メラニー役の女優 オリヴィア・デ・ハヴィランド
昨年(2020)、女優のオリヴィア・デ・ハヴィランドさんが104才で亡くなったという記事を読んだ。
オリヴィアさんは日本生まれで、映画『風と共に去りぬ』(1939年 アメリカ映画)でメラニー役を演じた女優。
大学生の時、初めてこの映画を見て「何て美しく上品な人!」と思ったのをよく憶えている。
どんな人の中にも長所を見つけ出す天使のような役を、原作通り見事に演じていた。
約80年前の作品だから、この映画の関係者の中では一番のご長寿だ。
不朽の名作として今も残る映画『風と共に去りぬ』。
戦後、日本でも公開され、カラー映画を初めて見た日本人が「こんな映画が作れる国と戦争して勝つ訳ない。」と言ったと聞いたことがある。
オリヴィアさんは、応募が殺到した主役のスカーレット役ではなく、最初からメラニー役を希望していたそうだ。
主役のスカーレット役が決まらない中、日程が押してきて、やむなく撮影が始まり、戦禍で燃える街中を馬車で逃げるシーンは、人形を使用したとTVで見たことがある。
その番組では、後に主役に決まったヴィヴィアン・リーさんが、身だしなみの1つとして、劇中で香水でうがいをしているシーンも取り上げられていた。
メラニーと、あらゆる点で対照的なスカーレット。二人のうち、どちらが欠けても出来上がることはなかった作品『風と共に去りぬ』。
秋の夜長に、久しぶりに見てみたくなった。