ディクテーション+αを続けてみた
今年はもう少し英語の勉強時間を取ろうとディクテーションを始め、4月と5月は毎日行い、6月はプライベートで様々なことがありお休みしたが、また7月から毎日続けている。
私がディクテーション教材として使用しているYouTubeチャンネルは、日本人にはあまり有名ではないと思う。
ここに行きつくまで色々探したし、同じようなタイプのYouTubeチャンネルは他にもたくさんあるように思うのだが、今の私にはこのチャンネルの物が全てがちょうど良い。
「難しすぎず、長すぎず、余計な前置きや説明もない」という点が特に気に入っている。
ディクテーションは2、3回やって終わりではなく、ある程度の期間続けないと効果がないと思っていたので、シリーズ化されているのも良い点だ。
そのチャンネルは「YouTube Learn English with Jasmine」の
「English learning practice」というシリーズだ。
もともとディクテーション用ではなく音読用なので、もちろん文章も書かれている。音声はおそらくAI生成だと思うが、限りなく本物の音声に近いのではないかと思う。
1回につき2分~3分程度の日記のような音声が流れ、1回目は文全体を読み、次に文章ごとに2回音声が流れる。その後、問題が出されたり、単語の言い換えなどを教えてくれるという流れで、一つの動画の長さは10分前後程度の物で、現時点で250本ほどの動画がある。
レベル的には初級にちょっと毛が生えたくらいではないかと思う。
私自身、聞いたことがない単語があるとか、まったく聞き取れないという事はほぼない。1回聞けば内容は問題なく理解できるのだけれど
「聞いて、それを文字として書き取る」作業をするにあたり、これくらいから始めるのが一番ちょうどいいかなと思いこれを選んだ。
さて、私が行っているのは完全に自己流で、専門家の方々からすると
「そんなやり方は違うだろ!」と思われるかもしれないが、私自身は下記のような流れでディクテーション等をしている
手順
①一度、全編を通して聞いて内容を把握
②文章ごとに区切ってディクテーションし、全体で通しで聞きながら間違っていないかを確認
②文章を2回読んでくれている所で間違いの訂正、わからない単語やフレーズを調べ、発音の確認
④文の抑揚がどのようになっているのか通しで聞いて、スラッシュリーディング
⑤オーバーラッピング
⑥問題を解いてから3回自分で音読
リスニング、ライティング、文法、発音と、英語で勉強しなければいけない事の大部分をこのディクテーション+αですべてを賄えているのではないかと思っている。
そして私は「時間があったとしてもやりすぎない、毎日ほぼ一定のペース」と決めている。
それは、やりすぎてしまうと「昨日今日の分をやったから、今日はやらなくていいや!」となりペースが乱れてしまい、継続してやり続けるという事を怠りそのうちやめてしまう可能性があるのを避けたい為。
毎日ルーズリーフ1枚、きりの良い所で切り上げる。
次の日にもう一度始めから聞き、続きディクテーションを終わらせ、次の工程に進む。
それが結果的にさっと聞いて書いて終わりではなく、一つの課題を時間をかけ、全部の工程を終わらせる事で定着率を上げるという事にもなっているように思う。
このやり方での5つの利点
①ただ文章を読み上げつつ確認するだけでなく自分で聞き取って書くことで、視覚的にも情報を頭に残すことができる。
さらに、自分が聞き取れていなかった部分を後から振り返ることで、理解を深めることができる。
②ディクテーション中にわからない単語やフレーズがあった場合、調べることで、新しい単語やフレーズの理解、その使い方を深めることができる。
③スラッシュリーディングを行う事で、ただテキストを音読するだけでなく抑揚やどのように話す事が自然かという、より具体的なイメージを持ちながらオーバーラッピングができる
④スラッシュリーディングをすることで、英文の構成がどのように組み立てられているかを確認でき、読む速度も上がる
⑤文章の音読の際に録音すると、後から自分の声を聞き、お手本との発音の違いを確認をするとさらに自分の弱点がわかる。
私は朝起きてから朝食を食べる前、一番邪魔が入らない時間にやっている。これが終わらない事には朝食が食べれないという決まりにしている。朝には他にやらないといけない事があるので、のんびりやっている場合ではなくとにかく集中できる。
夜にやろうと思うと、テレビを見てしまったり、電話やSNSをしてしまったりして気が付いたらもう寝る時間・・・となってしまうので、集中できるのは断然早朝。
このディクテーション+αを始めた頃はものすごく時間がかかった。
「英語を聞いて、ただそれを書き写すだけ」という、簡単そうに聞こえる事だが、主要の単語は聞き取れても、細かい部分があまり聞き取れなかった。
いわゆる機能語として弱く発音されている所、リンキングなど、正しく聞きく事が出来ていなかったため、それが実際に自分が英語を話す時にうまく話せない原因のひとつとなっているという事が改めてよくわかった。
始めたころは、単語を知っていてもスペルがあやふやだったり、とにかく弱音の部分の書き取れずに時間が自分が思う以上にかかり、めんどくさいなと思う事もあったが、とにかくしばらく続けてみて様子をみようと思って根気よく続けていた。
試行錯誤しながら現在のやり方に落ち着き、今ではディクテーションをする事が習慣になっているので「これをしない事には一日が始まらない」という感じになっている。
半年以上毎日ディクテーションを続けた結果どうなったかというと・・・
今まで聞き落していた細かい部分まで徐々に聞き取れるようになり、スペル間違いも減ってきた。
発音、リンキング、リダクション、イントネーション等により注目するようになった
実際の会話よりゆっくり話してくれているので、苦手だったアメリカ英語になれてきた。
慣れてきたのもあると思うが、少し余裕も出てきたので、次に話す事を予測しながら聞けるようにもなってきた。何より以前よりも時間がかからなくなってきたと実感している。
「リスニング力が上がったと自分で感じる成長」があったのはすごくモチベーションにもなるし、続けてみて良かったと思っている。
今年いっぱいはこの教材で進めていき、一度自分の英語力を点数や合否でわかるようなTOEICまたは英検で試してみようかとも思っている。
来年には無理のない程度に難易度をあげて行きたいと思う。