映画に愛を込めて
2022年、明けましたね。
今年もカモコラージュをよろしくお願い致します。
去年後半からすっかり更新が滞っていたブログ。
文章を書くのは好きなのでたくさん書きたいところですが、毎回熱がこもってしまうので、書き終えた後には心身共に消耗して仕事どころではなくなるという。。
今年はもっと積極的に思いを綴って行こうかなと思います!
さて、今回の内容。
年明け最初のブログは、映画に愛を込めて綴りたいと思います。
私、昔から映画が大好きでして、今のカモコラージュの世界観は、映画によって培われたと言っても過言ではありません。
小学校の時に母が亡くなり、その後の我が実家のセンスと生活習慣といったら、まあ恐ろしいもので。
一例を挙げると、食器は父が仕事で毎シーズン行ってもらってくる、相撲のお土産のお皿がほとんど。(相撲のお土産のお皿って、湯呑み小鉢、大皿小皿とバリーエーション豊富な品揃えなんです。)
ノリタケやブルーオニオンなどが幅を利かせていた食器棚が、みるみるうちに相撲皿に覆い尽くされるという。
洋服なんかも、父に連れられて行った「ダイクマ」とう当時あったディスカウントショップで揃える始末。(今でいうドンキホーテでしょうか)
忘れもしない、高校の時に出張で韓国に行った父のお土産が、シャネルの財布!もちろん偽物!!!使って間も無く、真ん中にあった大きなシャネルマークが徐々に剥がれ落ちていく様を、当時はただただ儚く見守るだけでした。
実家で、主に父に、センスというものを教わったことはありませんでした。(とはいえ父とは仲良しです)
では、どこからというと、当時観ていた映画にセンスを教わったのだなと思います。
映画は本当に面白いです。
たった2時間前後の間に、どこにも行けるし、タイムスリップもできます。
宇宙や中世古代にも、プリンセスや戦う戦士にもなれます。
色々な人の人生や思いを体感できる、昔から勇気と元気をくれるものです。
母が亡くなって寂しかった思春期を、映画が支えてくれたように思います。
昔の名作は10代から結構観ていました。
アルフレッド・ヒッチコックやビリー・ワイルダー監督が大好きで、マレーネ・ディートリッヒ、ヴィヴィアン・リー、グレタ・ガルボ、グレース・ケリーと、次々に出てくる銀幕スターの気品と優美さに憧れの眼差しでした。
ヨーロッパ映画、フランソワ・トリュフォー、ベルナルド・ベルトリッチ、ルキノ・ヴィスコンティ監督をはじめ、ヨーロッパの格式高い風を感じては、その美しさにため息が出ました。
ウッディ・アレンのウィットに富んだ世界観は唯一無二ですね。
名作「アニーホール」のかっこよさは今でも色褪せず。
ジョージ・ルーカスやスピルバーグの描く、スケールの大きい世界には、宇宙やジャングル、この世の終わりの世界と、現実を超えた冒険を楽しめます。
最近「スター・ウォーズ」を全作一気観したのですが、やはり面白い!
感想言いたいところなのですが、長くなりすぎるのでひとつだけ。
30年経ったハリソン・フォード(ハン・ソロ)とマーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)のオーラーが全然違う!!その後スターダムに上り詰めたハリソン・フォードと、パッとした役に恵まれなかったマーク・ハミル。
一体何がそうなったのか、人生とは皮肉です。
現代で美的センスが素晴らしく好きな監督は、フランソワ・オゾン、ペドロ・アルモドバル、グサヴィエ・ドランあたりでしょうか。世界観が美しすぎます。さすがのゲイパワー(みんなゲイ)笑
今でも映画の大好きなワンシーンが蘇ってきます。
そんな中で、苦手なジャンルの映画があります。
「アメリカン・ニューシネマ」
1970年前後のアメリカ映画です。
ロケ中心のリアリティを追うロードムービー的な映画が多く、バイオレンスの果てに最後は必ず誰かが死んでしまうという、絶望しかない内容が大半を締めます。
代表的な作品は
「俺たちに明日はない」
「イージー・ライダー」
といえばピンとくる人も多いはず。
「ゴッドファーザー」
「地獄の黙示録」
あたりは、まあまあ好きなのですが。
「真夜中のカウボーイ」
「ディア・ハンター」
あたりの、観終わった後の絶望感は今でも覚えています。
どれをとっても最後は暗い。
「タクシー・ドライバー」はかろうじてあれでもハッピーなのか??
