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ゲソでガソ : 11年前の一眼レフ編

 はてさて、えーと、僕の職業はデザイナーでしてチラシなどを作っております。で、チラシの印刷に使う写真は解像度が350dpiが基本でして・・・が、350dpiの写真だったら何でも良いかといえば、そんなことはなく、もちろん画質が関係してきます。あんまりにもボケボケの写真だと使えないし、ボケてはいないけど解像度が低いと印刷には耐えられない・・・。逆に言えば、ピントが合ってて、そして、印刷に耐えられそうな解像度であれば、印刷用の画像データとして一応オッケーなのでございます。

 で、「カメラマンがお持ちの高価なカメラではなくて、そこそこの画素数のカメラであれば、素人が撮影して印刷に使用しても、チラシの刷り上がりにそんなに差は出ないのではないでしょうかね?」・・・という質問を、僕が撮影を教わっている、スタジオバンバン西田カメラマン先生にしたのでありました・・・。


 ・・・そうしましたら、西田カメラマン先生、僕の質問に答えて曰く、

 「画素数よりも撮影するカメラのイメージセンサーが重要です! イメージセンサーの大きさの違いが写真の階調に差が出るのです!」

 と喝破されたのですが・・・僕はそのときイメージセンサーの知識がなくて、その説明の意味がわからなかったのですよね・・・。

 それからいろいろとカメラやら撮影やらを勉強をしまして・・・画素数とイメージセンサーの関係が、おぼろげながらわかってきたのですが・・・で、えーと、あるとき、ここnoteはアップされる画像の解像度を下げていることに気がついたのでありました・・・。


 それで、ひとつ、実験を思いつきました。大きな画像サイズのデータをnoteにアップすれば、noteでデータを縮小されたとしても、写真は、はっきり見える・・・はずです。おそらく。あ、アップする画像は写真のピントがあっていることが前提です・・・。そして、イメージセンサーが大きいカメラで撮った画像の方が、noteでデータを縮小されたとしても、階調がキレイに出る・・・はずです。おそらく。こちらも写真は、ピントがあっていることが前提・・・。

 ということで、前回、その実験をしてみました。撮影に使ったカメラは13年前のコンデジ、PENTAX Optio RZ18。キャッチコピーは「迫力の望遠撮影が思いのまま。光学18倍ズーム」・・・「光学18倍ズーム」の「18倍ズーム」はわかるんですけど「光学」って何でしょうね???

 「光学」を調べてみましたら・・・以下引用。

物理学の一部門で、光の性質や現象を研究する学問。光の直進性から、光学系による反射、屈折、結像などを研究する幾何光学、光を電磁波としての波動性から、干渉、回折、偏光などを研究する物理光学(波動光学)、光のスペクトルを研究する分光学のほか、測光学、量子光学などの各分科がある。

 とのこと。なるほど・・・ぜんぜん、意味がわからない・・・光の直進性? 電磁波としての波動性??? ・・・光学には近づかない方がよさそうです・・・。

 ということで、前回、実験をやってみたのですが・・・。

 ・・・イカのゲソを撮影してみたんですけど・・・結論としては、よくわからなかったです・・・。僕が思っていたほどには、画質に差が出ませんでした・・・。ひとつだけ、わかったことは、画像サイズによって画素数は変わるけれど、イカのゲソ数は10ゲソで決まっているということぐらい・・・。

 ということでございまして、ゲソを撮影してガソの勉強をする実験の第2弾。今度は一眼レフでやってみます。・・・僕が持っている一眼レフのカメラ、Canon Eos kiss X7も、調べてみましたら、もう発売から11年も経ってるカメラなのですね・・・この前に買ったと思ったら、もう11歳です。人間だと小学6年生です。好きな子ができて学級委員になったそうです。あぁ、少年追いやすく学なりがたく画素わかりがたし・・・。


 てなわけで、前回と同じ方法でやってみます。Eos kiss X7で撮影される画像のサイズを変えながら撮りまして、それを無加工のままにnoteにアップする。するとnoteではそのアップされた画像を縮小して、ほぼ全て同じ画素数にする。ですが、元のデータが大きい画像をアップした方が、元のデータが小さい画像をアップした場合よりも、写真は鮮明に見える・・・はずです。おそらく・・・。

