009.チェロ・ソナタについて
わたしは昔からクラシック音楽が好きで、好きな曲は数知れません。今回はその中でも特に大好きなチェロ・ソナタというジャンルの好きな8曲について書きたいと思います。
チェロ・ソナタというのはチェロとピアノによるソナタ形式のデュオの曲で、曲の大半はチェロがメロディを担当する曲になります。大半が20~40分程度の長い曲です。わたしのように特にチェロとピアノの音色が好きな人にはたまらない編成になります。
■ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 作品19
ラフマニノフが1901年に作曲した曲。わたしはこの曲が大好きで、色々なチェリストの演奏を聴きたくて頻繁にコンサート会場に足を運びます。たぶんCDは30枚くらい持っていると思います。この曲の魅力は何といっても随所にちりばめられた美しく感情が揺さぶられるドラマティックなメロディ。そして、ひとつの楽章だけ有名で素晴らしい曲は他にもたくさんありますが、この曲は全楽章どれも美しいし飽きないです。昔ヨーヨー・マがこの曲を弾いたコンサートに行ったことがありますが、美しいのなんの。また日本で弾いてほしいです。
■ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38
ブラームスが1851年に作曲した曲。チェロの低音の魅力を存分に活かした素晴らしい曲。ブラームスの室内楽にハズレ無し と言いますが、この曲もそれに漏れないです。この曲もコンサートでヨーヨー・マが弾いたのを聴いたことがあります。
■ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69
ベートヴェンが1808年に作曲。力強く馴染みやすいメロディで人気があり、チェロ・ソナタというジャンルを確実なものとした曲と言っても過言ではないと思われます。
■ミャスコフスキー:チェロ・ソナタ 第2番 イ短調 作品81
ミャスコフスキーが1948年に作曲した曲。日本人の心に響くような懐かしさを感じるメロディが組み込まれた曲です。偉大なるチェリスト、ロストロポーヴィチによる初演。この曲をロストロの演奏で聴いてみたかった。。
■ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 作品65
ショパンが1846年にピアノ曲以外で作曲した数少ない曲の1つ。そしてかなりの名曲。チェロのコンサートで弾かれる回数はトップ3に入るくらいと思われます。ショパンのピアノ曲同様にとってもロマンティックな曲で、特に第3楽章は有名です。
■ショスタコービッチ:チェロ・ソナタ 二短調 作品40
1934年に作曲された全編に渡り暗いショスタコらしい曲です。ショスタコの作曲家としての魅力と、哀愁漂うチェロの音色の魅力の両方を引き出した名曲です。
■ブラームス:チェロソナタ 第2番 ヘ長調 作品99
ブラームス後期の1886年に作曲された曲。重々しい1番と違い2番は明るく、そしてジャジーなところがオシャレな曲です。
■シューベルト:アルベジョーネ・ソナタ イ短調 D821
アルベジョーネという楽器のために1824年に作曲された曲。アルベジョーネという楽器がほとんど弾かれていない現代ではチェロで弾かれることが多いです。そしてこの曲のメロディの美しさはピカイチです。チェロの高音の魅力を堪能できる曲です。