(79)デビルゾーン
本日の懐かしのホラー映画は、「デビルゾーン」(1983)。
4編で構成されたオムニバス・ホラー作品です。
<第1話>「恐怖の錯覚殺人」
精神病院から凶悪な男が逃走。警官が殺される事件が発生します。非常事態にも関わらず、チェーンスモーカーの主人公リサは、我慢できずタバコを買いに出かけます。彼女が出先で体験する身も凍る様な出来事を描いたエピソードです。
主人公リサを演じたのは、「センチネル」のクリスティナ・レインズ。
<第2話>「悪魔のビデオゲーム」
ゲームの名手として、その界隈では有名な青年J.J.は、"ヴィショップ"と言う全部でレベル13あるシューティングゲームに夢中になっていました。
最終ステージにあたるレベル13に到達した者は誰も居ないかも知れない。
前人未踏の領域に挑戦したいJ.J.は、深夜のゲームセンターに侵入し、ヴィショップに没頭します。
そして、レベル13に到達した彼を待っていた結末とは・・・。
主人公J.J.を演じたのは、エミリオ・エステヴェス。
<第3話>「悪霊」
とある痛ましい事件をキッカケに、連日悪夢にうなされる様になった神父のフランク。
彼は信仰を捨て、教会を後にします。
車で移動中、謎の黒いトラックに必要に嫌がらせを受ける様になります。「激突」の様に煽るだけならまだしも、何度も追突を繰り返され、フランクの命の危険も出て来ました。
遂に車を大破されてしまったフランク。
絶体絶命の危機、黒いトラックとの命がけの"対決"の瞬間を迎えます。
主人公フランクを演じたのは、「エイリアン2」「パンプキンヘッド」のランス・ヘンリクセン。
<第4話>「子を呼ぶ魂」
スティーブンとクレア夫妻の家は、ネズミの被害に悩まされていました。
屋根裏にネズミ捕りを仕掛け、1匹捉える事に成功します。しかし、それは恐怖の序章に過ぎませんでした。更に大きなネズミが潜んでおり、飼い猫を殺害。続いて、娘の部屋をメチャクチャにしてしまいます。
ネズミの破壊活動は、エスカレートして行き、家庭内の戦争状態へと突入します。スティーブンと巨大ネズミとの対決。しかし、ネズミの本当の目的は破壊ではなかったのです。その真意は・・。
主人公スティーブンを演じたのは、「スティーヴン・キングのIT」で成長したスタン・ユリスを演じたリチャード・メイサー。
各エピソード共に、映画好き・ホラー好きには堪らないキャスティングです。
音楽を担当しているのは、クレイグ・セイファン。「レモ/第1の挑戦」「エルム街の悪夢4/ザ・トリームマスター最後の反撃」「エンジェル」等を手掛けた作曲家です。本作のサントラは、彼の作品集の一部として発売されました。
カップリングタイトルは、「Seduced by Madness: The Diane Borchardt Story」と言う1996年に製作されたテレビ映画です。
DRAGON'S DOMAINレーベルからCDがリリースされました。サントラ専門店のARK SAUAREさんで取扱いがあります。
「デビルゾーン」は、VHS時代に1度観た事がありました。
4年ほど前、サントラ関連の友人の集いで「デビルゾーン」の話になり、友人が最初のエピソードの素晴らしさを熱弁したのを聞きまして、興味がわきました。実家のビデオテープから探し出し、直ぐに最初のエピソードを観たのは言うまでもありません。
輸入盤Blu-rayは既に発売されていたので、購入を検討している1本でした。
今年の夏に、ユニバーサルさんのBlu-ray化企画が発表された時は大喜びしたものです。
500枚予約達成が商品化条件と言う事で、賛否両論の企画となりましたが、提示されたラインナップで一番欲しい作品だったので迷わずに1票投じました。
中には商品化の為に複数枚購入された熱心な方もいらっやった様です。
そうした、皆さんの熱意が今回の商品化を実現させたのだと思います。ただ、殆ど特典映像がないタイトルばかりで、一定数予約しないと発売を見送ると言うやり方は余り感心できるものではないので、今回限りにしていただきたいのが正直な気持ちです。
作品としては、非常に見応えのある1本となっており、オススメの1本です。