日本の代表的なニューシネマの監督は、大島渚あたりですね。
代表作は「戦場のメリークリスマス」でしょうか。
坂本龍一の日本兵が似合いすぎです。
そんなニューシネマの代表ともえる監督
彼は、本当に本当に本当に狂った天才であり、鬼才。
究極の映画監督です。没後20年以上たった今でも狂信的なファンが多い。
スピルバーグも、リドリー・スコットも、黒澤明も、彼の大ファン。
何がすごいかって、ゾッとするのです。
心をえぐられるのです、良くも悪くも。
どの作品もどこか、精神的な異常が出てきます。
見ていると内面からジワジワきます。
「と、とんでもない映画を観てしまった」
観た後に大抵そう感じます。
「時計仕掛けのオレンジ」は、当時観た10代の私には相当厳しかった、、、
究極のトラウマ映画となりました。
最近恐る恐る見返してみたのですが、やはり途中飛ばしました 汗。
車椅子になった富豪が逆襲するあたりなんて、ひ~~です。
ただ、オリジナリティが溢れていて、センスの良い世界観が度肝を抜かれます。
1971年の公開から、70年代のセンスはこの映画が作ったようなものではないでしょうか。
観た友人が次々にトラウマ現象に陥る「フルメタルジャケット」「シャイニング」は一生観ないと決めました 爆
「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」あたりは面白く観れました。
特に「2001年宇宙の旅」は本当にすごい!これ撮ったのが1965年だなんて、、
今見ても全然色褪せずにスタイリッシュです。
究極のこだわり監督と呼ばれているキューブリック。
自分のセンス通りにいかない場合は、何回でも撮り直し。
出演者たちは次々に悲鳴を上げたそうです。
「アイズワイドシャット」で夫婦共演をした、トム・クルーズとニコール・キッドマン。
過酷な撮影が、離婚の原因の一つにもなっているよう。
(ペネロペ・クルスがとどめを刺したわけですが)
そして、ついこのお正月に
自称「まだ観ていない、気合を相当入れないと観れない名作映画」リストに入っていた映画の一つ
「バリー・リンドン」を観ました。
その感想を書きたかったのですが、久々のブログで書くのが面白くなりすぎてしまったため、時間的にゲームオーバー
インターミッション、次回に続きます 爆!!
【おまけ】
自称「まだ観ていない、気合を相当入れないと観れない名作映画」その他候補
「クレオパトラ」
→4時間にも及ぶ超大作、映画史上最高の製作費をかけたと同時に大コケ。
大赤字を出し、配給の20世紀フォックスが倒産の危機に追い込まれるという。当時は芝生にまく水すら出せなかったそうです。
「ゴッドファーザー パート3」
→シリーズ好きなのですが、なんせ長い。1、2は観たものの未だに3までたどり着けず。これだけアカデミー作品賞を取れなかったというのもあり、まあいっかと。
いつか必ず!!
ジャン=リュック・ゴダールの作品全般
→観る気満々で挑んでも、いつだって寝てしまい、最後をどれも覚えていないという。
でも、いつかは観なくてはと。
デイヴィッド・リンチの作品全般
→この人こそカルト。「ピンク・フラミンゴ」を観て卵が食べれなくなった双子の姉を見て、トラウマ映画と認定、名作いえどもこれは観ない!
ただ「ツイン・ピークス」あたりは、夫の背中に隠れながら観たいところ。
アレハンドロ・ホドロフスキーの作品全般
→この人も相当カルト。でもアートに携わっている身としては、観ねばと思いつつもいつも躊躇。
「ホーリー・マウンテン」のビジュアルなんて、別格もののすごさ。でも、観たらトラウマ映画行きになるんだろうなと。。
最近よく「エル・トポ」のTシャツ着ている若者をちらほら見かけます。BEAMSあたりとコラボしているのでしょうか?
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