⚫️ジキル博士とハイド氏(1941)
本日の懐かしのホラー映画は、「ジキル博士とハイド氏」(1941)。
本作品は、スペンサー・トレイシー主演版で、先週掲載した1932年版のリメイクにあたります。
ジキル博士の婚約者の名前がミュリエル→ビアトリクスに変更された事と、1932年版には無い描写が追加されたりしていますが、基本的な流れは同じです。
周囲の反対を押し切り、「善」と「悪」の人格を分離する実験を進めるジキル博士は、自ら開発した薬を飲み、悪の化身・ハイド氏を誕生させます。
「サイコ」のアンソニー・パーキンス版やショーン・ヤングのパロディ版「ジキル博士はミス・ハイド」等、数多く製作されたジキル映画の中で一番好きなキャスティングだと思うのが本作です。
ジキル博士の婚約者役をラナ・ターナー、ハイド氏から虐待を受けるアイヴィー役をイングリッド・バーグマンが演じています。
ラナは、本作と「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の頃が一番可愛らしいです。✨
そして、本作のイングリッド・バーグマンを観て、一目惚れしました。😍
本作を初めて観たのは、高校1年生の時です。
それまで白黒映画は、ヒッチコック監督の「サイコ」しか観ていなかったので、白黒映画としては2本目の鑑賞となりました。
中学生の時に、子供向けに改訂されたスティーヴンソンの原作を読んでいたため、映像作品にも興味があり、深夜テレビ放映した際に録画した次第です。
ジキル博士の虐待を受け、涙ながらに哀願するバーグマンを観て「美しい」と思いました。
まるで、少女漫画を見ている様に目がキラキラ輝いている様に自分には見えたのです。
初めて観たイングリッド・バーグマンは、現代の女優にはない気品に満ちた雰囲気で、あっと言う間に虜になりました。🥰
彼女をキッカケに古い映画に興味を持つ様になり、深夜放送で古い映画が放送されると、なるべく録画して観る様になりました。
有難い事に、水野晴夫氏解説の深夜枠の映画番組でヒッチコック監督初期作品を多数放映してくれたので、クラッシック映画への興味が更に深まりました。
次にイングリッド・バーグマンに再会したのは、TV放映されたヒッチコック監督作「白い恐怖」でした。
この作品で、バーグマン推しは確固たるものとなりました。( ´艸`)
TV放送の映画だけでは物足りなくなった自分は、レンタルビデオでもヒッチコック監督作品やバーグマン主演作を観る様になりました。
こうして、全時代・全ジャンルの映画を観る現在の自分のスタイルが確立されて行った訳です。
そのキッカケを作った映画がこの「ジキル博士とハイド氏」になります。
DVDで久々に再見し、当時の懐かしい気持ちがよみがえって来ました。😌