見出し画像

(71)ナイト・ビジョン

本日の懐かしのホラー映画は、「ナイト・ビジョン」(1987)。

作家志望の主人公アンディは、親の反対を押し切ってカンザスから都会へ出て来ます。
(具体的な都市名は明かされていません。)

夜、街で2人組の男に絡まれていたコソ泥のビニーを助けた事から御礼に中古のテレビとビデオデッキを貰います。素直に受け取り、仮住まいの部屋にAV機器を持ち帰るアンディ。

それからと言うもの、外出先から戻ると、誰かの気配を感じる様になります。
また、夜寝ていても、うなされる日々が続きます。

レンタルビデオ屋で知り合った恋人のジルもアンディの部屋に宿泊した際、恐ろしい目に遭います。
実は、ビニーが贈ったAV機器は、黒魔術団のアジトから盗んで来た"盗品"だったのです。呪いの品に操られるかの様に原稿を書き上げるアンディ。
そして、原稿の内容が現実の事件として起こる様になるのでした。

黒魔術団から盗んだ呪術品(AV機器)を"媒体"とし、傍に置いた者を操っていくと言うお話ですが、1時間以上経過してから事件が起きるので、見ている側は正直退屈してしまうかも知れません。
しかも、殆どゴア描写が皆無なので、正統派ホラーを期待している方にはオススメできないです。

ヒロインのキャラクターにも問題があり、レンタルビデオ屋に勤めているアンディの恋人ジルは、登場する度に煙草をスパスパ吸い、客に悪態をつきまくります。美人からは、程遠いビジュアルなので、アンディが何故惹かれたのか?サッパリ判らないと言うのもマイナスポイントです。
ただ、ジルが勤務するレンタルビデオ屋のシーンが頻繁に登場するので、海外のビデオ屋とは言え、懐かしい気分に浸る事ができ、良かったです。😌

ホラーコーナーの下段に「コクーン」とかトム・クルーズの「卒業白書」、シュワちゃんの「コマンドー」があるのは何でや?とも思うけど、そんなの気にしません。😂
ビデオ屋シーンの影響で、個人的には上のマイナス要素を帳消しにする位、評価がアガりました。( ´艸`)

本編に頻繁に登場するビデオ屋のシーンで、一度明るい内に店仕舞いする事になり、飛び込み客を締め出す時があります。
締め出された客は、「マインド・キラー貸してくれ!」とガラス越しに叫びます。随分、マニアックな客ですね。
自分が店員なら「よし、よし。良い選択だ。」と、中に入れちゃうと思います。😂

何故、ピンポイントで「マインド・キラー/悪夢の第ニ生命体」が出て来るかと言えば、本作はマインド・キラーの監督 マイケル・クルーガーの2本目の作品だからです。内輪ネタになっちゃいますが、面白いシーンでした。

都会を舞台にした割には規模が小さく、ホラー描写もごく僅か。低予算ビデオ映画なので仕方ないですが。
自分みたいな好事家でなければ観ない作品かも知れません。

「マインド・キラー/悪夢の第ニ生命体」より、全体的にパワーダウンしてしまっていますが、自分的には「アリ」な作品です。 😃

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集