宝探しの旅~映画『The Goonies』~
先日、美容室に行ったら、担当の美容師さんが着ていたTシャツに目が留まった。
「懐かしいですね。」と言ったら「中々知っている人がいなくて…」と軽く盛り上がった。
そのTシャツにプリントされていたのは、映画『グーニーズ(The Goonies)』(1985年 アメリカ映画 )の画像。
かつて、ファミコンのカセットにもなっていたこの映画。
報道規制が厳しくなり、TV放映されることが少ないそうなので、この映画を知らない人がいても不思議ではない。
これは、マイキー少年の自宅の屋根裏部屋で見つけた宝の地図を頼りに、仲間とともに宝探しの冒険をするお話。宝が手に入れば、ゴルフ場建設のため、自宅の立ち退きを迫られている今の状況から、皆が救われる。
この映画の中で印象に残っているのが、冒頭のセリフ。
仕掛けられたたくさんの罠をかいくぐり、全員で海賊船にたどり着く。宝の山を前に白骨死体となっている伝説の海賊王、片目のウィリーに出会い、マイキー少年は宝の1部を、この海賊王に残すことを提案するのだ。
『すべてはいらない。自分たちの必要な分だけ手に入れれば、それで十分。』という姿勢が印象的だった。憧れの海賊王への、彼の感謝の気持ちだったのかも知れない。
そして手に入れ、隠し持ってくるのに成功したほんの1部の宝のお陰で、迫られていた自宅の立ち退きから、皆が救われる。
手の平の上で光輝く宝石は、皆の勇気の証。
偶然目にしたTシャツのお陰で、記憶の片隅にしまってあった、子供時代に好きだったこの映画を、サウンドトラックとともに思い出した夜のこと。