#4 感じ方ってひとそれぞれ
「不安を感じることはエネルギーだ」
11月20日、『オードリーのオールナイトニッポン』で
若林さんが発した言葉だ。
いつも明るく振舞っていたが、現実と理想の狭間で襲われた不安から、
塾の経営者へ転身した元モンキーチャック・ちゃごさん。
それに対して、46歳ながら芸人を続けるHi-Hi・岩崎さんへ電話をかける流れに。
その通話で、
「生まれてから一度も不安になったことがない」
「普通にご飯を食べられる人生を歩んでいきたい」
と話した岩崎さん。
電話を切った後、若林さんが出した結論、それは…
「いよいよ不安と焦りはエネルギーだな」
「たしかにそうだな」と思う。
私の好きな小説に、「憤怒は貧困の花だ」という言葉が出てきた。
強いネガティブな感情は、時に現状を変える大きな力になる。
壁にぶつかった時にへこたれず、その感情を推進力に変えられる人は強い、と思う。
その感情が強ければ強いほど、大きなモチベーションに代わり得るのかもしれない。
ストレスを感じる人と感じない人
このトークで感じたことはそれだけではない。
これより何週間か前、ラジオ内で
「ストレスを感じる人と感じない人がいる」
という話をしていた。
驚いた。
みんな等しくストレスを感じるものだと思っていたから。
「ストレスを感じる」という前提の下、
人それぞれ「感じやすさ」が違うのだと思っていた。
「ストレス」という感覚すらわからない人がいるとは。
目から鱗が落ちた。
それは、不安に関しても同様だ。
不安もみな等しく感じるものだと思っていた。
将来への不安、現状への不安
それらを皆感じながら暮らしていると思っていた
そう思うのは、自分がもともとストレスや不安を感じやすいからかもしれない。
だからといって、「辛い」「ストレスや不安を感じにくい自分になりたい」
とはあまり思ったことがなかった。
だって、それが当たり前で、みんなそうだと思っていたから。
感覚は個性
でも、だから、「この価値観を押し付けていたことがあったかもしれない」
と、このトークを聞いてふと思った。
誰にでも不安やストレスがあると思っていたから
「不安がない」「ストレスが無い」という人に対して、
「強がってない?」「何かあるのを隠しているのでは?」
と変に深掘ったり、勘ぐったりしてしまっていた。
「感じない」なんてあるはずがないと勝手に思ってしまっていた。
だから、「なんでこの不安やストレスをわかってもらえないのか」
と自分本位になってしまっていたこともあった。
それはわかろうとしてくれているのではない。
そもそも、その感覚を知らないからだったのではないか。
ストレスや不安を「感じない」人に共感を強要していたのかもしれない。
そんなことも思った。
話がそれていってしまったが、
要は、「感じ方って本当に人それぞれなんだな」と改めて感じたという話だ。
来週のスペシャルウィークでは、冒頭に出てきたモンキーチャックのお二人がラジオのゲストにやってくる。
映画『キッズ・リターン』を見返しながら、そのゲスト回を楽しみに待とう。