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昔の男

在宅勤務。

Youtubeで音楽をかけながら働く日々。(仕事に集中して?)



「我等友情不滅也」
これが難なく読める女子はきっとわかると思うが、平成の歌姫といえば浜崎あゆみ。

懐かしのHit Songメドレーをかけていると、あゆの曲が流れた。
『Endless Sorrow』

この曲を聴くと、昔の男たちを思い出してしまう。

2001年にT Vで放送されていた『昔の男』の主題歌だったから。

藤原紀香演じる独身女性あかり、
あかりのかつての恋人、既婚男性の嵐(大沢たかお)を主軸として、それぞれのパートナーと複雑に絡み合う男女関係を描いている。

あかりの現在の恋人(阿部寛)はバツイチで結婚をしたがらず、仕事でも悩む日々の中、昔の男である嵐と再会をして、再び惹かれあってしまう・・・。
そんな嵐の奥さんはストーカー気質で、常識では考えられないような奇行を繰り返す。

といった具合に、ありがちなドロドロ展開が続くドラマである。

大人になってから再放送で観た記憶もなく、何故こんなに昔のドラマを覚えているかというと、当時わたしは小学生高学年〜中学生くらいのはずで、なかなかの衝撃を受けたからだろう。

今思えば、リビングで堂々と一人で観ていた。
藤原紀香と大沢たかおの大胆な濡れ場もあったような気がするし、この頃からなかなかヤバい仕上がりだったらしい。(父母なんかゴメン)



『昔の男と昔の女は、会ったらおしまいです。』

果たして本当に?


恋愛無双シリーズでも度々書いているように、
『女は上書き保存、男は名前をつけて保存』がセオリーだと思う。


昔の男と再会して、焼け木杭に火がつくパターンは、その女性が今の恋人や旦那に不満があるとか、それか新たな恋をしていない(上書きできてない)場合に限るような。

幸せで現状に満足している女性が、昔の男に熱が再燃することはあまりない気がする。



別れた男女


実は、キャンディスRICAKOのインスタアカウントが存在する。
集客とか考えずに趣味程度に細々としているのだが、気まぐれアンケートを取ったりしている。
本来は街頭インタビューをしたいくらい。(捕まるぞ)

SNSは
S=仕入れた
N=ネタ
S=シェアするね
の略だと思っているので(?)、今後もおもしろネタを提供したい。


そんなことはどうでもよくて、今回のコラムを書くにあたってもアンケートを実施してみた。

・昔の男から連絡がきた経験はあるか。
・その連絡がきたタイミングはいつだったか。
・逆に女性から連絡はしたか。


なんと9割もの女性が元カレからの連絡を経験し、
さすがに連絡がきたタイミングは千差万別であったものの、別れた直後というよりも数ヶ月後からが圧倒的に多かった。
逆に女性側から連絡をしたのは2割弱しかいなかった。

女性からは連絡をしていないにも関わらず、元カレからの連絡がきた経験が多いという結果は、なかなか面白い。


それにしても『男は名前をつけて保存』と言われるように、未練がましいというか、執着が強いというか、別れたあとに勝手に盛り上がる男性が多いのはなぜだろう。

一方で女性は、別れた直後こそ落ち込みはしても、時間の経過と共に消化し、なんなら男は踏み台と言わんばかりに自分磨きに励んだりして、前向きに切り替える術を知っているようだ。



未練の正体


もし仮に、別れた元恋人を未だに好き、忘れられないという人がいたら、それはもはや好きという恋愛感情ではない。

その感情は、執着や未練でしかない。

執着とは、深く思い込んでどうしても忘れきれないことを指す。
好きだと自己暗示とも言うべきか、自らに呪いをかけている。


別れた相手をずっと好きでいると未練がましいとよく言うが、
そもそも『未練』とは「心残りがある」「思いきることができない」「諦めきれない」という意味である。

未練を残さないためには、恋愛中に全てを出し尽くして、やり切ればいい。

何故こんなことを言うかというと、私自身も過去の恋愛で、失恋後にものすごく引きずった経験がある。


未練タラタラになった相手は、突然振られた。
何の前触れもなく。
しかもLINEで。

学生じゃあるまいし、付き合った相手への別れをたかがLINEで告げるなんて誠意もへったくれもなし、別れて大正解としか今は思わないが、当時は激しく落ち込んだ。

LINEで別れを告げられた後に電話をして理由を聞いてみたものの、到底納得いくものではなく、後日荷物の受け渡しで会うことはあっても、最後までまともに話し合うことなく終わった。

終わった、というか強制終了させられた。

二人でチャリに2ケツして楽しく坂道を下っていたのに、急に彼だけが降りて、1人になっても坂道だから止まらず、そのまま1人で奈落の底に落ちていく恐怖を感じた。(比喩が独特すぎて伝わるか?)


