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(75)ブラディ・ポンポン/切り裂きチアガール

本日の懐かしのホラー映画は、「ブラディ・ポンポン/切り裂きチアガール」(1988)。

主人公アリソンが加入しているリンド・バレー短大のチアリーディングチームは、地方決勝を決めるキャンプ場へと向かっていました。アリソンは、この所情緒不安定で悪夢ばかり見る様になっており、移動中のバスの中でも悪夢にうなされていました。

彼女が想いを寄せるチームメイトのブレントは気の多い青年で、キャンプ場でも他チームの女性に声をかけたり、お盛んな様子。アリソンの情緒が不安定になっている一番の原因である事など、知る由もなく。
他の女性と親しげにしている様子を見て嫉妬にかられるアリソンは、ブレントが声をかけた女性を傷つける悪夢を見ます。すると、現実世界でも嫉妬の対象である他チームの女性スージーがベットで死亡しているのが発見され、キャンプ場は大騒ぎになります。
殺害したのは、自分なのだろうか?一人疑心暗鬼になるアリソン。唯一、彼女に親身になってくれるチームメイトは、マスコット役のコーリーだけ。
キャンプ生活が続く中、今度はアリソンのチームメイトが次々と犠牲になって行きます。
キャンプ場に殺人鬼が潜んでいる。
白昼夢を繰り返し見ているアリソンが無意識に行っている犯行なのか?それとも?

本作は、ビデオリリースしているメーカーの大映と、アメリカのプリズム・エンターテインメントが共同合作した作品になります。(プリズム・エンターテインメントは、「マインド・キラー 悪夢の第二生命体」や「ナイト・ビジョン」等を製作した会社です。)
1980年代に会社は立ち上げないまでも、日本のメーカーが出資して製作されたホラー映画があったと言うのに驚きました。
自社資本で製作し、ビデオリリースしたタイトルなので、力の入れようが違います。残念ながら、劇場未公開ですが。

物語後半から、犠牲者の数が加速度的に増えて行くのですが、夜のシーンが多い為、折角のゴアシーン(見せ場)が見え辛く、台無しになっている所が残念でした。それでも「13日の金曜日」「バーニング」「サマーキャンプ・インフェルノ」に通じるキャンプものホラーの1本として、高校生の時に繰り返し観た作品です。😌

情緒不安定気味な主人公アリソンを演じたのは、「SAW」シリーズのジル・タック(元ジグソウ夫人)役でお馴染みのベッツィ・ラッセルです。
SAW3~4を劇場で観た時、「どこかで見た顔だな・・」と思い調べた所、本作の主人公である事が判りました。以来、「ブラティ・ポンポン」の価値が爆上がりしたのは言うまでもありません。😆
SAWシリーズに出演していた時も痩せ過ぎと心配になる位に細身だったので、体調管理を徹底していた女優さんなのでしょうね。✨
SAWシリーズの世界的なヒットで、トビン・ベル、ショーニー・スミスと並んで、SAWが彼女の代表作となりました。

キャンプ場を舞台にしたシリアルキラーもので、お色気あり、予想外の結末、と見所満載な作品なので、どこかの映像メーカー様にBlu-rayリリースをお願いしたいです。🙏(海外では、Blu-ray・DVD共に廃盤で入手困難となっています。)

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