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感想を書いて頂いた

 noteユーザーのてーたいおん様の記事を拝見し、拙作「喫茶「柘植の木団地」へようこそ」の感想を依頼させていただきました。転載希望の旨ご了承いただけているようなので、こちらにアップします。てーたいおん様ありがとうございます。

 コメント欄に依頼する際のポイント等が書かれていますので、依頼される方はご一読を。

 依頼した作品はこちら

 てーたいおん様よりいただいた感想はこちら。

mana@黒髪眼鏡ライブラリさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。本作は、雰囲気の落ち着いた喫茶店を舞台とした作品で、非常に心が温まる作品でした。

①文体や全体を通して
・団地の成り立ちから事細かに描写されており、物語の舞台の想像が非常にしやすく、市役所職員が奔走する姿もありありと思い浮かばれました。
・コーヒーに関する描写が丁寧で、きっとサ店には他にもこだわりの器具や豆が取り揃えられていて、読者をも迎え入れるような空気感が素晴らしかったです!
・コーヒーの香りから想起される言葉のアロマが、作品全体を優しく包み込んでおり、終始美しい言葉で物語を紡がれているところに感嘆いたしました。
②ストーリーに関する感想
・喫茶店開店から1年後をスタート地点として、「福留さん事件簿」を回想しつつ紡がれる物語。
・現在に戻ってきたところで物語としてはいったん完結を迎えていますが、これからもっと柘植の木団地が良くなっていくだろうと想像できる美しい締め方でした。
③登場人物の魅力について
・大川→出向により役所に来たため、市民を思いやる気持ちが正規職員とは少し異なる主人公。「福留さん事件簿」をキッカケに少しずつ市役所職員としての自覚が芽生える描写が見事です。揶揄も込みで、素直な点を周囲の様々なキャラに褒められている事からも、本当に素直すぎるくらいに思った事をすぐに口に出している姿が思い浮かばれ、みんなに愛されているなぁとクスリとしました。
・須崎→シェフとしての素晴らしい経歴を持つも、カフェのマスターに転身。言葉で表す事が不得意でも、お客様を思う気持ちや料理に込める想いなどから、非常に心が温かい人物です。大きいお店や有名なお店がすべてではないので、これからもひっそりと、でも地域の人に愛されるお店を続けてほしいと応援したくなる魅力的なキャラです。
・林→語尾が間延びした話し方から、高齢者にも聞き取りやすく柔らかい印象を与え、福祉課ではかなり実績もある人物なのだろうと想像されます。書類の準備も周到で、できる社会人って感じが大人っぽくて良い味です。
・森本→オタクで非常にマイペース。流れるようなマシンガントークで大川を圧倒する描写がありますが、それも彼女なりのやり方なのでしょう。大川の目からは見えていないようですが、きっと林を含め、他の職員には別の側面も見せているキャラだと思います。ただ、フィギュアを見てうっとりしているのには変わりがなさそうですけど……。
・福留→フィリピンでの苦い経験を抱く人物で、バラコのコーヒーとともに苦い過去を飲みこもうとしていた。無口な人物や頑固な人物は描写が非常に難しいかと思いますが、様々な観点から上手く表現しており、心を少しずつ開いていく描き方も素敵でした! 最後は大川を孫のように扱っている姿も可愛らしかったです。
④その他
「P.S.」私はPCをいじる時に家でドリップコーヒーを淹れているのですが、つい先週から、2年半ほど前にフィリピンで購入したバラコのコーヒーを飲み始めたところでして、何というかこの作品に運命的なものを感じました。ただただ驚きです。そこまでコーヒーに詳しくないので恐縮ですが、バラコは飲んだ後に口に残る余韻と香りが好みですね☕

 メインキャラはもちろん、サブキャラにまで細かく目を通していただき、ストーリーの目指したあたたかさを読み取っていただけたのは本当にうれしかったです。バラココーヒーとの出会いも偶然でびっくりしました。
 てーたいおん様、ありがとうございました。


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