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(103)ローズマリーの赤ちゃん
本日の懐かしのホラー映画は、「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)。
アイラ・レヴィン原作小説をロマン・ポランスキーが監督したオカルト映画の傑作です。
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新婚夫婦のローズマリーとガイは、ニューヨークのとあるアパートに越して来ます。古めかしいけども、少しづつリフォームして部屋を綺麗にして行くローズマリー。夫のガイは俳優で、大役を掴むため、日々頑張っています。
しかし、どうしても大役が欲しいガイは、悪魔と契約を交わしてしまいます。妻ローズマリーを差し出し、悪魔の子を身ごもらせる事と引き換えに。
そして、ガイが熱望していた役を演じる事になっていた役者が突然失明をし、役を降板。その代役がガイにまわって来ます。
ローズマリーは、アパート内にある共同ランドリー室で、隣人の女性と知り合います。今後、一緒に洗濯をしようと約束を交わす2人。
だが、その約束は果たされる事無く、女性は不審な転落死を遂げてしまいます。
不可解な事が続き、アパートの住人達にも違和感を覚える様になるローズマリー。
ある晩、大勢に囲まれ、異形の者にレイプされる夢を見ます。朝目覚めると、体に複数の切り傷が。あれは、夢だったのか、現実だったのか。?
間もなく、ローズマリーは妊娠します。ガイと待望の子供に喜んだのも束の間、体調の優れない日々が続きます。
隣人からは、変な食べ物や飲み物を提供され、担当医の処方した薬も効かず、ローズマリーは次第に疑心暗鬼になって行きます。唯一の味方だった人も殺され、彼の遺品を手掛かりに、恐るべき真相に気づきます。1人必死に足掻くローズマリーでしたが、夫・主治医・隣人全てが悪魔の手先になっていて孤立無援の状態。無事、お腹の子を守り通す事が出来るのか。?
実は、ミア・ファロー出演作を余り観ていないので、数少ない鑑賞作になります。(妹のティサ・ファローはよく観ています。「サンゲリア」好きだから。( ´艸`))
オープニングのマンハッタンの風景と共に流れるララバイがとても印象的でした。(ラララ~と歌っているのは、ミア・ファロー本人であります。)
お節介な隣人役のルース・ゴードンが、本作でアカデミー助演女優賞を受賞。「あぁ、こう言う人居そう(^^;」って感じのオバチャン役を見事に演じていました。負けず劣らず、ミア・ファローの演技も素晴らしかったです。
妊娠してから、憔悴して行く姿が非常にリアリティーを感じました。
普段から、物語後半のショートヘアーの印象が強い女優さんですが、前半の肩の長さまであるセミロングの方が個人的には好みで、美しく見えました。✨
表題となっている"ローズマリーの赤ちゃん"は、具体的な全体像が映されない為、想像する他ないのですが、敢えて映さないからこその良さがあると思いました。
サントラは、最初に発売されたアルバムが11曲モノで、2012年にLA-LA-LANDから発売された限定盤は、既発のアルバム版とフィルムスコアをダブルで収録。たっぷり作品の世界に浸れる内容になっています。
なお、本作には続編があり、1976年に「続・ローズマリーの赤ちゃん/悪魔の子が生まれて8年が経った…」がTV映画として製作されています。
過去、地上波でも放送された様ですが、DVD化等はされておらず、今はレアな映像作品となっています。
やはり、ミア・ファローが歌うメイン・テーマのララバイがイイですね。♪
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