新人女性マネージャーが写真を担当。各メンバーにコールが飛ぶ中珍しくパノラマも一発で決まる。ただし名古屋ではHIROさんの頭が「発光」していたようで「これ大丈夫ですか?」と言うやりとりに会場からは笑いが起こる(ポスト参照)。最後はいつものスローガン三唱。すみぺが微中央→下手→上手と移動しながら「生産!団結!反抑圧!」と叫び「解散!」で締め。ステージは暗転しスポットライトを浴びたすみぺはいつも通り手を振りながら上手から退場。護国寺メンバーは上手下手に分かれて退場。そして会場が明るくなり両日共3時間を超えたライブは無事お開きを迎えた。


3.イベントデータ

「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」

開催日 :大阪 2024年9月28日 17:30~(開場 16:30)
    :名古屋 2024年3月29日 17:30~(開場 16:30)
会場:大阪 NHK大阪ホール
  :名古屋 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
出演者
 Vocal:上坂すみれ
 Live Master & Keyboard :山下洋介
 Drum:一ノ瀬久
 Bass:山田裕之
 Guitar:渡辺裕太
セットリスト
1 「予感01」
2 「七つの海よりキミの海」
3 「来たれ!暁の同志」
4  「ディア・パンタレイ」
MC①
5 「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」
6 「ハッピーエンドプリンセス」
7 「生活こんきゅーダメディネロ」
MC②
8 「恋する図形(cubic futurismo)」
9-1 「繋がれ人、酔い痴れ人。」(大阪)
9-2 「ノーフューチャーバカンス」(名古屋)
幕間
10 「POP TEAM EPIC」
11 「ネオ東京唱歌」
MC③
12 「KOUTOU TIGER」
13 「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」
14 「ウエサカダイナミック」
15 「パララックス・ビュー」
16 「予感メドレー」
17 「見参!革ブロ☆ふぉーえばー」
MC④
18 「Inner Urge」
バンド紹介(「ヤバい◯◯」Inst Ver.)
19 「♡をつければかわいかろう」(メドレーVer.)
20 「海風のモノローグ」(メドレーVer.)
21 「よっぱらっぴ☆」(メドレーVer.)
22 「げんし、女子は、たいようだった。」
23 「EASY LOVE」
ED 「LOVE CRAZY」(Inst. Ver.)
En.1 ソライロ (Acoustic ver.)
MC⑤&告知、グッズ紹介
En.2 「ファーストピリオド.」
En.3 「革命的ブロードウェイ主義者同盟」
記念撮影&スローガン三唱

※本レポートの無断転載は禁止します。尚、レポートは会場でメモした内容を適宜編集しています。従ってある程度の発言の違い、順番の変更等については、ご容赦頂ける様お願いいたします。

【終わりに】
 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。上坂さんのベストツアーの最初の二日はあっという間に過ぎ早くも今週土曜日には千秋楽を迎えます。
 本来はその後に必ず公式や各メディアからレポートが出てくるため、地方公演の段階でファンが先にライブレポートを出すことには色々な意見があります。それでも「ファンしか書けない新鮮なネタ」や「公式では伝えられない地方公演」をいち早く伝えていくことは、いまだ重要であると考えています。そしてライター不要説もしばしばありますが、言葉を起こすだけでなくその雰囲気を伝えるのはまだまだAIではできませんし、上坂すみれさんのMCをAIに理解させるのは現状ほぼ不可能と考えます。生の現場レポートは人の感情あって初めて生きてくるものですので、これからも可能な限り「自分の感情を重視して」書き続けていければと考えていますし、久々にしっかり挑戦して良かったと感じています。
 また今回は上坂さんが弄った「観客側」である燦々SUN先生や同志ヨシラさんにもご快諾いただき、話題になったポストを引用させていただきました。重ねてお礼申し上げます。(了)

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