【ライブレポート】「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」 大阪・名古屋公演レポート(要約版)
声優・アーティストの上坂すみれさんのベストツアー「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」が大阪公演(NHK大阪ホール)にて開幕し、続く翌29日に名古屋公演(日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)が開催された。ベストアルバム「SUMIRE CATALOG」発売にちなんだ本公演は、まさに上坂すみれのアーティスト活動の歴史と言えるもの。アルバムリード曲「ファーストピリオド.」とのように同志への感謝を熱く語った約3時間の長丁場の公演。披露される数々の名曲を熱心な同志たちが見守った。
尚、本レポートは下記リンクにて執筆したライブレポートを公式、各媒体に掲載される記事に近い形式で要約したものである。(約2万字→5千字)
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また、東京公演(千秋楽)のレポートはこちら。
©️きゃんでー(@candymisasa)
開場前、物販開始一時間前には数百人の人だかり。両日の目玉は各会場限定のTシャツとアクスタ。いずれも販売開始から30-1時間で完売してしまった。またこのライブ全体で一際目立つ「光る!!!!上坂さん3Dクリスタル像」なる9800円の高額商品も見事に完売した。
会場内ステージは足場のような鉄パイプで作った「革ブロちゃんマーク」が中央に鎮座ししている。定刻5分前に今回はすみぺ本人からのクセの強い前説があり同志はさっそく盛り上がる。
定刻2分前におなじみ「護国寺労働組合」のバンドメンバーが白衣で各配置につき。定刻、始まりは1stアルバム一曲目の「予感01」。バンドメンバーの見事な演奏に同志の気分が高まってゆく。そして照明が暗くなり中心に人影が現れる。聴き慣れたスラップベースの音に合わせ、スポットライトに照らされたすみぺが姿を現し、全ての始まりである デビュー曲「七つの海よりキミの海」を始めに口上を述べ挨拶して歌唱開始。最初の衣装は各会場オリジナル。大阪は虎を模した黄、名古屋は羊を模した緑、いずれも尻尾付きである。
早速同志のテンションは最高潮。声出しが解禁されて一年以上経っていることもあり、コールはまるで地鳴りのような迫力である。
前曲の興奮冷めやらぬ中、続いてユーロビート調の「来たれ!暁の同志」。「生産!団結!反抑圧!」のコールですみぺが毛深くぐるぐると手を回し、これに同志が応えてコールを行う一体感が素晴らしい。続いて最新シングル曲である「ディア・パンタレイ」を熱唱する。
MCではまずは同志たちに来てくれたお礼を述べる。大阪では2F席や「FCなのに悪い席」を煽ったりしつつも「最近肌寒いけど元気?」と同志を気遣い、「すこやかに過ごす」事の重要性を説く。さらにロシデレの燦々SUN先生が一般枠で来ていること弄りつつ「今日はロシデレの曲は複雑な事情により演奏されない」と笑いをとる。続いて今回のコンセプトがほぼベストアルバムからの選曲であると説明しつつ、みんなで水を飲んだり同志とのやりとりをしつつ次の曲へ。名古屋はは大阪よりも観客が近く見えて嬉しいらしい。こちらも緑の会場限定Tシャツがあっという間に完売したことを謝りつつ「私のをあげたい」とフォロー。但しクリスタルを買った客には「一万円を出す客がこんなに‥」と容赦ない。
この他ビットコインの話や名古屋移動がタイムアタック状態だった事を告白しつつ、同志の打ち上げ状況を確認し共感したらしい。
締めは「明日は仕事かーい?」「喉からからにして出勤だ!」と煽りに煽って次の曲へ。
続いて披露されたのはピンクのイメージが強い清竜人による「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」。さらにオーイシマサヨシによる「ハッピーエンドプリンセス」からヒャダインによる 「生活こんきゅーダメディネロ」と、近年の大物を迎えて製作された楽曲が並ぶ。すみぺも同志も勢いがついたまま曲は終了しステージは暗転。
続くはMC。大阪のMCではダメディネロを「先の米騒動の予言ソングなのか?」と笑いを取り、株価大暴落の話で盛り上げ次曲へ。名古屋ではやや暑い会場の中で水を飲み同志と掛け合いをしたりしながら同志の酒飲みXポストを弄ったりしながら給水の大事さを説き次曲へ。
続いてはMVとダンスが非常に印象的なテクノボーイ楽曲「恋する図形(cubic futurismo)」、そして大阪限定の 「繋がれ人、酔い痴れ人。」、名古屋限定の「ノーフューチャーバカンス」と言ったすみぺのアーティスト性を決定づけた楽曲が並ぶ。曲の終わりにすみぺは中央後方へ移動。退場と共に照明が暗転する。
ここで毎度お馴染み幕間のコーナー。
