見出し画像

プロローグ

なんでこんなことになったのだろう…
ぢっと腹を見る(石川啄木風に)

今を去ること約3年前、私は半年で35㎏ほどのダイエットに成功した。
まあ、35㎏も痩せる余地があったこの自体が問題であると言えば
その通りなのではあるが、今は問わないこととしよう。

しかしその後3年ほど経過した現在私は20㎏少々リバウンドし、
再び肥満児…もとい肥満爺(現在47歳)への道を逆走している。

この道は いつか来た道
ああ そうだよ
私の腹が膨れてる♪

…などと歌っている場合ではない。
(そもそも、あんまり歌詞にかかってない)

リバウンドへの道

私がリバウンドの道を道を逆走しはじめた
理由は至極単純である。

体重が落ちなくなってきて、つまんなくなったのだ。

ダイエットを始めた当時、108㎏もあった私の身体は
糖質と脂質を大量に抱えていた。

当時の私を焼肉にして食べたら、おいしかったかもしれない
(脂身が多すぎてしつこかった可能性もあるが…)

身体に溜まった糖質は水を抱え込んでいるため、
糖質たっぷり人間が炭水化物制限をすると
体重はてきめんに減少してくる。

私自身もダイエットを始めた当時、
1日で1㎏近く体重が落ちることも珍しくなかった。

これは体脂肪が落ちているわけではなく、
体重減少が不健康状態の改善にむずびついている訳でもないのだが
「体重減ってんじゃん!やったー!!」
と、感じることが行動の励みになったことは確かである。

ただ、今にして思うと
「体重減ってんじゃん!やったー!!」
と、感じることでしかダイエットの動機づけをしていなかったことが
私の敗因だったのかもしれない。

炭水化物制限をして体重が落ちてくる。
それを励みに食事制限と運動をしていると
徐々に体脂肪も減少してくる。


身体が抱えている糖質が吐き出されるフェーズが頭打ちになるタイミングと
脂肪燃焼が始まるタイミング。

幸運なことに私はこのタイミングが比較的スムーズに接続され
体重は順調に低下していった。

ただし、体重はあまり急に減りすぎると、身体が用心を始める。
「このまた体重が減ってくるとやばいんじゃね」
と身体が反応し、体重が減りにくくなってくるのだ。

そもそも人類の歴史を紐解くと
過食による肥満が珍しくなくなった時期などほんの僅か。
その歴史のほとんどは飢餓と向き合ってきた時間なのである。
我々の遺伝子は、肥満よりも飢餓への警戒感が圧倒的に強いのである。

ダイエットを始めても標準体重まで体重が落ちないうちに
停滞期を迎えるのは、自然の摂理と言って良い。

リバウンドは続くよ どこまでも♪

108㎏あった体重が70㎏台前半まで達し、標準体重まであと10㎏を
切ってきたタイミングで、私の体重は減らなくなっていった。

体重の減少を励みに、食事制限と運動に励んでいた私は
途端にダイエットがつまらなくなってしまった。

食事制限がおろそかになり、体重が戻りつつあると
体重計に乗ること自体も苦痛に感じ、徐々に乗らなくなってしまった。

ただ、元々108㎏あったものが70㎏台前半まで落ちている現実がある。
そこから10㎏程度リバウンドしたとて、周囲の認識は
「こいつ、痩せよった」となり、リバウンドの最中も私は周囲から
ダイエットの成功者として扱われたのである。

結果、わたしはリバウンドに対する問題意識が希薄になった。
「体重が少し増えたけど、元から考えば減っているし、まあいっか」
そんな甘い認識で生活を続けるうちに、気づけばダイエットで辿った道を
6割以上引き返して現在に至っている。

これが「ダイエット・しくじり先生」の末路(?)である

この物語は…

この物語は、あるダメ人間の肥満に戦いを挑んだ、
ダメダメ人間本人の記録である。
全く無名の意志薄弱人間が心身の荒廃の中から
ちょっとは健全な身体を養いたいと考え、
僅か数年でかっちょいいBODYを手に入れる奇跡の
妄想を通じて、その七転八倒の行動を
余す所なくブログ化したものである。
(スクールウォーズのオープニング風に
…って、若い人は分からんか)

こんな私が再びダイエットに取り組む過程を公開することを通じて
読者の皆様が健康行動を自発的に始める際のきっかけに、
そして何か参考にできることがあれば参考にしてもらえたら
嬉しく思います。

まあ、笑いながら、気楽に読んでもらえたら幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?