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父親の影響?18歳の息子がシャツにネクタイを選ぶ理由~「フィリピンに単身移住したドイツ人パートナー&残された私たちのこれから」シリーズ Episode 6

先月18歳になったばかりの末っ子くんは、ここドイツで成人としての一歩を踏み出しました。

彼は、まだ高校生ではありますが、最近の彼のファッションにはちょっとした特徴があります。
それは、平日の学校でも「シャツにネクタイ」という少しフォーマルな装いをすることがある、ということです。

その姿を見ていると、どうしても思い出すのは、元パートナーである彼の父親の姿です。
父親は、週末で自宅にいるときですら、Tシャツやフーディーではなく、シャツにカーディガン、またはジャケットといったパリッとした服装をしている人でした。そのスタイルが好きだったのか、あるいは「きちんとした格好をすること」に対する美学のようなものがあったのでしょう。

末っ子くんがそんな父親の姿を見て育ったのは間違いありません。

彼は、フーディーやスニーカーの方が主流の同年代の中で、シャツとネクタイというスタイルをあえて選ぶことがあります。それは「子供から大人へのシフト」を彼なりに意識しているのかもしれませんし、「父親の影響をどこか受け継いでいる」という微笑ましい一面なのかもしれません。

学校の同級生たちも、彼のスタイルに驚くことがあるようですが、末っ子くんはどこ吹く風。彼なりの「きちんとした格好」を楽しんでいるようです。自分が選んだスタイルを貫くその姿勢には、母親として少し誇らしい気持ちも感じます。

しかし、ふとこんなことを考えます。かつて「シャツ好き」であった父親の影響が、いつまで彼に残るのだろう?今はそのスタイルを通じて父親とのつながりを感じる一方で、やがて彼が自分だけのアイデンティティを築き、どんな大人になっていくのか──そんな未来への期待と少しの不安が、心の中で揺れ動きます。


18歳という年齢は、親から受けた影響を感じながらも、自分の人生を築く準備を始める大切な時期です。

末っ子くんのシャツとネクタイのスタイルが、この先どのように変化していくのかを楽しみにしながら、今はその「きちんとした格好」に映る彼の成長を見守っています。

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神谷ちよ@あなたの情熱で世界を変える!グローバルプレゼンマスター|異文化コミュニケーション専門家
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