刺激的なナースのお姉さん(CV:大塚芳忠さん)に目覚めさせられたすみぺがマフィアのボスらしきライオン「金駆麟」(きんくりんの着ぐるみ、CV:黒田崇矢さん)。やFCマスコットのれんぽうねこくん、佐野夏水さと密会をしながら「目指せスタチャ復活!思い出の企画に挑戦してみよう!」と言う日替わりの企画となる。
過去のすみぺの行動クイズ(大阪)やA&G Next generation Lady Go!(名古屋)の大喜利をクリアするとや大川ぶくぶ先生(大阪)や「神風動画」さんからのメッセージ。但し映像は途中でブツ切れ。ピー音と共に幕間は終了し会場は笑いに。
幕間に続くのは、先程コメントされた方々が関わった「ポプテピピック」主題歌かつアーティストとして不動の地位に押し上げた楽曲「POP TEAM EPIC」。衣装は頭にティアラのついた白いドレスへ。EDMをバンドスタイルで再現するメンバー四人の実力を実感することができる。そしてアルバム「NEO PROPAGANDA」のリード曲 「ネオ東京唱歌」では同志と共に旗を振る。
続くMC、大阪では衣装二着目を「平成の女子が好きな折り紙みたいなかわいい衣装」と評価したり自らは脚本を書いた幕間のネタバレを行う。
名古屋では昨日の一着目の衣装の説明や、マネージャーがファンである巨人の優勝を喜んだり中日ドラゴンズのマスコットであるドアラを弄るネタ話が弾む。続いての曲はXで事前に練習動画が上がっていた「KOUTOU TIGER」。曲の前に振り付け講座がありすみぺが講習。「結構難しいけど大丈夫です」との事だが結構難しい。何度か練習した後に次の曲へ。
この「KOUTOU TIGER」でも歴戦の同志たちは今回の振り付けも見事に対応。素晴らしい一体感である。勢いづいたまま曲のラストまで突っ走り「最高だ!ありがとう!」(大阪)、「江東の虎となれ!」(名古屋)と締める。続いてコールの盛り上がる「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」が続き同志たちのテンションはさらに上がっていく。さらに「ウエサカダイナミック」でテンションはほぼ最高潮。極め付けは非常にドラムの難しい「パララックス・ビュー」。担当の一ノ瀬久さんは複雑な演奏を見事にこなしていく。すみぺも体力はきついはずだが激しく歌唱している。曲のラストでステージ中央の後ろに下がっていき、演奏終了とともにステージは暗転し一旦すみぺは退場。
ここで驚くことにバンドメンバーによる「予感メドレー」が始まる。「予感02」→「予感2.5」→「予感03」→「予感(Extra stage)」と続くバンドメンバーの見事な演奏に同志たちは聴き惚れる。最後にすみぺが中央の革ブロマーク部分から再登場すると、ベストアルバムの新曲「見参!革ブロ☆ふぉーえばー」が始まる。すみぺはここで濃い青色系の「貴族のような」ドレス衣装にチェンジ「かわいいって言ってよね~」の部分ではすみぺが踊り手を振る毛深さに同志は一層盛り上がる。
ここで再度MCへ。大阪では「かわいいー!」を連呼。これに「もういいです!恥ずかしいから!毛深いと言いなさい!」と同志に指示したり(名古屋ではかわいいと言われすぎて倒れてしまった)着替えた衣装の説明を行う。合わせて予感メドレーの感謝をバンドメンバーに述べる。名古屋では同日にライブがあった内田姉弟やウマ娘を弄りつつ笑いを取っていたのは流石。さて、最後のブロックすみぺ史上初のメドレーとの事で期待が高まる。
続いてはすみぺの音楽性を確立させ、多くのファンを引き込んだ「Inner Urge」この曲のメインはであるコールとその時の振り付けは妖艶であり同志も見事にこなしている。このままバンド紹介へ。
そして「ヤバい◯◯」のBand Ver.が演奏される中、おなじみバンドメンバーの紹介パートへ。バンドの前奏の後に各々に一言ずつ問いかける。そのかけあいで会場が笑いに包まれるのが常だが今回は各メンバーの疲労と個別人気もあり、メンバーに対し多数のコールが飛び交う光景となった。すみぺは「過酷なセットリストを作った」事を謝罪したり同志の「かわいいよー」コールに倒れたりしながらいよいよメドレーへ。
怒涛のメドレーは「♡をつければかわいかろう」(メドレーVer.)→「海風のモノローグ」(メドレーVer.)→「よっぱらっぴ☆」(メドレーVer.)と、激しい曲の間に美しい曲を挟む展開でメリハリがついている。
メドレーに続く曲は「げんし、女子は、たいようだった。」。改めて大きなコールで同志たちが沸く。そしてアンコール前最終曲は長瀞さんでお馴染み「EASY LOVE」。コールが大いに盛り上がる中、最後はだんだんと中央後ろに下がっていき「ありがとうございました!」と叫び本編は一旦終了。
ED映像が終わりスクリーンが上がると手拍子と「すーみーぺー!」コールが沸き、すみぺが下手側からゆっくりと歩いて登場。アンコール一曲目は懐かしい名曲をアレンジし直したソライロ (Acoustic ver.)。衣装は各箇所の限定Tをアレンジしたものでスカートはギンガム調。静かな雰囲気のまま曲は進み、非常にしっとりとした感じで静かに歌い上げる様子は声も姿も非常に美しく、サビで同志がワイパーのように振るペンライトが美しい。
