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髪と気持ちの連鎖

2月号の『metropolitana』を読んだ。

毎月、職場の最寄駅で手に入れるのを心待ちにしているフリーペーパー。

20年近く歴史があると、最近知ったこの冊子。

早速ページを開くと『愛しの髪へ』とある。

さらに進むと、毛髪診断士の方の記事があり、その中の1文が目に留まった。

『髪の毛は人に自信を与えるもの』

確かに美容室に行った後、1ヶ月くらいは髪がきちんと整っているので、自分の気持ちもビシッときまり、堂々と表を歩ける。

けれど1ヶ月を過ぎると、カラーもトリートメントも効果がなくなってくる。

さらに、伸びるのが早く、クセ毛でもある私の髪は、徐々に広がり出すのである。

こうなってくると、ピンで留めても髪が気になり、他のことに集中出来なかったりする。

以前、ある美容師さんが「髪って、他の人は気にしなくても、自分ではコンプレックスを感じてしまうんですよね。」と言っていた。

その通りで、他の人は私の髪など気にしていないだろうが、自分では、髪が崩れてくると、気持ちにも余裕がなくなり、自信がなくなってきているのを感じるものなのだ。

一方で、私にしても、他の人の髪は気にならない。他の人たちだって、髪の悩みを抱えている人は、きっとたくさんいるかも知れないのに…。

 見た目が気持ちに与える影響は大きいなと、記事を読んでいて納得しきりだった。

毎朝、人形のようにキチっと髪を整えるのは難しい。

年齢とともに、少しずつ変わってきた髪の悩み。

それでも『髪も個性』とその悩みを受け入れ、折り合いをつけている今は良い。

思春期に、髪型を強制され、納得のいかない思いをした過去よりは。

ちょうど美容室に行ったばかりとあって、記事を一気に読んでしまった昼休み。

今日はバレンタイン。

以前から買い置きしてあったホワイトチョコを楽しみつつ、今はチョコより、髪が気になるのだった。


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