別れて暫くは暗闇の中を彷徨っていたが、いつだったか突然気づいた。


まさに先述した通り、
好きだと思っていた感情はただの『未練』でしかなく、未練とは「心残りがある」状態なだけだと気づいた。

言いたいことも聞きたいことも何もできず、全てが宙ぶらりんなまま、中途半端に終わったことに原因があった。


終わり方を間違えてはいけない。
不完全燃焼は駄目。

別れたあとに『たられば』言わなくて済むように、きっちりとやり尽くす。




ちなみに前向きに自分の人生を楽しんでいると、忘れた頃に、この男から連絡がきたことは言うまでもない。
しかも数年単位で連絡は続いている。

ネタになるので、まだブロックはしないでおこう。(私はクズでしょうか)



過去を振り返る男


有終の美を飾る。
未練を残さない、ということを学んだ後に交際した男の話。


彼は、対話の重要性を教えてくれた。
交際中何かしらあっても、その都度向きあってくれて絆を深めることができたように思う。
長い時では、6時間話し合いをしたこともあったほど。(さすがに地獄だろ)

話すと長くなるので割愛するが、別れを決意した。(端折りすぎだろ)


引きずった経験がある私は、別れ際、彼の家に乗り込んだも同然で、徹底的に話をした。(こえーよ)


男性はこの「別れの会議」、大嫌いだと思う。


今までの経験上、別れた男たち漏れなく全員が、終わったにも関わらず連絡をしてくる。
今回の彼には、その一人になって欲しくないという気持ちもあった。

たとえ別れの会議が嫌だとしても、やり切ることでお互い未練を残さず、次に進めると考えた。

完全にエゴである。



別れた直後は周りがドン引くレベルで落ち込み、いい歳した大人が大号泣をキメていた。
しかし突然、何の前触れもなく完全に吹っ切れた。
しかも、たったの3日で。(回復レベル異常すぎてる)


私としては、完全燃焼したおかげだと思った。

吹っ切れた後は、自由を満喫しすぎているほど満喫し、人生楽しみまくっていた。



そして、別れてから3ヶ月ー。



そう、彼から連絡がきた。


・・・またか。


別れた男、全員が漏れなく終わった後にもかかわらず連絡をしてくる。
100%となってくると、もはや私に問題がある気がしてきた。



別れた女に連絡をしてくる男の心理とは。


ちょっと男になったつもりで考察してみた。

・ヤりたい(言い方気をつけろ)
・なんとなく寂しくなった
・俺のことまだ好きでいてくれてるよね?の確認
・俺のことまだ忘れてないよね?
・やり直したい
・ヤりたい
・暇つぶし
・失ってから大切に気づいた。(実際に言われたことがあるセリフ。アホか。)
・思ってたより出会いがない
・思ってたよりモテない
・気まぐれ
・ヤりたい

といった具合か。


男を想像して羅列してみたら、性的欲求と承認欲求を満たしたいだけのような気がしてきた。



何か参考になるものがないかと、クローゼット奥に眠る古本たちを漁っていると、淳一先生の本に答えが書かれていた。

あ、ごめんなさいね。
淳一先生とは『男というもの』を執筆した渡辺淳一を指す。(先生と呼ぶな)


こちらのコラムでも紹介しているので、ぜひご一読を。


男は別れに関しては、あまりきっぱりけじめをつけたくない。
仮に自分から別れるとしても、やっぱり余韻はあった方がいいし、できればドアは常に開けておきたいと思っている。
だいたい男は、女性よりずっと孤独に弱い。

どちらから別れたかに関係なく、男は機会があれば、別れた相手ともセックスしたいと思っている。

たとえ別れても、自分の中に彼女の余韻が残っているから、女性も同じだと思い込んでいる。
自分を基準に考えて、女性もまだ未練を残しているんじゃないかと思ってしまう。

女性は男に比べて、圧倒的に過去の断ち切り方が厳しい。
それに対して、男はいつまでも昔の女性の思い出を大切にしている。」

『これだけ違う男と女』 渡辺淳一


第五話から抜粋したのだが、このタイトルが全てを表している。

『前しか見ない女と過去を振り返る男』



ああ、なるほど。

さすが淳一先生。(だから先生と呼ぶな)



男女関係って本当に難しい。
男性心理と女性心理は、月と太陽ほど真逆で、真逆だからこそ惹かれあったり反発したりするのだろう。



さて、今回は恋愛の終焉にフォーカスして書いてみた。

今までの恋愛無双シリーズと合わせて、
禁断の復縁メソッドとか書いて一儲けできる気がしてきた。


冗談はさておき。


大人になると成長するチャンスは激減する。

大抵のことは経験済みとなり、親や上司、先輩から叱られたり注意される、指導を受けることもなくなる。
何かしらの夢や目標に向かって挫折することも少なくなる。
そもそも夢や目標を持たない、もしくは諦めた後だったりする。
現状維持に満足。
平和が一番。波風立てたくない。



大人の失恋は辛い。

苦しいけど、失恋した時こそ、千載一遇のチャンス。
むしろ失恋以上に、自己研鑽のきっかけとなるものは滅多にない気がする。

失恋してどん底に落ちても、どん底に落ちきらないと飛躍は出来ない。

悲観することばかりではない。



苦しくて、辛い、悲しいといった失恋につきまとうネガティブな心情は、正しい手順を踏めば昇華させることができる。

機会があれば、失恋の乗り越え方も書いてみるとしよう。





冒頭に戻って平成のHit Song。

次はGLAYの超有名曲が流れた。

今まで何気なく聞いていて口ずさむこともできるが、歌詞をちゃんと聞くと男の心理が凝縮されていて、いとをかし。

愛の始まりに心戸惑い 背を向けた夏の午後
今思えば頼りなく揺れてた 若すぎた日々の罪
それでもどんなに離れていても あなたを感じてるよ
今度戻ったら一緒に暮らそう やっぱり二人がいいね いつも

『However』GLAY


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