 ということで「ゲソでガソ 11年前の一眼レフ編」スタートでございます! ・・・元画像のピクセル数と画像サイズとデータサイズはキャプションに書いておきます・・・。

720 × 480 ピクセル 画像サイズ 1012.2K サイズ 217KB


1920 × 1280 ピクセル 画像サイズ 7.03M 1.1MB


2592 × 1728 ピクセル 画像サイズ 12.8M サイズ 841KB


2592 × 1728 ピクセル 画像サイズ 12.8M サイズ 2MB


3456 × 2304 ピクセル 画像サイズ 22.8M 1.5MB


3456 × 2304 ピクセル 画像サイズ 22.8M 3.2MB


5184 × 3456 ピクセル 画像サイズ 51.3M 3MB


5184 × 3456 ピクセル 画像サイズ 51.3M 6.4MB


5184 × 3456 ピクセル 51.3M 7.2MB


 さてさて、ご覧になって違いはわかりますでしょうか? 最初の方の写真の解像度が低い写真で、最後の方の解像度が高い写真です。続けてみると同じ写真に見えますよね・・・。そんなに画質に差がないような・・・。

 ちなみにですが、ピクセル数が同じ画像があります。例えば、上から3つ目の写真と、4つ目の写真は、画像サイズは同じ写真なのですが、データのサイズが違います。つまりどちらも、2592×1728ピクセルで、画像サイズ12.8Mという同じ画素数なのですが、データのサイズが上から3つめが841KBで、4つ目が2MBなのです。

 この、画像サイズが同じなのに「何故、データのサイズが違うのか?」といえば、それはJPEGの圧縮率の差で・・・この「JPEGの圧縮率」も、僕も詳しくは、わかっていないのですよね・・・えーと、ですので、3つ目の写真より、4つ目の写真の方が、約1MB分、情報量が多い。画素数は同じだけれど、データは重い。ですので、4つ目の方がキレイで明瞭に見える・・・はずです。おそらく。・・・なのですけれど・・・もう一回、上から3つ目の写真と4つ目の写真を下に貼ってみます・・・。


データのサイズが841KB
データのサイズが2MB

 ・・・この2つの写真を見て「下の写真の方がキレイだ!」と気がついた人は、目が良すぎです・・・僕はデザイナーという仕事柄、5Kのディスプレイでこの画像を見ていますが、同じ写真にしか見えません・・・。拡大して見ればわかるかなぁ・・・。


841Kのデータを拡大!


2Mのデータを拡大!

 あぁ・・・こうやってみると「2Mの方が色情報が多いのかなぁ」って気もしますが・・・有るか無きかの差ですね・・・。セブンイレブンのプライベートブランドのカップそばと、ローソンのプライベートブランドのカップそばの味の違いぐらいの差ですね・・・って、例えもわかりづらいですね・・・。

 もうちょっとわかりやすいデータ差でやってみます。最初にアップした一番画像サイズが小さい写真と、最後の一番画像サイズが大きい写真をもう一度貼ってみます。それならば、差がわかる! というか、わかりたい!!


720 × 480ピクセル 画像サイズ 1012.5K サイズ 217K

 

5184 × 3456ピクセル 画像サイズ 51.3M サイズ 7.2MB


 あ、これぐらい差が出るとわかりますね。上の写真がボケ気味で、下の写真が明瞭・・・では、これを半分半分に合成してみましょう。


左半分が720×480ピクセルの写真で右半分が5184×3456ピクセルの写真

 あれれれれ?・・・あんまり、違和感がないな・・・真ん中に境目ができちゃっているので「なんかちょっと変な写真だな・・・」とは思いますが・・・これって、気がつかない人は気がつかないような気がします・・・僕は意地が悪いので、加工して境目を消して、もっとわからないようにしてみます・・・。


境目を消して色を調整してみると・・・

 ほ〜ら、もう全くわからない。・・・この写真を見て「左半分が荒くて、右半分が細かい!」って、わかる人は、視力8.0ぐらいある人だと思われます。アフリカの草原の1km先にいるインパラを見ながら「チーターが後ろにいる! 逃げて!!」って叫ぶと思います。・・・けれども、この写真を拡大してみますと・・・。


300ピクセル部分を拡大!

 ・・・拡大してみると、左側はボケていて、右側の方がはっきりしているのですよね・・・。けど、見えないですよね・・・けっこう人間の目って、いいかげんにできているような・・・。

 ということでございまして、今回の結論としましては、「僕には画素数の違いが見えない!」ということでした・・・って、いいのか、職業がデザイナーなのに、そんなこと書いて・・・仕事、来なくなるぞ! あぁ、B級デザイナーの5Kディスプレイの持ち腐れ・・・。

 てなわけで、今度はコンデジで撮影した写真と、今回一眼レフで撮影した写真の比較をやってみたいと思います。そうすればイメージセンサーの階調の差がわかる! ・・・はず。おそらく。もしかしたら、また、B級デザイナーの僕の目ではわからないかも・・・とほほのとほほのとほほのほ・・・。

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