アンコールのMCではいつも通り物販紹介&プレゼントを実施。かなり奇抜な質問に合う同志たちがすみぺが投げたり配ったグッズを受け取っていく。
告知ではコラボPCとコンセプトカフェ「Twilight Rouge - トワイライトルージュ –」のオープンを発表。名古屋では新たに2024年12月14日(土)、「Sumire Uesaka Fan Meeting in Hiroshima」を開催することが発表された。
そして次曲の話へ。「名残惜しい曲になりました。ベストツアーへの参加、本当にありがとうございます。」と語りかける。名古屋ではスピーチが続き、今回のライブが最後かもしれない方を見かけたことに触れ、「この日を意味のない時間にして欲しくない。来れるようになったらまた来て欲しい。私はこれからもSNSとかやってます。頑張ってる分自分も頑張ると言う気持ちにさせたい。だからこのキツいセットリストに悔いはない。ありがとう!」と感謝を述べ、戻ってくる日を楽しみにしている旨語る。最後に「ありがとうを言えるこの桃井ソングをやっていきたいと思います。ファーストピリオド.」とMCを締めいよいよ最後の二曲に移る。
そしていよいよ「ファーストピリオド.」。桃井はるこさんにより作詞作曲されたすみぺの10年間の歩みを語ったベストアルバムリード曲である。すみぺは「ありがとう!」と感謝の言葉と本当に楽しそうな笑顔でこの曲を進めていく。間奏部分では「本日は本当にありがとうございました!」と改めて感謝がありこのツアーは「すみぺによる同志への感謝」が大きなテーマであることを強く印象付けられる。そして最後のコール&レスポンスへ。1Fの同志、2Fの同志、男女、初参加、古参、etc‥とターゲットを決めてステージにマイクを向ける。同志たちは精一杯声を枯らしてそれに応えるシーンが繰り返される。終わりに全体でもう一度コール&レスポンスを行い「ありがとうございました!」と再度感謝を述べドラムロールと共に「これからもずっと同志たち健やかに楽しく生きてくれ!」と同志たちに呼びかけて最終曲「革命的ブロードウェイ主義者同盟」へ
。アーティスト「上坂すみれ」を体現するこの曲のハイライトは口上部分。すみぺは革ブロマーク前に移動し、初期を彷彿させるスタッフからメガホンを受け取り叫ぶ演出に会場は最高潮に盛り上がる。ラストは右腕を突き上げ「Ура‼︎!!」の絶叫。そして同志たちに一礼し「ありがとうございました!」と曲を締める。ラストは全力の「生産!団結!反抑圧!」のスローガン三唱と共に「解散!」で締め。ステージは暗転しスポットライトを浴びたすみぺは手を振りながら退場。両日共3時間を超えたライブは無事お開きを迎えた。
イベントデータ
「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」
開催日 :大阪 2024年9月28日 17:30~(開場 16:30)
:名古屋 2024年3月29日 17:30~(開場 16:30)
会場:大阪 NHK大阪ホール
:名古屋 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
出演者:
Vocal:上坂すみれ
Live Master & Keyboard :山下洋介
Drum:一ノ瀬久
Bass:山田裕之
Guitar:渡辺裕太
セットリスト:
1 「予感01」
2 「七つの海よりキミの海」
3 「来たれ!暁の同志」
4 「ディア・パンタレイ」
MC①
5 「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」
6 「ハッピーエンドプリンセス」
7 「生活こんきゅーダメディネロ」
MC②
8 「恋する図形(cubic futurismo)」
9-1 「繋がれ人、酔い痴れ人。」(大阪)
9-2 「ノーフューチャーバカンス」(名古屋)
幕間
10 「POP TEAM EPIC」
11 「ネオ東京唱歌」
MC③
12 「KOUTOU TIGER」
13 「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」
14 「ウエサカダイナミック」
15 「パララックス・ビュー」
16 「予感メドレー」
17 「見参!革ブロ☆ふぉーえばー」
MC④
18 「Inner Urge」
バンド紹介(「ヤバい◯◯」Inst Ver.)
19 「♡をつければかわいかろう」(メドレーVer.)
20 「海風のモノローグ」(メドレーVer.)
21 「よっぱらっぴ☆」(メドレーVer.)
22 「げんし、女子は、たいようだった。」
23 「EASY LOVE」
ED 「LOVE CRAZY」(Inst. Ver.)
En.1 ソライロ (Acoustic ver.)
MC⑤&告知、グッズ紹介
En.2 「ファーストピリオド.」
En.3 「革命的ブロードウェイ主義者同盟」
記念撮影&スローガン三唱
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(了)