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(100)死霊のはらわた(1981)

本日の懐かしのホラー映画は、サム・ライミ監督の「死霊のはらわた」(1981)。
ホラービデオカタログ記念すべき100本目のタイトルは、ホラーファンなら誰しも観ているであろうスプラッター映画の代表作です。

あまりにも有名な作品の為、あらすじは割愛致します。
この映画のポスターを見ていなかったら、恐らく自分は今の様なホラー映画のファンになっていなかったかも知れません。
それ位、大きな影響を受けた作品になります。

作品について初めて知ったのは、小学3年生の時でした。
自分の地元に映画館はなく、少し離れた市にある映画館の上映予告ポスターが小学校の通学路に貼られていました。
(その地域では、一番名の通っていた映画館でした。)
当時、何の作品が掲示されていたのか思い出す事は出来ませんが、時々上映予告のポスターを通学中に眺めていたものです。
普段は殆ど流してしまう映画のポスターで一際自分の眼をひくタイトルが掲示されていました。それが「死霊のはらわた」でした。

TOSHIBAさんのVHSのパッケージと同じ死霊のドアップショットが強烈に目に焼き付き、「観てみたい!」と言う衝動に激しく駆られました。
それ以前より、町の図書館でホラー映画を紹介する書籍を読み、少しづつ興味は芽生えていましたが、この作品で一気にホラー映画への関心が高まったのは間違いありません。
残酷なものが観たいとか、流血シーンが観たいと言うのではなく、単純に「怖いもの見たさ」が動機でした。
日常の世界では体験できない雰囲気を味わいたい。きっと、同じ動機でホラーに興味を持たれた方は、皆様の中にもいらっしゃると思います。

残念ながら、我が家にお小遣い制度はなく、身内に映画好きが誰も居なかった為、劇場へ観に行く事は叶いませんでした。
羨ましい事に、同じクラスでガキ大将ポジションの男の子が観に行った様で、休憩時間に首をかしげて死霊が歩くマネをして見せてくれました。
自分は、余り他人の話には耳を傾けるタイプではないのですが、興味のある映画だったので、彼が語った内容を熱心に聞いていたのを覚えています。

映像として初めて観る事が出来たのは、1987年7月16日(木)に放送した木曜スペシャル「真夏のホラー大全集」で紹介された時でした。
ブルース・キャンベル演じるアッシュが屋外で死霊となった恋人に襲われているシーンが映像として流れたのです。ゲラゲラ笑いながらアッシュに飛び掛かる様は不気味でした。
本編が観れていなかったので、部分的にでも「死霊のはらわた」の映像を観る事が出来て嬉しかったものです。

実際に本編を観たのは、真夏のホラー大全集放送後だったので、12歳になってからだと思います。
レンタルビデオ店の会員になり、近所の友人とお金を出し合って「死霊のはらわた」のビデオを借りたのです。
自分がレンタルビデオ店を利用する頃は、既にレンタル料金も低価格帯になっていたので、当日返却なら350円位で借りれたと思います。

ドキュメンタリータッチの映像、仲間が次々と死霊に取り憑かれ、変貌して行く様を食い入る様に観ました。個人的に、一番最初に死霊に取り憑かれてしまうアッシュのお姉さんがタイプでした。
(VHSパッケージの怖い人ですね。)
本記事の為、久々に鑑賞しましたが、地下室にウェス・クレイブン監督作「サランドラ」のポスターがさりげなく飾られているのに気付きました。
こう言う小ネタは堪りませんね。( ´艸`)

音楽は、ジョセフ・ロドゥカがシリーズを通して担当。後にTVシリーズ化される「死霊のはらわた リターンズ」の音楽も手掛ける事になる作曲家です。
サントラ盤は、自分が高校生の時に2作目とカップリングのものがSLCさんからリリースされました。ちょうど、大学合格が決まり、身内からお祝い金を貰っていたいので、そのお金でサントラCDを購入しました。
当時は、3作目の「キャプテン・スーパーマーケット」もビデオ化されていたので、3作目のサントラも同じタイミングで購入しています。

DVDは、JVDさんからリリースされたものを購入しました。
ネットで初めて知り合った関西のN君と渋谷で初めて会った時、彼も同じDVDを渋谷で購入していました。

リブート版が製作され、今もなお多くの方から愛される作品「死霊のはらわた」。
この作品に関しては、綺麗な映像より、VHSの様なザラザラした映像の方がリアリティーがあって良い様な気がしています。
あくまで、いち個人の感想ですが。


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