古代エジプトにて~調停役を果たした神聖なネコ~
2/25から公開の映画『ナイル殺人事件』(原題:Death on the Nile アメリカ映画)。
ピラミッド、アブ・シンベル神殿、ナイル川等、エジプトの壮大な景色を背景に、ナイル川に浮かぶ豪華客船内で繰り広げられる殺人事件。
鑑賞後、子供の頃に、学研マンガで読んだ話を思い出した。
古代エジプト人が、ネコを大事にするあまり、戦争に負けてしまったというお話。
2500年ほど前のこと。
エジプトのお城を攻めるペルシア軍。
ペルシア軍を寄せ付けないエジプト軍。
そこで、ペルシア軍が立てた作戦とは、たくさんネコを集め、エジプト軍のお城に投げ込むこと。
空からたくさんのネコが降ってきて、エジプト軍は降参し、戦争は終結。
古代エジプト人が、ネコを神聖な動物と信じていたことを利用したペルシア軍の作戦勝ちとなった。
ネコをミイラにする習慣が何百年も続いたという古代エジプト。
ネコのミイラがたくさん見つかっていることから、ネコを聖なる動物として崇めていたのは事実のようだ。
古代エジプトでは、火事の際は、消火より先にまずはネコを連れ出した。そして、ネコを殺したら重い罰を受けるという法律まであったという。
古代エジプトで、戦争の終結に重要な役を果たしたネコ。
映画のラストで、名探偵エルキュール・ポアロの手にかかり、事件が鮮やかに真相に迫っていくように、今の混沌とした世の中にも、早期解決の救世主となる存在が表れたら…と思わず願った。