絵本みたいな場所を旅して#4〜冬の美瑛〜
一面の銀世界に憧れて、冬の美瑛に行ってきました。
冬の美瑛を訪れるのは、今回で2回目。
とはいえ、前回行ったのは6年前。まだカメラのことをよく理解していない時だったため、本格的に写真を撮りに行くのは初めて。
車窓から眺める雪景色に気持ちを昂らせながら、雪化粧をまとった街に降り立ちます。
景観に配慮した街づくりを大切にしている美瑛は、三角屋根の建物や創業年を表示したお店など、ノスタルジックな街並みが特徴的。
時間がゆったりと流れるような雰囲気に、居心地の良さを感じます。
少し車を走らせると、目に入るのは一面の雪景色。
柔らかいスカイブルーと、優しい白の組み合わせが大好きで、ただ外の景色を眺めているだけで、多幸感に包まれます。
どれだけ見続けていても、まったく飽きない不思議。
今回は有名な写真ポイントを中心に、美瑛をぐるり。
この秋に訪れたばかりの場所ですが、雪をまとうだけで、初めて見た時のような感動を覚えます。
2本の木の間に、小さな木が1本。かわいい空をバックに、雪景色の中にちょこんと立つ「親子の木」。
手前には、うさぎやキツネの足跡が。この上をちょこちょこ歩いているところを想像すると、かわいいですね。
実は2つある(?)マイルドセブンの丘。
有名なのはもう1つの方ですが、個人的にはこちらの方が好み。
壮大で幻想的な景色は、日本じゃないみたい。
夏にも秋にも行った場所ですが、個人的には雪景色が1番お気に入りの「クリスマスツリーの木」。
真っ白な雪の上にポツンと立つツリーの、美しいこと…。
雪景色とポツン構図。
もっとたくさん撮りたかったのですが、雪が積もっている場所のほとんどは畑であるため、基本的に立ち入り禁止。
そもそも、すべてに雪が積もっているため、どこまでが安全な場所なのかすらわからないのが、雪撮影の難しいところ。
ポートレートを撮りたい方は、事前のリサーチが大事になりそうです。
こちらは、あらゆる場所で出会った、動物達の足跡。
美瑛に住む動物は基本的に夜行性なので、昼間に人前に出てくることはほとんどないとのことですが、今回の旅の中で1度だけ、キツネが顔を見せてくれました。
すぐに逃げてしまったのですが、夫が2枚だけ写真を撮っていたのを拝借。
真っ白の大地を歩く姿は、まるで絵画のようで、私も写真に収めたかったな…。
有名な赤い家は、雪が積もっていたため、肝心の屋根があまり見えず。(そりゃそうか笑)
たまに雪が一気に落ちた時だけ、雪景色に赤色の屋根がきれいに見えるそう。
偶然立ち寄った、名もなき場所。広大な土地の中に、ぽつんと一軒だけ建つ、三角屋根の家。
物語の1ページに出てきそうな、かわいい景色に一目惚れ。
北海道といえば、白樺の木。
お庭にたくさんの白樺の木が植えられている、拓真館で撮影した一コマ。
本州ではなかなか出会えない景色に、胸が高まります。
落ちる影が美しい、マイルドセブンの丘。
逆光の時間帯は、午後。ということで、お昼すぎに行くと、このような幻想的な景色を収められます。
先程紹介した「マイルドセブンの丘」と場所は若干違いますが、どちらもマイルドセブンのCMで使われていたとのことで、この名前が付いているそう。
ちょっとややこしいですね。笑
夕日鑑賞は、再び訪れた「親子の木」にて。
刻々と空の色が変わるたびに、違った魅力を見せてくれます。
マジックアワーまで、たっぷり堪能できました。
夜に訪れたのは、このシーズンにしか出会えない、特別な「青い池」
ライトアップされた様子が幻想的で、いつまでも見ていたくなります。
冬の青い池は、氷が張ってしまっているのため、シンボルとなる青さが見えないのだとか。
それでも楽しめる工夫を…ということで開催されたのが、このライトアップだそうです。
降りしきる粉雪も一緒に写すと、より一層に美しい景色に。
ちなみに、この場所を一躍有名にしたMacの壁紙は、日中の青い池×雪景色。
雪が積もっているかつ、池が凍っていないタイミングでないと撮れない、奇跡のような写真だと伺いました。
初雪のシーズンに見られるそうで、いつかその景色も見てみたいなぁ…。
本州とは違う、圧倒的なロケーションが迎えてくれる、北海道の冬。
寒さや観光のしづらさなど、大変な側面もたくさんありますが、それを軽く凌駕するほどの魅力が詰まっています。
その日の天気や空の色、光などで、同じ場所でもまったく違った印象を楽しめることも、この場所に魅了される理由の1つ。
何度行ってもまた行きたくなる。そんな素敵な世界が広がっています。
*********************
旅するフォトグラファーであるYuri(camel8326)の心の琴線に引っかかった、『かわいい風景・素敵なカフェ・心惹かれるお宿』などをゆるく紹介するミニコラム。
マガジンはこちら↓
偏愛が詰まった気まぐれコラムを開始した理由は、こちらから。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?